「エアバスA380」と聞いてピンとくる人は相当な飛行機ファンだ。この飛行機は欧州エアバス社が開発した総2階建ての世界最大の旅客機。シンガポール航空が世界に先駆けて導入したA380がシンガポール~成田線に就航し、20日昼すぎ、初便が開港30周年を迎えた成田空港に到着。誘導路上で空港消防隊による放水アーチの歓迎を受けた。
予定では同日午前に到着予定だったが、悪天候のため、いったん中部国際空港に着陸し給油。その後、成田空港に着陸したというニュースが夕方のテレビ各社で放映されていた。
そしてこの飛行機は、今まで最大だったボーイング747を抜いて、民間機としては史上最大・世界最大となったジャンボジェットだそうだ。全長72.6メートル、主翼の端から端まで79.8メートル。高さは24メートルを超える。まるで一つのビルのようだ。
すべてが今までとは桁違いの新時代の旅客機なので、成田空港では新たに、2億2000万円かけて2階部分に接続できる搭乗橋を造ったという。
キャビンの総面積はボーイング747の約1.5倍、座席数は標準座席仕様で同じく約1.3倍だが、エアバス社では「従来の大型機と比べて同じ座席仕様でありながら、一人当たりの占有面積が広くなる」を同機のセールスポイントとしている。
少し前なら、飛行機が大きくなれば、座席数を増やすことが最優先だったが、乗客の快適さを優先する考え方になったことは客としてはうれしいことだ。
私自身は飛行機を使うことはそうそう多くはないだけに、飛行機に乗ることは大好きだ。私のような庶民は通常エコノミークラスに乗るが、あの座席の狭さには辟易とする。せめて新幹線ぐらい前があいているとありがたいが、果たしてそうなっているのだろうか。
この病気になってからはとんと海外旅行に行っていないが、空港のロビーにいるときはいくつになっても童心に返って、ワクワクしたものだった。ロビーのガラス越しにジャンボ機を間近に見るたびに、この巨大な鉄の塊が何百人もの人間を乗せて空を飛ぶということがいつも不思議に感じてしまう。そして、飛行機が滑走路にスタンバイし、ジェットエンジンの轟音とともに、身体が座席に押し付けられる感覚を感じながら、急速にスピードを上げて離陸するときの感覚は何ともいえない。