2008年5月15日

定期検診・MRI、CT結果説明

●5/12(月)CT撮影

●昨日(5/14)は5月2回目の定期検診だった。
病院到着9:30。採血、レントゲン撮影、11:00検診。

【診察結果】
・肝臓の数値はGOT=31(基準値10~40)、GPT=50(5~40)とGPTが基準値の上限をやや超えたが、自覚症状もないし、先生の説明も問題なしだった。
・白血球の数値は5,370(正常範囲3,900~9,800)で、毎回バラツキはあるものの、正常範囲にあり安定している。
・レントゲン画像には(肺炎等)異常は見られない。

イレッサは昨日までで126錠服用した。
副作用として心配される、肝臓の数値は服用している薬(プロへパール)の効果か、ほぼ安定している。

【MRIの結果】異常なし。

【CTの結果】前回(昨年9/25)と比較すると形は同じだが、濃さがやや濃いように見える。2/6撮影のPET-CTとの比較では変化が見られない。但し、CTとPET-CTでは比較画像の大きさが違うので正確な比較はできないので、2/6撮影のPET-CTと本日これから撮影するPET-CTとを同じ大きさの画像で比較して、次回の定期検診時に今後の治療計画を検討する。

【皮膚科検診】副作用の皮膚疾患は最近かゆみが強くなっているので、飲み薬を一つ追加した。

【PET-CT撮影】12:45~14:20

今回、気懸りだったCTの結果説明は何となくすっきりしなかったが、次回の診察まであまり深刻に考えないで待つことにする。同じようなことが繰り返えされると、一喜一憂の幅は小さくなるから不思議だ。

2008年5月13日

新しい日中関係

中国の胡錦濤国家主席は奈良の法隆寺や唐招提寺等の訪問を最後に5日間の異例の長い滞在を終わって先週帰途に着いた。

胡錦濤主席は代々の主席と比べて、実に温和で誠実そうな印象なので、テレビで見る人は良い印象を受ける人が多い。報道は概ね好感を示してはいるが、「微笑み外交」の裏に隠された不気味さをひと言付け加える報道が多いようだ。

最後の訪問地、奈良の法隆寺や唐招提寺は約1300年前に聖徳太子や中国から来た高僧鑑真和尚が尽力した史跡で・・・日本と中国は何千年という気の遠くなるような永い期間の結びつきがあることに思いを馳せる人が多い。

永い間には良いことばかりではなく、中国が元寇で日本に侵略しかかったり、逆に日清戦争や日中戦争では日本が中国を侵略した。永い付き合いをしていると、蜜月期間があったり、険悪な喧嘩状態があったり、人の友達関係と全く同じことが起きるのはやむをえないことか。

私個人としては、父の仕事の関係で昭和17年に瀋陽市(当時の奉天)で生まれたので、中国に対しては複雑な感情がある。3歳のときに引き揚げたので、殆ど記憶はないが、関口知宏の「中国鉄道大紀行」で最近の街の風景を見たりすると、生まれ故郷への特別な郷愁を感じる。

その後、10数年ほど前に仕事の関係で北京と上海を訪れた。発展途上とはいえ、まだ国民服の人が街を往来し、車よりも自転車が多いことを記憶している。最近テレビで見る中国の街々の発展振りはまるで別の国を見るような変わりぶりで驚くばかりだ。

「ジャパン アズ №1」などともてはやされたバブルの時代から見れば、どんどん国の評価が落ちていく日本に比べて、今や経済で世界を席巻する勢いの中国。

国は引っ越すわけにはいかないのだから、これからもお隣同士であることに変わりはない。お互い張り合うよりはお互いの良い点を生かしあった「新しい日中関係」を築いてもらいたいというのが本音である。

2008年5月10日

母賛歌

明日は母の日だ。

先日、カーラジオで印象的で耳に残る曲を聴いた。車でも、散歩中のラジオでもときどき良い曲に出遭うことがある。でも第一印象で惹かれる曲はそう多くはない。

この曲を聴いたとき、第一印象は強烈だった。曲終了後アナウンサーが話す曲名を注意深く覚えておいた。家に戻って早速検索したら、その曲がMetis の「母賛歌」であることを知った。さらにその検索で次のことも分かった。

女性レゲエシンガーのMetis という名前は始めて聞いたのだが、彼女は2006年にミニアルバム「WOMAN」でメジャーデビューを果たし、音楽シーンでの活躍が目立つようになってきた。6年前彼女のお母さんが肺がんを宣告された。その彼女のお母さんのために作った新曲「母賛歌」を今年の2月20日にリリースしたのだという。

そして、Metis が活躍するようになるにつれて、お母さんの病状も少しずつ快方へ向かい始めていて、担当の医師も「原因が分からない」と言っているという。

Metis が小さかった頃、朝も昼も夜も懸命に働いたお母さんは太陽のように明るい人で、いつも笑顔でがんばってきたという。病気で倒れた後も、泣くより笑う生活が病気を後退させてくれることは私達ガン患者にとっても教訓になる。

誰にとっても母は偉大。特に明日母の日は母に感謝、感謝だ!

サイトのトップページの「おまけ」にこの曲をアップしておいたので、聴いたことのない人はぜひ聴いてもらいたいと思う。母子家庭で二人三脚でがんばってきたというMetis とお母さん。いろいろな苦労があったのだろうが、そんな暗さはみじんも感じさせず、かえって勇気をくれるスケールの大きな曲だ。聴く人は皆ホロリとすることは間違いない。

2008年5月8日

血液の新型分析装置

毎日イレッサを服用している関係上、2週間に1度がんセンターで定期健診を受けている。

先日電子カルテのことに触れたが、その他にも患者の立場から以前に比べて格段に進歩したことがたくさんある。そのひとつが血液検査であろう。定期検診で患者の状態を把握するのに血液検査は欠かせない。

定期検診で診察の前に必ず採血とレントゲン撮影を行う。看護師さんが「今日は2本採ります」とかいうのだが、その時の検査項目によって小さな試験管が2本だったり、3本だったりする。採血が終わると、看護師さんはその試験管のようなガラス管をそのまま後方にある検査器にかける。検査は自動で行われるらしく、しばらくすると医師のモニターで血液検査の結果を見ることができる。この病院では入院している場合には、病室のモニター(テレビ兼)でも検査結果を確認できる。

これができるのは血液を簡単にしかも正確に分析できる自動器械のおかげだろう。以前は当然化学分析を人手で行っていたので、結果が判るまでには何日もかかっていた。

昨日ネットを見ていたら、ノーベル賞を取った島津製作所の田中耕一さんの記事が出ていた(こちら)。
 
従来型の数十倍の感度でたんぱく質を分析でき、がんなどの早期発見につながると期待される新型分析装置の試作機を初公開し、秋ごろから内外のがん研究機関などに貸し出し、「万病診断」の実現に向けた実証実験を始めるそうだ。

試作機の能力アップや費用の削減が現在の主な課題だという。

2002年のノーベル化学賞受賞後に5年先の目標として語った「血液1滴から様々な病気を分析出来る技術」について「人間の体内はもっとシンプルだと思っていたが認識が甘かった。実現にはあと5年かかりそう」と述べたという。

血液1滴ならば、腕に注射針を刺さずとも耳たぶから採血すればすべてが済むことになる。そうなれば定期的に病院を訪れる患者にとってはとてもありがたいことだ。

2008年5月5日

こどもの日

今日はこどもの日、ゴールデンウィークも残り少なくなった。

といっても、毎日が日曜日の今日この頃、祭日でもうれしさはない。それでも、かつてのサラリーマン時代、盆と正月、それにこのゴールデンウィークは心ときめかせたことを思い出す。

先日定期検診でいつもの病院へ行ったとき、ロビーに展示された立派な5月人形と背面に高さ10メートルはあろうかという1対の幟(のぼり)に目を奪われた(1日のブログ写真・・後ろの幟は途中で切れているが、上に10メートル位ある)。やはり季節を表す伝統の人形は心を慰めてくれる。

街を歩くと、鯉のぼりもあちこちに見られる。お茶のお供に柏餅が出るのも懐かしくてよいものだ。ところで、童謡の「鯉のぼり」の中に「ちまき食べ食べ・・・」というせりふが出てくるが、東京で育った子供の頃からちまきという食べ物はあまりなじみがなかった。端午の節句で食べたのはもっぱら柏餅だった。

後で分かったことだが、端午の節句で食されるのは関西ではちまき、関東では柏餅だそうだ。もともと平安時代に中国から端午の節句が伝来したときにちまきが伝えられ、全国に広がっていったという。

その後江戸時代に端午の節句が五節句のひとつになってから、縁起のいい柏餅が江戸の主流となったが、伝統を重んじる上方ではちまきが根強く伝承したということらしい。

同じ国の中でも、関東と関西で食べものの文化が違うことは面白いことだ。

2008年5月1日

定期健診


昨日(4/30)は4月2回目の定期検診だった。
病院到着9:30。採血、レントゲン撮影を済ませて、11:00の検診を待った。病院のロビーには季節の物が飾られる。先日までは雛人形だったが、今日は写真のように端午の節句の飾り物だった。待ち時間にしばし、人形を眺めるていると、日頃忘れている季節をふと感じる。

【診察結果】
・肝臓の数値はGOT=31(基準値10~40)、GPT=40(5~40)とGPTが基準値の上限ではあるが、自覚症状もないし、先生の説明でも問題なしだった。
・白血球の数値は4,370(正常範囲3,900~9,800)で、毎回バラツキはあるものの、正常範囲に戻っている。
・レントゲン画像には(肺炎等)異常は見られない。

イレッサは昨日までで112錠服用した。
副作用として心配される、肝臓の数値は服用している薬(プロへパール)の効果か、ほぼ安定している。
副作用の皮膚疾患も前回とほぼ同じ状態。付け薬と飲み薬を使用しているせいか状態は変化がないのかもしれない。皮膚の表面を見ると、乾燥してシワが多くなったような気がするのは副作用なのか、年齢のせいか。
病院内で昼食をとり、午後はMRI撮影(脳への転移の確認)を行った。結果説明は次回の定期検診時に行われる。

【今後の予定】
・CT5月14日(月)
・次回定期検診、MRI結果説明5月14日(水)。
 同日12:45PET-CT撮影(肺以外への転移の確認)

2008年4月28日

電子カルテの普及

27日、日経新聞の記事に「電子カルテ普及は遠く」という記事が載っていて、興味深く読んだ。

そこには「電子カルテをめぐっては、2001年厚生労働省が2006年度には診療所と、400床以上の大規模病院での普及率を6割という数値目標を掲げたと記されている」。それに対して実際は2005年10月時点で400床以上の病院で21.1%、診療所で7.6%だそうだ。その後普及のピッチは上がっているとはいえ、目標には程遠いようだ。

電子カルテの良いところは、事務処理の効率化と患者へのサービス向上につながること、良いことは分かっているが、導入時の費用が300床程度の病院で5~8億円もかかる。医師不足や看護師不足など、診療以前の問題を数多き抱えて、やりたくてもできないという病院が多いようだ。

私の通うがんセンターは平成14年開業と新しいので、最初から完全に電子カルテになっていた。通常の大病院では受付で自分のカルテをもらって、受診科の受付へ持参するが、電子カルテの病院だとそのような基本的な手続きから違うし、レントゲンでも採血でも画像や測定データはコンピュータに保管されるので、受診科の医師がモニターを開けば瞬時に見ることができる。

その他、電子化によるメリットはたくさんあることを実感する。患者サービスの点では在来の病院と比較して、革命的に変化することは間違いない。

ただ、物事には表があれば裏もある。贅沢かもしれないがいくつか欠点を感じることがある。

膨大な費用がかかるのはもちろんだが、医師は患者の顔を見て話すのは冒頭の一時だけで、あとはモニターへ入力との格闘となる。だから、年配で入力ができない先生はこの病院では仕事ができない。どの科の医師も若い先生ばかりだ。医学はマニュアル化され、「医は仁術」の精神からは益々離れていくように感じる。

「医は以て人を活かす心なり。故に医は仁術という。疾ありて療を求めるは、唯に、焚溺水火に求めず。医は当に仁慈の術に当たるべし。須く髪をひらき冠を取りても行きて、これを救うべきなり」

うーん。良いことか悪いことか、時代は変わっていく。

2008年4月25日

黒澤作品30本

黒澤明監督は1998年に亡くなったので、今年で10年を迎える。没後10年の企画としてNHK衛星映画劇場では全30作品が4月から12月にかけて放送される。《くわしくはこちら
【羅生門、用心棒、椿三十郎、野良犬、姿三四郎、続姿三四郎、一番美しく、虎の尾を踏む男達、わが青春に悔なし、素晴らしき日曜日、酔いどれ天使、静かなる決闘、醜聞(スキャンダル)、白痴、生きる、生きものの記録、蜘蛛巣城、どん底、七人の侍、隠し砦の三悪人、悪い奴ほどよく眠る、天国と地獄、赤ひげ、どですかでん、デルス・ウザーラ、影武者、乱、夢、八月の狂詩曲、まあだだよ】

子供の頃から映画ファンだった私はもちろん黒澤監督の信奉者である。中学、高校生の頃からだから、ずいぶん永い。当時、黒沢監督が新作を作るといっては製作前から雑誌などで話題になった。といっても1作品を作るのに他の監督より丁寧に作ったので、決して多作ではなかった。封切のときは大変な騒ぎで、劇場はどこも行列になった。
並ぶのが遅れたりすると、最初から最後まで通路の後ろで背伸びをしながら見るなんてこともあった。そんなときは一度放映が終わっても、席を確保してもう一度最初から見るなんてこともあった。当時は入れ替え制ではなかったし、2本立て、3本立てが普通だったから、それこそ朝から夜まで1日がかりで映画館で過ごすということも珍しくなかった。

黒澤作品は娯楽性と思想性を適度に混ぜながら作り込むので、誰にでも分かりやすく、世界中誰が見ても面白い作品が多い。黒澤作品は自分の成長過程の様々な場面に登場してきたが、見るたびに受ける印象は変わる。ストーリーはすべて頭の中に入っているのだが、見るたびに引き込まれる。自分が成長したのか、歳を重ねたのか、見方一つで印象が変わるから不思議だ。

今やレンタルショップにもDVDで黒澤シリーズは並んでいるので、自宅でも黒澤作品が観ることができる良い時代になった。だが、DVDではそれほど作品の種類は多くはない。上記30作品のうち映画館と、DVDとで自分が見た作品は何作品あるだろうかと数えてみたら、16作品しかない。ほぼ半分しか見ていないというのは驚きだ。特に監督が有名になる前の映画は見ていないので、これからそれが放映されるのはありがたい。今から楽しみだ。

既に「羅生門」「用心棒」が放映された。この2作品は映画館や、リバイバル上映で何度も見たが、いつもと同じように楽しく観た。

2008年4月22日

花粉症に朗報

桜の季節で気分が浮き立つ人もいれば、花粉症で憂鬱な毎日を過ごす人も多い。そんな中花粉症の人にとっては少し明るい話題がある。

「山口大学の研究室の研究では花粉症を引き起こすたんぱく質をスギ花粉から取り出し、弱毒化して錠剤として飲む方法で、花粉症患者8割以上の症状が改善した」というニュースだ。(情報はこちら

花粉症の原因となるたんぱく質を1日に0.7ミリグラム摂取するよう調整した錠剤を患者40人に30日間投与したところ、34人の症状が改善。うち5人は完治したという。治療の原理は注射と同じだが、注射による治療が数年かけて、継続的に行わなければならないのに対し、この「経口ワクチン」による方法は錠剤を1カ月飲むだけで、「手軽な治療法」としている。

近年、花粉症の患者数は年々急増し全国で2,000万人と推定されていて、今や国民病とさえいえる。

戦後、杉を大量に植えたことにより起きたのだから、杉をすべて切って、その後にヒノキを植えろという乱暴な意見もある。花粉の少ない杉に植え替えているという自治体もあるようだ。

どちらにしても、簡単に解決するような対策はなかなかないようだ。

我が家の近くに花粉症を抑えてくれる評判の医院があって、この季節には長蛇の列になるという。一方で、その近くの別の内科医に勤務する看護師さんがいて、その人の話によると、そこにはその評判の医院で打たれた注射のせいで体調を崩したという患者が多く訪れるという。

花粉症を治すために他の病気になったのではたまらない。上記のニュースのような良い薬の発売は患者にとっては朗報だ。また製薬会社が大儲けをするのは気になるが、花粉症の人にとってはありがたいことに間違いはない。

2008年4月19日

中国と癌

ここのところ連日、ニュースではチベット問題と聖火リレーの話題で賑やかだ。中国といえば、毒餃子はどうなっちゃったんだろう?そんな中、上海での癌の予防運動のニュースがあった。

中国の新聞によると、2008年4月15日「第20回上海市腫瘤予防治療宣伝週間」がスタートしたという。2008年のテーマは「合理的な食生活、日常的な運動、癌の予防治療」となっており、癌の予防が重要な課題だそうだ。(ニュースはこちら

日本でもメタボ健診が4月からスタートしたが、中国でも似たような事情を抱えているようだ。

上は上海市のニュースだが、中国全土ではどうかというと、毎年約220万人が癌を発病、死亡者は160万人に達するそうだ。

数字が大きすぎてピンとこないが、参考までに日本の現状を並べると、日本では毎年60万人がガンを発病し、30万人が死亡していわれている。日本も中国も患者の統計はそれほど厳密に集計されているわけではないが、傾向はそう大きくは離れていないのだろう。

ざっと比べると、日本に比べて発病者が3.7倍、死亡者が5.3倍になる。中国の人口は約13億人で、日本のほぼ13倍だから、人口比率でみると日本の方が厳しい数字になるが、厳密に統計をとればもっともっと深刻な数字になるだろうと思う。

今の中国は日本の高度成長の時代に似ており、企業からの水質・大気等公害による影響が大きく、加えて食品から摂取する有害物質がその原因だといわれている。そのどれをとっても、中国国民が被害を受けるばかりでなく、隣国にも影響が及ぶのだから、真剣に対策を講じてもらわないと周辺国は堪ったものではない。