2008年5月22日木曜日

エアバスA380

「エアバスA380」と聞いてピンとくる人は相当な飛行機ファンだ。
この飛行機は欧州エアバス社が開発した総2階建ての世界最大の旅客機。シンガポール航空が世界に先駆けて導入したA380がシンガポール~成田線に就航し、20日昼すぎ、初便が開港30周年を迎えた成田空港に到着。誘導路上で空港消防隊による放水アーチの歓迎を受けた。

予定では同日午前に到着予定だったが、悪天候のため、いったん中部国際空港に着陸し給油。その後、成田空港に着陸したというニュースが夕方のテレビ各社で放映されていた。

そしてこの飛行機は、今まで最大だったボーイング747を抜いて、民間機としては史上最大・世界最大となったジャンボジェットだそうだ。全長72.6メートル、主翼の端から端まで79.8メートル。高さは24メートルを超える。まるで一つのビルのようだ。

すべてが今までとは桁違いの新時代の旅客機なので、成田空港では新たに、2億2000万円かけて2階部分に接続できる搭乗橋を造ったという。

キャビンの総面積はボーイング747の約1.5倍、座席数は標準座席仕様で同じく約1.3倍だが、エアバス社では「従来の大型機と比べて同じ座席仕様でありながら、一人当たりの占有面積が広くなる」を同機のセールスポイントとしている。

少し前なら、飛行機が大きくなれば、座席数を増やすことが最優先だったが、乗客の快適さを優先する考え方になったことは客としてはうれしいことだ。

私自身は飛行機を使うことはそうそう多くはないだけに、飛行機に乗ることは大好きだ。私のような庶民は通常エコノミークラスに乗るが、あの座席の狭さには辟易とする。せめて新幹線ぐらい前があいているとありがたいが、果たしてそうなっているのだろうか。

この病気になってからはとんと海外旅行に行っていないが、空港のロビーにいるときはいくつになっても童心に返って、ワクワクしたものだった。ロビーのガラス越しにジャンボ機を間近に見るたびに、この巨大な鉄の塊が何百人もの人間を乗せて空を飛ぶということがいつも不思議に感じてしまう。そして、飛行機が滑走路にスタンバイし、ジェットエンジンの轟音とともに、身体が座席に押し付けられる感覚を感じながら、急速にスピードを上げて離陸するときの感覚は何ともいえない。

2008年5月20日火曜日

四川大地震

四川大地震は発生から1週間が過ぎたが、日に日にニュースで明らかになる惨状には目を見張るばかりだ。

今日朝時点で死者34,073人。生き埋め、生死不明者が3万人を越えているから、まだまだ被害者は増えそうだ。

かつて、32年前に河北省で起きた唐山地震は公式記録によれば死者が242,419人を数え、これが20世紀最大の大地震といわれているが、殆ど記憶がない。その被害者の数からいって、惨状が想像されるが、今回とは違って映像は出ずに、公式発表だけが新聞に報道された程度だったのだろう。記録では火力発電所建設のために派遣されていた日立製作所の社員3人が犠牲になったという話が残っている。

今回の地震は唐山地震の規模には及ばないのだろうが、ニュースで実態を目にするだけに、その恐怖感はより大きく感じる。

ニュースで見ていると、地震の規模の大きさに加えて、人口の増加による居住地域の拡大、建造物の脆弱さが被害を益々大きくしていることが良く分かる。加えて、役人が加わった手抜き工事など人災が重なると、これから益々被害は大きくなる方向へ行くように思う。

日本人は特に世界一といわれるほどの地震国だけに、今回のニュースは敏感に感じる。過去の地震を被害者の多い順に並べると、関東大震災(大正12年)142,803人、明治三陸地震津波(大正12年)22,000人、宝永地震(宝永4年)少なくとも20,000人・・・。

唐山地震の規模には及ばないが、今回の四川地震より大きな地震を経験した歴史があるだけに、人口密集が増加した現在、地震が起きると・・・益々不気味に感じてしまう。「この際、身の回りの地震対策をしなければ」と思うのだが。

2008年5月18日日曜日

DICE-K2.0

松坂は無傷の7連勝、今年はヒヤヒヤさせてくれるが、それでも何とかレッドソックスの大黒柱になり、ボストンファンにも受け入れられているようだ。

でも、昨年は松坂の試合は殆ど放送されたが、今年は実に中継が少なくて不満だ。大リーグには今年は移籍した日本人選手が多すぎるせいか、放送が分散してしまって放送の予定が立たないのか。

先週、米スポーツ専門有線テレビ局『ESPN』のウェブサイト『ESPN.COM』が、北海道日本ハム・ダルビッシュ有投手の特集記事をに関するニュースDICE-K2.0は今の日本のプロ野球の現状をアメリカ側から掘り下げて解説していて面白かった。

局の取材陣が3月中旬に札幌を訪れ、ダルビッシュ本人を取材。記事の前半では、彼がメジャーに挑戦するのかどうかといったテーマに振れながら、千葉ロッテのバレンタイン監督や元日ハムを一流チームに育て、現米大リーグ・ロイヤルズ監督トレイ・ヒルマン監督らがダルビッシュのポテンシャルの高さを証言する構成となっている。ポスティング移籍時の落札金は7500万ドル(約79億円)と試算という点が日本のスポーツ紙に大きく取り上げられているが、メインテーマは、彼の移籍よりむしろ、日本野球の将来にもフォーカスが当てられ「ダルビッシュがいなくなったら、どうなるのか」と問いかけている点が興味深い。日本語訳も付いているので、野球好きの方は一度読まれることをお勧めしたい。(こちら

日本ではあまり知られないが、かつて、アメリカにはメジャーリーグのほかに黒人選手だけのニグロリーグがあったそうだ。ジャッキーロビンソンというリーグトップレベルの選手がメジャーリーグに行って、他のスター選手がそれに続き、さらにミドルレベルの選手も続いた。その結果、ニグロリーグが消滅につながってしまったという歴史がある。

バレンタイン監督は今の日本のプロ野球の状況をそのニグロリーグの歴史にたとえて次のように心配する。

「MLBはその状況を理解すべきである。なぜなら野球はアジアにおいて大切な文化。有能な選手だけを奪ってはいけない。MLBがすべきことは、野球が世界中で発展すること。アメリカの一部のフランチャイズだけが発展することではない」

プロスポーツはビジネスなので、弱肉強食の世界ではあるが、自分達が長期繁栄を望むなら、そろそろ国の枠を超えて関係者が手を結んで世界規模の大きなビジョンで再編成する時期がきそうだ。

2008年5月15日木曜日

定期検診・MRI、CT結果説明

●5/12(月)CT撮影

●昨日(5/14)は5月2回目の定期検診だった。
病院到着9:30。採血、レントゲン撮影、11:00検診。

【診察結果】
・肝臓の数値はGOT=31(基準値10~40)、GPT=50(5~40)とGPTが基準値の上限をやや超えたが、自覚症状もないし、先生の説明も問題なしだった。
・白血球の数値は5,370(正常範囲3,900~9,800)で、毎回バラツキはあるものの、正常範囲にあり安定している。
・レントゲン画像には(肺炎等)異常は見られない。

イレッサは昨日までで126錠服用した。
副作用として心配される、肝臓の数値は服用している薬(プロへパール)の効果か、ほぼ安定している。

【MRIの結果】異常なし。

【CTの結果】前回(昨年9/25)と比較すると形は同じだが、濃さがやや濃いように見える。2/6撮影のPET-CTとの比較では変化が見られない。但し、CTとPET-CTでは比較画像の大きさが違うので正確な比較はできないので、2/6撮影のPET-CTと本日これから撮影するPET-CTとを同じ大きさの画像で比較して、次回の定期検診時に今後の治療計画を検討する。

【皮膚科検診】副作用の皮膚疾患は最近かゆみが強くなっているので、飲み薬を一つ追加した。

【PET-CT撮影】12:45~14:20

今回、気懸りだったCTの結果説明は何となくすっきりしなかったが、次回の診察まであまり深刻に考えないで待つことにする。同じようなことが繰り返えされると、一喜一憂の幅は小さくなるから不思議だ。

2008年5月13日火曜日

新しい日中関係

中国の胡錦濤国家主席は奈良の法隆寺や唐招提寺等の訪問を最後に5日間の異例の長い滞在を終わって先週帰途に着いた。

胡錦濤主席は代々の主席と比べて、実に温和で誠実そうな印象なので、テレビで見る人は良い印象を受ける人が多い。報道は概ね好感を示してはいるが、「微笑み外交」の裏に隠された不気味さをひと言付け加える報道が多いようだ。

最後の訪問地、奈良の法隆寺や唐招提寺は約1300年前に聖徳太子や中国から来た高僧鑑真和尚が尽力した史跡で・・・日本と中国は何千年という気の遠くなるような永い期間の結びつきがあることに思いを馳せる人が多い。

永い間には良いことばかりではなく、中国が元寇で日本に侵略しかかったり、逆に日清戦争や日中戦争では日本が中国を侵略した。永い付き合いをしていると、蜜月期間があったり、険悪な喧嘩状態があったり、人の友達関係と全く同じことが起きるのはやむをえないことか。

私個人としては、父の仕事の関係で昭和17年に瀋陽市(当時の奉天)で生まれたので、中国に対しては複雑な感情がある。3歳のときに引き揚げたので、殆ど記憶はないが、関口知宏の「中国鉄道大紀行」で最近の街の風景を見たりすると、生まれ故郷への特別な郷愁を感じる。

その後、10数年ほど前に仕事の関係で北京と上海を訪れた。発展途上とはいえ、まだ国民服の人が街を往来し、車よりも自転車が多いことを記憶している。最近テレビで見る中国の街々の発展振りはまるで別の国を見るような変わりぶりで驚くばかりだ。

「ジャパン アズ №1」などともてはやされたバブルの時代から見れば、どんどん国の評価が落ちていく日本に比べて、今や経済で世界を席巻する勢いの中国。

国は引っ越すわけにはいかないのだから、これからもお隣同士であることに変わりはない。お互い張り合うよりはお互いの良い点を生かしあった「新しい日中関係」を築いてもらいたいというのが本音である。

2008年5月10日土曜日

母賛歌

明日は母の日だ。

先日、カーラジオで印象的で耳に残る曲を聴いた。車でも、散歩中のラジオでもときどき良い曲に出遭うことがある。でも第一印象で惹かれる曲はそう多くはない。

この曲を聴いたとき、第一印象は強烈だった。曲終了後アナウンサーが話す曲名を注意深く覚えておいた。家に戻って早速検索したら、その曲がMetis の「母賛歌」であることを知った。さらにその検索で次のことも分かった。

女性レゲエシンガーのMetis という名前は始めて聞いたのだが、彼女は2006年にミニアルバム「WOMAN」でメジャーデビューを果たし、音楽シーンでの活躍が目立つようになってきた。6年前彼女のお母さんが肺がんを宣告された。その彼女のお母さんのために作った新曲「母賛歌」を今年の2月20日にリリースしたのだという。

そして、Metis が活躍するようになるにつれて、お母さんの病状も少しずつ快方へ向かい始めていて、担当の医師も「原因が分からない」と言っているという。

Metis が小さかった頃、朝も昼も夜も懸命に働いたお母さんは太陽のように明るい人で、いつも笑顔でがんばってきたという。病気で倒れた後も、泣くより笑う生活が病気を後退させてくれることは私達ガン患者にとっても教訓になる。

誰にとっても母は偉大。特に明日母の日は母に感謝、感謝だ!

母子家庭で二人三脚でがんばってきたというMetis とお母さん。いろいろな苦労があったのだろうが、そんな暗さはみじんも感じさせず、かえって勇気をくれるスケールの大きな曲だ。聴く人は皆ホロリとすることは間違いない。

Metis『母賛歌』→こちらで聞けます。

2008年5月8日木曜日

血液の新型分析装置

毎日イレッサを服用している関係上、2週間に1度がんセンターで定期健診を受けている。

先日電子カルテのことに触れたが、その他にも患者の立場から以前に比べて格段に進歩したことがたくさんある。そのひとつが血液検査であろう。定期検診で患者の状態を把握するのに血液検査は欠かせない。

定期検診で診察の前に必ず採血とレントゲン撮影を行う。看護師さんが「今日は2本採ります」とかいうのだが、その時の検査項目によって小さな試験管が2本だったり、3本だったりする。採血が終わると、看護師さんはその試験管のようなガラス管をそのまま後方にある検査器にかける。検査は自動で行われるらしく、しばらくすると医師のモニターで血液検査の結果を見ることができる。この病院では入院している場合には、病室のモニター(テレビ兼)でも検査結果を確認できる。

これができるのは血液を簡単にしかも正確に分析できる自動器械のおかげだろう。以前は当然化学分析を人手で行っていたので、結果が判るまでには何日もかかっていた。

昨日ネットを見ていたら、ノーベル賞を取った島津製作所の田中耕一さんの記事が出ていた(こちら)。
 
従来型の数十倍の感度でたんぱく質を分析でき、がんなどの早期発見につながると期待される新型分析装置の試作機を初公開し、秋ごろから内外のがん研究機関などに貸し出し、「万病診断」の実現に向けた実証実験を始めるそうだ。

試作機の能力アップや費用の削減が現在の主な課題だという。

2002年のノーベル化学賞受賞後に5年先の目標として語った「血液1滴から様々な病気を分析出来る技術」について「人間の体内はもっとシンプルだと思っていたが認識が甘かった。実現にはあと5年かかりそう」と述べたという。

血液1滴ならば、腕に注射針を刺さずとも耳たぶから採血すればすべてが済むことになる。そうなれば定期的に病院を訪れる患者にとってはとてもありがたいことだ。

2008年5月5日月曜日

こどもの日

今日はこどもの日、ゴールデンウィークも残り少なくなった。

といっても、毎日が日曜日の今日この頃、祭日でもうれしさはない。それでも、かつてのサラリーマン時代、盆と正月、それにこのゴールデンウィークは心ときめかせたことを思い出す。

先日定期検診でいつもの病院へ行ったとき、ロビーに展示された立派な5月人形と背面に高さ10メートルはあろうかという1対の幟(のぼり)に目を奪われた(1日のブログ写真・・後ろの幟は途中で切れているが、上に10メートル位ある)。やはり季節を表す伝統の人形は心を慰めてくれる。

街を歩くと、鯉のぼりもあちこちに見られる。お茶のお供に柏餅が出るのも懐かしくてよいものだ。ところで、童謡の「鯉のぼり」の中に「ちまき食べ食べ・・・」というせりふが出てくるが、東京で育った子供の頃からちまきという食べ物はあまりなじみがなかった。端午の節句で食べたのはもっぱら柏餅だった。

後で分かったことだが、端午の節句で食されるのは関西ではちまき、関東では柏餅だそうだ。もともと平安時代に中国から端午の節句が伝来したときにちまきが伝えられ、全国に広がっていったという。

その後江戸時代に端午の節句が五節句のひとつになってから、縁起のいい柏餅が江戸の主流となったが、伝統を重んじる上方ではちまきが根強く伝承したということらしい。

同じ国の中でも、関東と関西で食べものの文化が違うことは面白いことだ。

2008年5月1日木曜日

定期健診


昨日(4/30)は4月2回目の定期検診だった。
病院到着9:30。採血、レントゲン撮影を済ませて、11:00の検診を待った。病院のロビーには季節の物が飾られる。先日までは雛人形だったが、今日は写真のように端午の節句の飾り物だった。待ち時間にしばし、人形を眺めるていると、日頃忘れている季節をふと感じる。

【診察結果】
・肝臓の数値はGOT=31(基準値10~40)、GPT=40(5~40)とGPTが基準値の上限ではあるが、自覚症状もないし、先生の説明でも問題なしだった。
・白血球の数値は4,370(正常範囲3,900~9,800)で、毎回バラツキはあるものの、正常範囲に戻っている。
・レントゲン画像には(肺炎等)異常は見られない。

イレッサは昨日までで112錠服用した。
副作用として心配される、肝臓の数値は服用している薬(プロへパール)の効果か、ほぼ安定している。
副作用の皮膚疾患も前回とほぼ同じ状態。付け薬と飲み薬を使用しているせいか状態は変化がないのかもしれない。皮膚の表面を見ると、乾燥してシワが多くなったような気がするのは副作用なのか、年齢のせいか。
病院内で昼食をとり、午後はMRI撮影(脳への転移の確認)を行った。結果説明は次回の定期検診時に行われる。

【今後の予定】
・CT5月14日(月)
・次回定期検診、MRI結果説明5月14日(水)。
 同日12:45PET-CT撮影(肺以外への転移の確認)

2008年4月28日月曜日

電子カルテの普及

27日、日経新聞の記事に「電子カルテ普及は遠く」という記事が載っていて、興味深く読んだ。

そこには「電子カルテをめぐっては、2001年厚生労働省が2006年度には診療所と、400床以上の大規模病院での普及率を6割という数値目標を掲げたと記されている」。それに対して実際は2005年10月時点で400床以上の病院で21.1%、診療所で7.6%だそうだ。その後普及のピッチは上がっているとはいえ、目標には程遠いようだ。

電子カルテの良いところは、事務処理の効率化と患者へのサービス向上につながること、良いことは分かっているが、導入時の費用が300床程度の病院で5~8億円もかかる。医師不足や看護師不足など、診療以前の問題を数多き抱えて、やりたくてもできないという病院が多いようだ。

私の通うがんセンターは平成14年開業と新しいので、最初から完全に電子カルテになっていた。通常の大病院では受付で自分のカルテをもらって、受診科の受付へ持参するが、電子カルテの病院だとそのような基本的な手続きから違うし、レントゲンでも採血でも画像や測定データはコンピュータに保管されるので、受診科の医師がモニターを開けば瞬時に見ることができる。

その他、電子化によるメリットはたくさんあることを実感する。患者サービスの点では在来の病院と比較して、革命的に変化することは間違いない。

ただ、物事には表があれば裏もある。贅沢かもしれないがいくつか欠点を感じることがある。

膨大な費用がかかるのはもちろんだが、医師は患者の顔を見て話すのは冒頭の一時だけで、あとはモニターへ入力との格闘となる。だから、年配で入力ができない先生はこの病院では仕事ができない。どの科の医師も若い先生ばかりだ。医学はマニュアル化され、「医は仁術」の精神からは益々離れていくように感じる。

「医は以て人を活かす心なり。故に医は仁術という。疾ありて療を求めるは、唯に、焚溺水火に求めず。医は当に仁慈の術に当たるべし。須く髪をひらき冠を取りても行きて、これを救うべきなり」

うーん。良いことか悪いことか、時代は変わっていく。

2008年4月25日金曜日

黒澤作品30本

黒澤明監督は1998年に亡くなったので、今年で10年を迎える。没後10年の企画としてNHK衛星映画劇場では全30作品が4月から12月にかけて放送される。《くわしくはこちら
【羅生門、用心棒、椿三十郎、野良犬、姿三四郎、続姿三四郎、一番美しく、虎の尾を踏む男達、わが青春に悔なし、素晴らしき日曜日、酔いどれ天使、静かなる決闘、醜聞(スキャンダル)、白痴、生きる、生きものの記録、蜘蛛巣城、どん底、七人の侍、隠し砦の三悪人、悪い奴ほどよく眠る、天国と地獄、赤ひげ、どですかでん、デルス・ウザーラ、影武者、乱、夢、八月の狂詩曲、まあだだよ】

子供の頃から映画ファンだった私はもちろん黒澤監督の信奉者である。中学、高校生の頃からだから、ずいぶん永い。当時、黒沢監督が新作を作るといっては製作前から雑誌などで話題になった。といっても1作品を作るのに他の監督より丁寧に作ったので、決して多作ではなかった。封切のときは大変な騒ぎで、劇場はどこも行列になった。
並ぶのが遅れたりすると、最初から最後まで通路の後ろで背伸びをしながら見るなんてこともあった。そんなときは一度放映が終わっても、席を確保してもう一度最初から見るなんてこともあった。当時は入れ替え制ではなかったし、2本立て、3本立てが普通だったから、それこそ朝から夜まで1日がかりで映画館で過ごすということも珍しくなかった。

黒澤作品は娯楽性と思想性を適度に混ぜながら作り込むので、誰にでも分かりやすく、世界中誰が見ても面白い作品が多い。黒澤作品は自分の成長過程の様々な場面に登場してきたが、見るたびに受ける印象は変わる。ストーリーはすべて頭の中に入っているのだが、見るたびに引き込まれる。自分が成長したのか、歳を重ねたのか、見方一つで印象が変わるから不思議だ。

今やレンタルショップにもDVDで黒澤シリーズは並んでいるので、自宅でも黒澤作品が観ることができる良い時代になった。だが、DVDではそれほど作品の種類は多くはない。上記30作品のうち映画館と、DVDとで自分が見た作品は何作品あるだろうかと数えてみたら、16作品しかない。ほぼ半分しか見ていないというのは驚きだ。特に監督が有名になる前の映画は見ていないので、これからそれが放映されるのはありがたい。今から楽しみだ。

既に「羅生門」「用心棒」が放映された。この2作品は映画館や、リバイバル上映で何度も見たが、いつもと同じように楽しく観た。

2008年4月22日火曜日

花粉症に朗報

桜の季節で気分が浮き立つ人もいれば、花粉症で憂鬱な毎日を過ごす人も多い。そんな中花粉症の人にとっては少し明るい話題がある。

「山口大学の研究室の研究では花粉症を引き起こすたんぱく質をスギ花粉から取り出し、弱毒化して錠剤として飲む方法で、花粉症患者8割以上の症状が改善した」というニュースだ。(情報はこちら

花粉症の原因となるたんぱく質を1日に0.7ミリグラム摂取するよう調整した錠剤を患者40人に30日間投与したところ、34人の症状が改善。うち5人は完治したという。治療の原理は注射と同じだが、注射による治療が数年かけて、継続的に行わなければならないのに対し、この「経口ワクチン」による方法は錠剤を1カ月飲むだけで、「手軽な治療法」としている。

近年、花粉症の患者数は年々急増し全国で2,000万人と推定されていて、今や国民病とさえいえる。

戦後、杉を大量に植えたことにより起きたのだから、杉をすべて切って、その後にヒノキを植えろという乱暴な意見もある。花粉の少ない杉に植え替えているという自治体もあるようだ。

どちらにしても、簡単に解決するような対策はなかなかないようだ。

我が家の近くに花粉症を抑えてくれる評判の医院があって、この季節には長蛇の列になるという。一方で、その近くの別の内科医に勤務する看護師さんがいて、その人の話によると、そこにはその評判の医院で打たれた注射のせいで体調を崩したという患者が多く訪れるという。

花粉症を治すために他の病気になったのではたまらない。上記のニュースのような良い薬の発売は患者にとっては朗報だ。また製薬会社が大儲けをするのは気になるが、花粉症の人にとってはありがたいことに間違いはない。

2008年4月19日土曜日

中国と癌

ここのところ連日、ニュースではチベット問題と聖火リレーの話題で賑やかだ。中国といえば、毒餃子はどうなっちゃったんだろう?そんな中、上海での癌の予防運動のニュースがあった。

中国の新聞によると、2008年4月15日「第20回上海市腫瘤予防治療宣伝週間」がスタートしたという。2008年のテーマは「合理的な食生活、日常的な運動、癌の予防治療」となっており、癌の予防が重要な課題だそうだ。(ニュースはこちら

日本でもメタボ健診が4月からスタートしたが、中国でも似たような事情を抱えているようだ。

上は上海市のニュースだが、中国全土ではどうかというと、毎年約220万人が癌を発病、死亡者は160万人に達するそうだ。

数字が大きすぎてピンとこないが、参考までに日本の現状を並べると、日本では毎年60万人がガンを発病し、30万人が死亡していわれている。日本も中国も患者の統計はそれほど厳密に集計されているわけではないが、傾向はそう大きくは離れていないのだろう。

ざっと比べると、日本に比べて発病者が3.7倍、死亡者が5.3倍になる。中国の人口は約13億人で、日本のほぼ13倍だから、人口比率でみると日本の方が厳しい数字になるが、厳密に統計をとればもっともっと深刻な数字になるだろうと思う。

今の中国は日本の高度成長の時代に似ており、企業からの水質・大気等公害による影響が大きく、加えて食品から摂取する有害物質がその原因だといわれている。そのどれをとっても、中国国民が被害を受けるばかりでなく、隣国にも影響が及ぶのだから、真剣に対策を講じてもらわないと周辺国は堪ったものではない。

2008年4月16日水曜日

定期健診

本日(4/16)は4月2回目の定期検診だった。

病院到着9:30。採血、レントゲン撮影を済ませて、11:00の検診を待った。

【診察結果】
・肝臓の数値はGOT=35(基準値10~40)、GPT=40(5~40)とGPTが基準値の上限ではあるが、自覚症状もないし、先生の説明でも問題なしだった。
・白血球の数値は4,450(正常範囲3,900~9,800)で、毎回バラツキはあるものの、正常範囲に戻った。
・レントゲン画像には(肺炎等)異常は見られない。

イレッサは昨日までで98錠服用した。
副作用として心配される、肝臓の数値は服用している薬(プロへパール)の効果か、ほぼ安定している。

湿疹は胸、腹などに見られる。それでも以前隔日で服用したときよりはずっと軽い。この湿疹はかゆみがなく自然に消失し、また別の湿疹が現れる。ただ、全身の皮膚が乾燥気味になって、そのせいかあちこち(場所は不定)にかゆみが出て掻くので掻き傷ができる。イレッサの副作用で皮膚が乾燥しやすくなるということなので、そのせいかもしれない。帰りに皮膚科に寄って、かゆみ止め(付け薬+飲み薬)を処方してもらった。

次回検診4月30日(水)。午後MRI撮影(脳への転移の確認)

2008年4月14日月曜日

長寿医療制度

後期高齢者医療制度、未だに毎日大ブーイングがやまない。大変評判が悪く、野党3党は廃止法案を提出し、全国500を越える地方議会が撤回を求める意見書を提出したという。

監督官庁もどうも気が進まないのか、周知徹底がいまひとつで、該当する高齢者がその保険の存在を知らなかったり、4月1日からスタート時点でも新保険証が届かない人が63,000人もいたり、散々な有様だ。

1年ぐらい前だったか、最初にコーキ高齢者の医療制度と聞いたとき、「コーキ高齢者?」ピンとこなかった。「高貴」な人の保険?などと思った。高齢者に前期と後期を作るなんて凡人にはちょっと思いつかない。聞けば聞くほど嫌味で無神経な命名だ。

政府も「さすがにこれはひどい」と気が付いたのか、「長寿医療制度」と名前を変えたが、それが新制度発足の日の4月1日だというからあきれるばかりだ。未だに新聞やテレビはそんな名前は使わない。今の政府は何ごとも後手後手だ。

発案者の「厚生・・省」の厚生という言葉は「生活を健康で豊なものにする」という意味だが、本当にそのような仕事をしているのだろうか?薬害、年金・・・どれをとっても、そのお仕事ぶりの評判は褒められないものばかりだが。

この制度発足の背景は高齢者の医療費が増加して、今後少子高齢化が進むと医療費は破綻しかねない。従ってお年寄りにも相応の負担をお願いするということのようだ。

コスト意識は必要だが、それを医療の分野に求めるのはちょっとおかしい。しかも収入のない高齢者本人にそのツケを押し付けるのは酷だ。この制度に該当する年齢の先輩方は戦後の日本を経済大国に押し上げた功労者、感謝するどころか厄介者扱いにするのでは日本も三流国以下に成り下がったといわざるを得ない。

今の世の中には巨額な無駄使いがたくさん潜んでいる。国民は皆それを知っているのに、政治家はなぜそれを正せないのだろうか?

利権に群がる官僚と政治家が支配する国の姿に早くメスを入れなければ国民はいつまでたっても浮かばれない。

2008年4月11日金曜日

吉祥三宝

「吉祥三宝」この名前を聞いて、すぐ分かる人はよほどの音楽通か、中国通か、映画通か、のどれかだと思う。まずは下の曲を試聴してみてください。

http://www.xuanxuan.com/flashmtv/mtv1985.html

歌詞の意味が分からないので、特別感動を受けるような曲ではないけれど、何となく耳に残る歌である。そんなことから、日本でも人気急上昇中で、携帯の待ち受けに使用する若者が多いと聞く。

モンゴル民謡特有の旋律を用いて、両親と娘のほのぼのとしたやりとりを歌った当作品、ほんわかしていて、子どもの問いかけに答える両親の返事が、素朴ながらたっぷりの愛情が感じられる。

もともとこの夫婦は内蒙古ホロンバイル大草原の歌い手で、この「吉祥三宝」は夫のブレンバヤル氏が13年も前に愛娘のために書いた曲。そんなブレンバヤル氏が2005年に自分のファーストアルバム『天辺』を制作するにあたり、「吉祥三宝」を収録しようと思い立ったものの、当の娘は既に大人。あどけない子どもの歌を収録するために歌が上手な姪のインガマーちゃん。そこで夫婦+姪というユニットが完成したそうである。

お隣中国では昨年から大ヒット、驚異の2500万ダウンロードを記録し、数々の賞を受賞した。香港、台湾でも大ヒットしているという。日本では2月にシングルリリースされた。4月封切の「カンフー君」でも主題歌になったので、日本でも注目を集めているようだ。

サイトの「おまけ」に日本公演の際の映像を載せた。そこに日本語訳が出るので興味のある方はごらん戴きたい(但し、1週間程度で変わります)。

2008年4月8日火曜日

ハンフリーさんの俳句集

いつも私のブログに書き込みをしていただくハンフリーさん(「after you`ve gone」当サイトとリンク)。句集ができたから送付したいとの申し出を戴いたので、お言葉に甘えて早速メールを差し上げてご送付いただいた。

ご自身のブログにも披露されているので、俳句がご趣味のことは承知していたが、送付いただいた句集「花林」を拝見して、本格的に句を詠まれていることを知った。

残念なことに私自身が俳句の世界にまるで疎くて、その価値が判断できないので申し訳ないのだが、素人なりに一つ一つの句からその時々の背景が読み取れてわが身と照らし合わせて共感することが多い。
たくさんの句の中から私が好きな句を一部だけ紹介したい。

点滴チューブの半径に食って寝る

僧形は仮の姿ぞ点滴器

白血球戻らぬままに四月尽

点滴の視界はるかに花吹雪

どの句も、患者としての心境をよく詠んでいる。選者が批評の中で、「ハンフリーさん(実際は俳号)は通常は各句に季語を織り込み、十七音にきれいにまとめるが、この時期の句はいずれもその基本からはずれていて、治療という極限状態の中から搾り出された真の声を映し出している」と書いている。

私も昨年の今頃は抗がん剤を点滴するため、何度か入退院を繰り返したのでそれぞれの句を詠むときの気持はよく理解できる。

一時副作用で毛髪が抜け、坊主頭になったが、父の日に娘がプレゼンドとしてくれた作務衣を病院で着たときには、清掃のおばさんに「失礼ですが、お坊さんでしょうか?」と聞かれた。毎日の日課は点滴に耐えることと、極端に下がった白血球の数値とのにらめっこだった。

これらの句を読むと、病気で苦しんでいるのは自分だけではないということに共感を感じて慰められる。同時にどんな環境にあっても、このような没頭できる世界を持つということは意味のあることだということも感じる。

今回の句集は昨年に時期を限っているので、ハンフリーさんの句は治療中の苦しさのみを詠った句ばかりが集められているが、次の句集には病気か治癒して、日常の楽しさやうれしさを詠った句集を見てみたい・・・と願う。

2008年4月6日日曜日

近所の桜


我が家の近辺での桜風景をご紹介する。ここは私がよく散歩に行く途中による場所である。この辺では桜のピークは先週の休日ぐらいだったので、今日はややピークを過ぎて葉桜ではあったが、幸いの好天に恵まれて結構な人出だった。

写真の場所は国道一号線(写真の左側に見える道路)沿い、沼津から西方向に約7~8キロ過ぎたあたり、1号線の側道沿いに数キロに亘って桜が咲く。1号線を車で通るとつい桜に見とれてしまう。今は車を走らせながら桜が楽しめるが、1週間後ぐらいには一斉に桜が散って1号線の道路上に桜の花びらのじゅうたんができる。その花びらを車が巻き上げるので、正に1日中桜吹雪となる。これも今やこの近辺の風物詩である。

この近辺に江戸時代の白隠禅師が起こした松隠寺という名刹があり、その寺と地元が共催で毎年今頃は「さくら祭り」が行われる。お寺の境内でカラオケ大会が行われたり、婦人会のきれいどころの踊りなども披露される。

私がかつて住んでいた東京ではお花見は盛んだった。上野公園を始め、飛鳥山、千鳥が淵、洗足池、芝公園等々名所がたくさんある。職場の仲間や家族連れで食べ物や飲み物を持って桜の花の下でひと時を楽しむが、ここ沼津の近辺はお花見はあまりポピュラーな行事ではないように見える。家族連れのお花見は本当に花を見にいくだけ、宴会をする人もいることはいるがその数は少ないようだ。桜の花を楽しむことに変わりはないが、その楽しみ方に土地柄があって面白い。

会社などではこの季節は新入生歓迎があるが、この辺では花見よりむしろ網引きの方が好まれるようだ。現役時代は何度も体験したが、朝暗いうちに集合して近所の網元に頼んで網を張ってもらい、皆で曳いてシラスやタコなどの獲物を魚に宴会をする。

2008年4月4日金曜日

ガソリン価格

一昨日(4/2)、病院へ行く途中、この近辺のガソリン価格はどうだろうとガソリンスタンドの表示価格を見ながら車を走らせた。

30分の道程の中に、ガソリンスタンドが10店があった。2店が表示なし。残りはすべて値下げして、最安値128円が1店、130円が6店、132円が1店だった。表示のなかったスタンドも今頃は値下げした価格を出しているだろう。

私の場合はあまり車を使わないので、1ヶ月に1回程度しか給油をしない。当分は入れる予定はないが、もし入れるとなるとやはり安い店へ行く。1~2円のことならどこでも良いが、1リットル25円となると大きい。

でも、ガソリンが安いからといって手放しで喜べない。元売りからの補助の対策はあるようだが、1週間程度はすべてスタンド経営者の自腹だということを知っているだけに複雑な心境だ。

もともと石油業界は何年も前から毎年のようにこの「ガソリン税の暫定税率を本則の1リットル28円に戻す」よう政府・自民党に陳情しているそうだ。しかし、当然聞き入れられてはいない。その業界が今回のような政治ドタバタのあおりを食らうのは誠にお気の毒としか言いようがない。

自民党はまたこの暫定税率を元へ戻そうとしているが、それがなくてももともとガソリンには「揮発油税」と「地方道路税」を合わせたガソリン税が28円かかっている。これでも十分高い税金だ。

それでも日本は税金で成り立つ国、税金がなければ何もできない。一般財源化を含めた良い使い方の道筋が納得できるものならば国民もガマンするだろう。

特に本当に必要な道路だけに絞ること、お役人の無駄遣いをどのようになくすのか、利権構造を正す具体策を示すことは最低限必要だろう。

2008年4月2日水曜日

定期検診

本日(4/2)は定期検診だった。

病院到着9:30。採血、レントゲン撮影を済ませて、11:00の検診を待った。やや早めに呼ばれたので、その後の会計、薬の受け取りを含めて病院を11:30に出られた。病院から、自宅までは30分、今日は11:10から松坂登板の野球中継が見たかったが、テレビをつけると、4回以降が見られた。最初からではなかったが、今日は「良い方の松坂」だったので、気分は満点だった。

【診察結果】
・肝臓の数値はGOT=30(基準値10~40)、GPT=45(5~40)とGPTが基準値をやや超えていた。ただ、この程度だと自覚症状もなく、心配は要らないという説明だった。
・白血球の数値は6,650(正常範囲3,900~9,800)で、今までよりはずいぶん良くなっている。
・レントゲン画像には(肺炎等)異常は見られない。

イレッサは昨日までで84錠服用した。
副作用として、肝臓の数値がやや高いが、それを抑える薬(プロへパール)を平行して服用しているせいか、前回と同じ程度。

イレッサの副作用らしき湿疹が胸の辺りにいくつか出ている。この湿疹はかゆみがなく以前の例では自然に消失するのであまり気にならない。但し、この湿疹が人によっては顔に出る場合があって、その場合はニキビのようなのできっと気になるだろう。

それよりもアレルギーなのか加齢による皮膚疾患なのか、手や足や背中など場所は不定でかゆみが出ることがある。イレッサは皮膚乾燥を起こしやすいので、これも副作用なのかもしれない。ただ、生活に支障が出るほどではないので気にしなければ軽症といえる。

次回検診4月16日(水)。4月から5月にかけて定例のCT、MRI、PET-CTの検査を行う。