2009年1月19日月曜日

ポジティブシンキング

昨年の末から100年に一度といわれる大不況、年末年始は派遣切りの話題が毎日ニュースで取り上げられた。大手企業が軒並み、右に倣えの施策を取ったやり様には疑問を感じざるを得ない。人を扱う態度としてはあまりに冷酷すぎる。別な知恵を働かせる経営者はいないのだろうか?

こんなときは経営の神様とも呼ばれた松下電器産業(現パナソニック)の創業者、松下幸之助さんのことが頭に浮かぶ。彼が現役社長の頃、苦境の時に1人の首も切らないで乗り切ったという話が有名だが、松下さんが今生きていたらこの苦境をどう乗り切るだろうと考える。

私が若い頃、PHP文庫などで松下さんの経営哲学の本を何冊か読んだことがあった。今でも頭に残っていることがある。

『松下さんが幼少の時、お父さんが事業で失敗し、すべての財産を失ってしまった。9歳のときに小学校を中退して、大阪の火鉢屋さんに奉公に出され、10人家族は離散することとなる。
とても悲惨な状況であったのだが、松下さんは、当時を振り返り、「わしは学校にほとんど行っていなかったから良かった。(中略)だから、分らないのが当たり前。何でも人に尋ねることができた。おかげで、たくさんの人から良い知恵をもらって、会社を発展させることができた」
「体が弱かったのも、運が強かった。だから、人に仕事を思いっきり任せ、そして人も育ち、優れた人材になってくれた」』

普通なら自分に降りかかる苦難を嘆き、他者を恨むのだが、この人は何とポジティブな考え方をするのかと感じたものだった。

今多くの企業経営者や政治家達はこのアメリカ発の大不況を他人のせいにし、判を押したような右に倣えの施策を講じているが、もっと各社各様の知恵がありそうに思えて仕方がない。

今こそ、松下さんのようなポジティブシンキングでピンチをチャンスに変える発想が迫られるように思うのだが。

3 件のコメント:

ユーミン さんのコメント...

そのパナソニックに、昨年からお世話になってたりします。
(苦笑)
※こんなことネットで言ったらだめかもしれませんが。

本社敷地内には松下幸之助資料館があって、一度入ってみようと思ってます。
関係者じゃなくても誰でも気軽に入れます。

私はあの人の「成功するという事は、成功するまで諦めないという事だ。」という言葉が好きです。
ポジティブな考え方はもちろんですが、誰にも負けない情熱も持った人ですね。

不景気と言えど、日本は豊かな国です。
ある所は派遣契約を打ち切られた方のために、ハローワークを元旦からあけました。そこに来た人数はたった12人。
契約を打ち切る経営側も冷酷ですが、切られた側も危機感を感じている人と、そうでない人に分かれるようです。

100年に1度の不景気を本当に乗り切れるのでしょうかねぇ。。。

ラザロ さんのコメント...

今、アメリカには、大もうけをした悪質な不動産業者が、政府の優遇策を餌にしようと戻って来ているようです。
マスコミは、メジャーな面を強調しますね。
前から、困っている人が大勢いますね。
我が社も年末年始に出勤すると、一日の手当てがいいです。

貧しい境遇は、その人の誇りだと思います。
金持ちは、熱い大陽の日が昇るとすぐに枯れます。

本当に日本は、何だかんだと言いながら、豊かな国ですね。

私は、お役所の相談窓口が嫌いです。
今は、本当にたくさん増えました。
地上の楽園のような公務員が多すぎます。
議員の口利きが多いようです。
かつて私も市役所に勤務することが簡単なくらいに、市長と親が仲良しでした。
時々、家にも市長さんが来たのでびっくりしました。
以前は、役所の係員を時々説教し、怒りまくったことがありました。
実に天下りが多く役に立たない教育相談室。
今の世の中は、不法に満ちています。
今後、さらに暗くなると予測しています。
Stand firm! ですね。

tamy さんのコメント...

ユーミンさん
ラザロさん

今と20年前では取り巻く環境が天と地ほどの差があったのは確かですね。当時の企業というのはまだまだ余裕があって、例えれば10人乗りのボートでも実際のこぎ手は7人程度、3人はぶら下がっても余裕で走ったものです。今は6人しか乗っていないのでぶら下がりは許されないようです。全員がシャカリキになって漕ぐがなければ船が止まってしまうのでしょう。

日本は豊かさがしばらく続いたせいで、政治家も官僚も企業経営者も国民も劣化したように感じます。豊かさの副作用なのでしょうね。

冷や水をかぶってはじめて気付くのでしょう・・・それが3年後?10年後?もっと先?