しばらくブログの更新ができなかった。いつも訪問される方は「どうしたのだろう?」という疑いをもたれる方もおられるだろうし、オリンピックに夢中になってその後も怠け癖が付いてブログ更新は2の次になっているのだろうと考えられて方もおられるであろう。それにしても8月14日以来だから、ほぼ半月間・・・実は更新したくてもできない状況におかれていた。
8月20日(水)タルセバを飲み初めて5錠目、いつもの検診のために病院へ足を運んだ。
いつもの通り、採血、レントゲン撮影を終えて、主治医の先生の部屋へ入った。どうも先生の雰囲気がただごとではない。
それもそのはず、血液検査の肝臓の数値が異常値を示している。GPT(正常値5~40)が1,025、かつて経験のないびっくりの数値である。その他の肝臓関連の数値もそれほどではないもののそれぞれ異常に高い。
その場で緊急入院を厳命された。入院準備のために家に戻ることも許されなかった。一通りの入院手続きをした後、診察室に戻ると車椅子が用意されていた。「自分で歩けます」といっても許してもらえない。自分はそのまま病室へ、たまたまその日は同行していた家内が家に帰り、入院準備をして再度病院へ戻ってくれた。
これといった自覚症状はあまりない。言われてみれば、多少食欲がない、何となくだるい・・・夏は例年そんな感じなので、気にも留めていなかった。
心当たりとしては、タルセバの副作用・・・1ヶ月ほど前GPTが300ぐらいまで上がったが、正常値に戻ったので安心していたが、再度飲み始めて異常に反応したのだろう。それに加えてガンとは無関係だったのでこのブログには書かなかったが、10日ほど前、39度の熱が出て夜間急遽がんセンターを訪れて診察を受けたことがあった。急性の「前立腺炎」という診断で解熱剤、抗菌剤、尿の出をよくする薬を渡されて一日3回(タルセバと並行して)服用していた。抗菌剤は抗生物質なので、(これは自分の想像だが)あるいはその影響もあったのかも?
とにかく、絶対安静の状態。疑いは薬物性肝障害、最悪の場合で劇症肝炎。数値だけは異常値だが、幸いにその前にもその後にも、疑いの病気の症状(だるさ、黄疸等)は現れない。
服用中の薬はすべて中断して、とにかく安静にすることを指示された。病室のドアから外に出ることは禁止。でも体調はよく、病気らしい症状はない。元気そのものなので歩きたくて仕方がない(これは入院初日から現在まで同じである)。入院翌日、手続きの書類を出すために同じフロアにある事務へ行こうとドアを出たところで偶然看護師さんと鉢合わせ。「○○さん、部屋から出ては駄目ですよ」と「書類は私が出しておきます」と取り上げられて部屋へ押し戻された。レントゲンとか診察とか5階の病室から2階へ移動する時も必ず車椅子が用意され、付き添いが付いた。
朝から夜までオリンピック放送があったので、幸い寝ていても退屈はしない。その代わりテレビカードがどんどん減っていく。
治療は「強力ネオミノファーゲンシー」という肝臓疾患の薬を毎日40CC注射する。通常この病気は食事が摂れない(らしい)ので、栄養剤の点滴をする。初日のみこの点滴をしたが、私の場合は食事が普通に摂れたのでこの点滴は初日のみで終った。
初日のレントゲンやエコー(劇症肝炎になると意識がなくなり、肝臓が崩れることがあるらしい)などの検査でも特に異常は見つからなかった。後はひたすら安静にして定期的に採血して数値の変化を見た。幸い、初日の1,025という異常値は採血する度に下がり、入院から9日目の28日にはGPTも236まで下がり、その日注射から錠剤(ウルソ50)に変わった。最悪の劇症肝炎には至らずに済んだ。
そして、この頃から絶対安静から同じフロアなら歩いても良いという許可がおりた。横浜に住む娘が見舞い兼手伝いに来てくれたので、家からノートパソコンを運んでもらい、ようやく半月ぶりに病室でブログを見ることができた。ホームページの方は家のデスクトップパソコンにしか入っていないので、退院しないと更新できないが、ブログだけは病室で更新できるようになった。
今回の肝臓疾患はタルセバの副作用だろうが、この重症化が誰にでも起きるかというとそこまでは考える必要はないようだ。劇症肝炎に至ると、間質性肺炎にも匹敵する命にかかわる重度な副作用となる。イレッサにもタルセバにも肝臓の数値を上げる副作用はあるが、一般的にはそれほど重度な副作用とはならない。ただ注意しなくてはならないことはどの薬剤にも薬剤性肝障害を起す可能性はあり(その人の体調や、いくつかの要因が重なった時)、最悪の場合は劇症肝炎に至る危険性があるようだ。タルセバやイレッサを服用されている方はこのことを頭の片隅に置いておいた方が良いと思う。
定期健診は通常2週間に一度なのだが、今回の検診は担当の医師が夏休みをとる関係で、たまたま予定の日より1週間早めた。もし肝臓の数値が上がっていることを知らずに同じ薬をさらに1週間続けていたら最悪の事態に至っていた恐れがあった。命拾いをしたと後で冷や汗をかいた。この偶然は神様か仏様のご褒美かもしれない(といってもあまりご褒美をもらえる心当たりはないのだが)。
抗がん剤の方はタルセバを中断したままなので、体調が回復した後はどうするのかという問題は残る。患者本人も心配の種だが、医師もその選択肢に悩むことであろう。一難去って、また一難である。
今後の予定・・・9月1日(月)の採血結果で退院予定を決める。

14 コメント:
tamyさん
おはようございます。入院されていたんですね。でもお元気そう(変な言い方ですが)で、良かったです。早く又治療を開始出来ますようお祈り致します。
takemi
tomoさん
お母様、イレッサ投薬はどの位の期間だったのですか?
今はどのような治療をしておられるのですか?
tamyさん
GPT暴騰、油断できないというケースでもない、訳判らんままに緊急入院、絶対安静災難?でしたね。
「前立腺炎」はなんだったのでしょう。
ご本人が「元気そう」でなによりでした。
間質性肺炎、劇症肝炎こわいはなしばかりだ。
tamyさん
大変な半月間でしたね。
状態が安定し治療が再開されることを祈っております。
母のことで報告があります。
母は治療の甲斐なく8月20日に永眠しました。
闘病中はtamyさんのブログに何度も励まされ大変感謝しています。
ありがとうございました。
また時々寄らせていただければと思います。
ハンフリーさん
本当に参ります。今日朝の数値は前回よりさらに下がり、
退院許可が出たので今日午後に退院です。
この12日間は何だったんだろう?と考えてしまいます。
ガンの治療ならともかく、薬の副作用を治癒するための入院
なので、何とも腑に落ちません。
これからもこんなことがあるのでしょうね。
ヒロさん
お母さん亡くなられたんですか。心からお悔やみ申し上げます。
ヒロさんがお母さんの病状を心配されてこのブログへ書き込みをされた頃、その一生懸命さが伝わってきました。
でも、なにひとつお役に立てなくて申し訳なく思っています。
でも、お母さんはヒロさんのその懸命な気持に、きっと口では表現できないほどの感謝をしながら旅立って行かれたことと思います。
tamyさん、緊急入院で大変でしたね、元気に回復して、メールも打てるようになり良かったですね。一安心ですね。新しい薬はそぞれに副作用がでますね。tamyさんの偉い所はエビデンスに自らが挑んでいる姿です、元気を貰っています。人生は生老病死最期まで人の為に生きたいですよね。頑張りましょう。
tamyさんへ
ブログが止まったので
何かがあったことを察ししておりました。
親切な病院の対応でしたね。
かく言う私も今日は、PET-CTを初めて受けました。こんなに高額な検査は、生まれて初めてでした。
長生きしてくださいね。
かゆみ止めの内服薬でも肝機能が
悪化するかもしれません。
2,3ヶ月前に、私も肝機能が始めて高くなったので、かゆみ止めしか該当しないので
自主的に止めました。
幸い数値は、平常になりました。
参考まで。
大さん
こういう病気を抱えていると、いつフェードアウトになるかという心配があります。
幸い今回はブログ更新ができるまで復活しました。
このブログの更新は現在私が抱える唯一の仕事であり、可能な限り続行する考えです。
ラザロさん
この度の肝臓の障害でいろいろネットで調べてみると、本当にいろいろな薬が原因になりうることが分かりました。ラザロさんの言われるかゆみ止めはタルセバをしばらく中断したので最近はずっと飲んでいません。
でも、本当にいろいろな薬が原因になるようです。中には肝臓を治す薬までその原因になりうるということまで書かれている資料がありました。
薬漬けは本当に危険と隣り合わせのようです。
tamyさん
そうですね。
治療のための薬が、新たな病気を産む感がします。
人間の健康寿命は、50位かなぁとおもうようになりました。
20頃、バセドウ病になった時も、薬がなかったら頓死していました。しかし、薬の影響で眼球吐出になり、病気になるために生まれて来たような人生です。
病気は、50%以上ストレスから来ていると言っても過言ではないと思います。
支えあう人が、逆に傷つける人にもなり得ます。
人間とは、実に不可解な存在ですね。
私は今、どうにもしょうがない状況に追い込まれていますが
脱出の道があることを信じています。
ラザロさん
時々断片的に書き込まれるラザロさんの身の上をつなぎ合わせると、ずいぶんいろいろな病気に遭遇しているようですね。
同時に周囲の人間の暖かさと、醜さをたくさん体験しているように見受けられます。
世の中どんどんせち辛くなっていますが、それでもまだまだ暖かい心を持った人は私の周囲にもたくさんいます。世の中捨てたものではない・・・と思るのですが、どうでしょうか?
ラザロさん
こんにちは。明るく感じられるラザロさんのお人柄から、
数多くの御苦労と御病気を重ねてこられたのを、想像もしていませんでした。私は主人に支えられ、全てに幸せでしたので、癌が判ってからの人生は、不幸のどん底でした。
でも、前向きにならなくては、いけないのですね。
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