2008年9月15日月曜日

次の抗がん剤

サイトの病歴を見ていただけると分かるが、私がガンの手術をしてから早くも5年を越えている。手術の1年後に再発して、抗がん剤のお世話になっているが、効果や副作用などですっきりしないのでこのブログでいろいろな愚痴や不満を書いているが、あまり贅沢は言ってはいられないという気持もある。

黒澤明「生きる」は50年ちょっと前の映画だが、志村喬演じる主人公が自分が余命1年の末期がんと知って、短い余生の中に打ち込む仕事を見つけて、本当の意味で「生きる」物語だった。映画の冒頭の部分でレントゲン写真1枚を見ながら向かい合う主人公と医師の場面を見て、今の医療との違いを感じざるを得なかった。もちろんCT、MRI、PETなどのガンを見つける機材はない。抗がん剤だってない。例えガンと分かっても打つ手がないのだから、当然不治の病だったのであろう。

手術療法の歴史は約100年、放射線療法の歴史は約50年、がんの治療に抗がん剤が用いられるようになってからは、たかだか35年ほどしかたっていないという。抗がん剤の最初はナイトロジェンマスタードという毒ガスの一種をを悪性リンパ腫の患者に投与したのが最初だっというから驚かされる。

私の場合、現在タルセバをやめて休薬中だが、次の抗がん剤の候補はドセタキセル、TS-1などだが、その前に目下静岡がんセンターで取り組んでいる治験薬への参加を提案されているので挑戦を決めた。その治験薬は分子標的薬の一種で、イレッサ、タルセバががん細胞のEGFRという箇所に作用するのに対して、新薬はまた別な箇所c-METに作用する薬だという。理論上正常細胞への影響が少なく、副作用が軽いという期待がされている。先行しているアメリカでの治験ではまだまだ実績は少ないのだが、そのような傾向が出ているようだ。

新薬なので未知の危険もあるが、それを承知で新薬への挑戦をする理由は、今まで抗がん剤2種、分子標的薬2種を試しているが、薬剤耐性になったり、副作用で断念している。既成の抗がん剤はいずれも低い確率でしか効果が期待できないからである。

といっても今回の治験は無条件に参加できるわけではない。3人の枠が予定されており、既に二人が決まっていて、さらに残り一枠に対して自分が3番目の候補者。本人が同意すればいろいろな適性検査を行ってひとりを決めるという手順になっている。

その適性検査は既に先日行ったので、結果は次の検診日(9/24)で判る。

6 件のコメント:

大 さんのコメント...

tamyさん、偉い、文句なしに偉い、何事も挑戦する気概が必要ですね。外国では新しい治験には何十人もの人々が参加するそうです、それも、これも、外人は冒険心、征服欲、開拓者魂、など日本人とは比べものにならない程勇気がありますね。TSー1を私は服用していますが、副作用が強くてなかなか完全に規定道理に服用は不可能のようです。静かに自然の成り行きに任せるか、迫り来る今からの症状をいかに耐えるか山のようにある不安と寂しさの中で藻掻いています。頭の上で、神様が怒っているでしょう。71歳になっても、まだ子供のようにわめいています。お笑い下さい。

tamy さんのコメント...

大さん
そんなにほめられるのはこそばゆいです。

たまたま、私の通うがんセンターが治験薬を扱っていて、それにこれまた偶然なことに参加を提案されたので、それに乗ってみようかというだけの話です。

治験は約1ヶ月だけのことで(その薬は希望すればその後も飲み続けられるそうです)次の抗がん剤の前に試してみようという気になったということです。

背景にはどの抗がん剤も副作用に悩まされることが分かっているということもあります。

takemi さんのコメント...

tamyさん
日進月歩、もう少し頑張って待てば、きっと肺がんも完治する薬が出来るでしょう。tamyさんのような前向きに挑戦してくれる方がおられるから。副作用が出ずに、薬が合うと良いですね。祈っています。

ハンフリー さんのコメント...

  tamyさん

 アリムタは選択肢に入っていたのですか?
 高い薬ですねー。

 9月14日15:42のコメント、用が済みましたので
 お手数ですが消去して下さい。

tamy さんのコメント...

takemiさん
ハンフリーさん

9月8日のブログへのコメント、takemiさんとハンフリーさんの書き込みは用済みなので削除しました。

先生が候補として考えている抗がん剤(治験を除く)はドセタキセルとTS-1のふたつです。
アリムタは名前が出ませんでした。特に質問はしませんでしたが、私の考えでは多分副作用のうち(骨髄抑制、肝臓数値の上昇)が出やすいことを考慮して、候補からはずしたのではないか?と思います。私の場合、この副作用で前の抗がん剤を断念していますので。

takemi さんのコメント...

tamyさん
お手数を掛けて申し訳ありません。