2007年3月31日土曜日

人間ドックは有用だろうか?その2

『人間ドックは有用だろうか』を読み直してみると、誤解をされそうな気がするので補足をしたい。

本当に言いたいことを凝縮すると、「病気は早期発見よりも予防に力を入れよう。人間ドックはそのための手段として利用するなら有用だ」ということである。

私は40才ぐらいから約20年もの永い間、毎年人間ドックを受診した。その結果、健康が維持できたかというと・・・とんでもない、残念ながら散々な目にあったというのが正直な感想である。人間ドックのレントゲンでガンが発見されながら、誤診され(というより専門外の医師だったので、よく分からなかったというのが正しいようだ)8年後に、ガンセンターからきた専門医によってガンと診断された。その間、毎年「前年に同じ→異常なし」だった。がんでもこんなケースもあるのだ。東京の一流といわれる大病院でさえその有様だった。その経過は『tamyのつぶやき』の中の『がん告知』にくわしく書いている。

ユーミンさんが書き込んでくれた『悪いところがなければ「良かった、まだまだイケる。酒も普通に飲めるわ」と検査から帰ってきた人は皆さんそう言いますね』・・・まさにこれが自分の姿だった。

人間ドックを病気の早期発見の手段として捕らえると、いろいろな問題が目に付く。それらは特殊事情や少数事例だから気にすることはないという見方もあるが、それだけでなく現状の人間ドックの検査手段では発見できない疾病はたくさんあるということは知っておいた方がよいだろう。PETやCTやMRI等の最新鋭の設備を使えば発見される疾病は増えるだろうが、今でさえ高い料金がさらに高くなり現実的ではなくなるし、放射線被爆の問題も気になる。

それでも運がよければタイミングよく初期段階で発見されることはあるので、まったく無意味とはいえない。しかし、冒頭に書いたことと重複するが、健康に対する考え方の重点を「病気の早期発見」から「病気の予防」に移せということである。

私の場合、あの時病院の誤診がなければ今よりはまともな生活を送れたと思うが、それでも病院をうらむ気持はない。これが今のドックの限界だとあきらめている。それより自分の健康に対する意識の低さがこのような結果をもたらしたという反省の気持が強い。『けがと弁当は自分もち』(ちょっと古い?)というが、健康も全くその通り、『健康とけがと弁当は自分もち』ということを今健康な人々に捧げたい。

2007年3月30日金曜日

人間ドックは有用だろうか?

私の情報スクラップの【がん検診の現状<4>】に人間ドックの現状が書かれている。サラリーマンは所属する健保組合で大抵は人間ドックを安い料金で受けられる。ご存知のように、医療機関では検査は健康保険が使えない。そこで、多くの健康保険組合では人間ドックに補助を出す。私が勤めていた会社では90%を補助してくれた。

医療機関は保険適用外の診療行為なので、価格設定を自由にできるし、もうかる仕事と見ている。半日のコースで、安いところは3万円代から、高いところは7万円代といったところだろうか?私の場合は7万5千円の料金だったが、自己負担は7,500円だったので、一緒に受診する一般の方に申し訳ないような気がしたものだ。

病院側は高い料金を稼げるので設備の有効利用が図れるし、健保組合側は被保険者が病気の早期発見ができれば費用は安くあがるし、被保険者は検診を受けて安心をしたい・・・3者3様の目的が合致しているようだ。

今は人間ドックといえば、社員の健康管理なので堂々と休暇をもらえる会社が増えているようだ。高級ホテルの宿泊とセットしたり、検査終了後豪華な食事ができるようにしたり、旅行とセットにして夫婦で参加できるといった様々な工夫がされているようだ。

私自身はドックの必要性に疑問をもつが、絶対やらない方がよいというわけでもない。

病気の早期発見という目的だけなら受けない方がよい。私の知人で、若くして病気で亡くなったという人の中には毎年人間ドックを受けていたのに・・・という人がたくさんいる。

ドックの程度の検査では発見されない病気がたくさんあるし、見落としもたくさんある。運がよければ一部の病気は発見されるが、むしろ検診によってマイナス面をもうらうことさえあるようだ。

目的を変えて、『健康づくり』という目標を持った上で、種々データを定期的にチェックするという目的ならば有用だという意見である。

2007年3月28日水曜日

コミュニティの大切さ

この1年間、自治会のお手伝いをしたが、それなりに役に立った1年間だった。

この地に住んで30年以上、サラリーマン時代は単身赴任の期間もあって地元の自治会への参加はお世辞にも積極的とはいえなかった。隣組長は順番で何度か回ってきたが、そのときは家内に任せきりだった。サラリーマンをリタイアして、家にいるようになったので、今までの罪滅ぼしの意味もあって役員を引き受けた。

この1年間で地元のコミュニティー活動には実に多種多彩な活動があることを知った。ある役員仲間は「市の行政が怠慢で、何でもかんでも自治会に押し付ける」とぼやく人もいた。

私はあまり偉そうなことはいえないのだが、この意見には反対だ。地元の用件を何でもかんでもお役所に依頼するには膨大なお役人が必要となる。つまり税金が増えることを意味する。地元でできることは自治会でやるべきだろう。

それに加えて、さらに言わせてもらうと、市議会などという存在も不要だと思う。これなどはヨーロッパの先進国と同じように、ボランティアで十分ではないか?ましてこれからはどこの地域にも元気で経験豊かな高齢者がたくさんいる。そういう人達が市会議員の代わりになって、市民を代表してお役所のやるべきことを監視したり、指示をしたりすることで十分ではないか?

東京23区では孤独死が年々増えて、昨年は年間4,700人以上になっているという。サラリーマンは会社内の付き合いが多く、リタイアすると途端に孤独になる人が多い。これからは益々孤独死の予備軍が増えるといわれる。

「向こう三軒両隣り」といった時代には隣近所との付き合いは、時には面倒で煩わしいこともあっただろう。最近は場所によっては隣のドアの住人の顔を知らないということもあるという。それぞれ一長一短だが、昔ほどではなくとも、最低限の声かけや交流があった方が生活にも潤いがあってよいように思うがどうだろうか?

2007年3月26日月曜日

自治会役員の任期満了

昨日は地元自治会の新旧役員が近所の自治会館に集まって、それぞれに引継ぎをした。

昨年の今頃、前任者から引き継いだ自治会の仕事も今から振り返るとあっという間の1年だった。

新旧の自治会長、副自治会長、大組長、各専門部の部長が集まって、それぞれ引継ぎをした。

一通り引継ぎが終わって、雑談になったとき、自治会長が後任の自治会長に引き継ぐ物の中に直径30センチぐらいの鉦(カネ)があって、それが話題になった。ひもがついていて、片手にカネを持ち、木槌で打つ形のもの。最近は葬式は業者に任せるが、ちょっと前までは隣組が主になって運営したときには使用したらしい。

裏側に元禄10年(1698年)とある。これにはちょっと驚きである。

このあたりは東海道沿いの古い町なので、歴史があることは分かっているが、それにしても自治会の引継ぎ物件でそんなに古いものがあるのには皆一応に驚いた。

主に葬式で使われた物だろうというのが、大方の意見だが、最近は殆どの家が○○葬祭という会社に依頼するので、そのカネの出番がなくなっている。

元禄時代に隣組があったかどうかは不明だが、それに近い組織があったことは想像できる。貧しかった江戸時代、一住民では日常の生活でさえ助け合わなければ生きていけなかっただろうし、特に冠婚葬祭のようなことはとても運営はできなかったことが想像できるからである。

このカネの存在はこの地域での300年の人の営みを証明できるが、実際はもっともっと永い期間の人の歴史があることから考えると300年もほんの一瞬に過ぎないのだろう。

2007年3月24日土曜日

理容店でのできごと

先日、調髪に理容店に行った。

最近は若い男性も美容院に行く人も多いと聞く。私の年代にもおしゃれな人とその筋の人はパーマをかける人はいたが、美容院ではなく、理容店だった。

私の場合、若い頃から理容店がどうも好きになれない。1時間じっと散髪を受けているのが面倒なのだ。地元の理容店で、サービスをはき違えているお店がある。待ち時間にコーヒーを出してくれる。おいしければよいが、すごく甘いインスタントコーヒーだ。申し訳ないがちょっと口をつけて残してしまう。そしてサービスのつもりなのか、実のないことをあれこれと話しかけてくる。そのどちらも鬱陶しくてすぐ行かなくなった。理容店は調髪技術が一定レベルであればよいし、必要な会話以外は黙っていてくれる方がありがたい。

先日行った理容店での出来事。ここではいつも洗髪をしながら店員が「かゆいところはないですか?」と聞く。実はイレッサの副作用か、乾燥肌のせいか、最近頭がかゆいことが多い。薬をつけると良くなるが、しばらくするとまたかゆくなる。だから、聞かれたとき「右の方がかゆい」とか「左がかゆい」といいたいのだけど、いつも「いや、別に」といってしまう。

昨日も頭を洗ってもらいながら、テレビのドッキリカメラのような企画で同じような場面があったな・・と思い出して「いや、別に」といいながら、思わずニヤニヤしてしまった。

それは仕掛け人が洗髪されているとき、若い女性店員が「かゆいところはないですか?」というのに対して、「足のウラがかゆいんですが」と言う。そうしたら店員はどう反応するかというものだった。何人かの女性店員さんに試したが、見ながら大笑いしてしまった。

その反応は?・・スペースの都合で省略、ご想像におまかせします。

2007年3月22日木曜日

鉄泥棒には困ったものです

ちょっと前、あちこちで町の半鐘が盗まれたという話を聞いた。

それ以後マンホールのふた、道路のフェンス、公園の滑り台、墓地のお線香受け・・・出るわ、出るわ、ありとあらゆる鉄製品を盗む罰当たりな犯罪が横行しているようだ。
昨日は高齢の電線ドロが女子高生に捕まったなどというニュースがあった。

こんなことはちょっと前までは聞いたことがない。

日本人もついにここまで壊れてしまったか・・・と思ったものだ。

だが、ちょっと待てよ。

昔、私が子供の頃だって周囲に無精ひげのちょい悪オヤジはたくさんいた。

その人たちが盗まなかったのは、道徳心があったから?・・・そうとはとても思えない。

つまり、昔はちょい悪オヤジが売りたくても、明らかに盗品と分かる物を買い取る業者がいなかったし、さばくルートがなかったと考えるのが妥当だろう。
どうも最近は明らかに盗品と知って買い取る裏ルートの国際的な犯罪組織ができたようだ。

ただ、これも北京オリンピックまでの一時的な現象と見る向きもあるが・・・。

いったん味をしめたワル供は簡単にあきらめるのだろうか?

ブラジルでは盗難防止のために高圧電流を流すという荒っぽい手段をとっているところがあるという。それって、すごく危険な気がするが、気持は分かる。

そういえば最近は車だって買取ルートが以前とはずいぶん変わった。
普通、新車も3回目の車検で査定ゼロとなるというのが一般的な認識だった。
だから以前は7~8年も乗れば下取りなんてあきらめたものだが、今はボロ車でも昔では考えられない価格で買い取ってくれる業者が現れている。
これは裏ではないが、国際的な新しい中古車販売ルートができたお陰のようだ。

また並行して、高級車をねらう盗難車の裏の売買ルートもあって被害に遭う人が続出しているようだ。
もう何ごとも国内だけを考える時代は終わった。

立法も司法も行政も国際犯罪組織を視野に入れた対策を考えなくてはならないといった、厄介な時代になったものだ。

2007年3月20日火曜日

がん患者の気持

先月末のダイアリーの書き込みに対して、私がガンになったことを近所の人には伏せているといった。正確には「敢えて自分からは言わないようにした」というのが正しい。もちろん隠す必要などはないと思っている。ではなぜか?というと以下の理由である。

4年前手術を終えて自宅に戻ったときにこんなことがあった。

近所を散歩中、向こうから会社で顔見知りの方の奥さんが来るのが見えた。
いつも会えば挨拶だけではなくて言葉を交わすくらいの知り合いだった。ところが、顔を見た瞬間、困ったような表情をして、逃げるように横道に逸れてしまった。

会社は休まなければならないので、会社関係の人には病気のことは言ってあるので、社内では瞬く間に伝わることは承知していた。「人の不幸は蜜の味」というが、伝わるのは驚くほど速いものだ。

想像だが、その奥さんは私の病気を知ったばかりで、急に顔を合わせて何といえば良いのか分からなかったのだろう。そのときは自分がガンの宣告を受けたときほどではないが、それに近いようなショックを受けた。やはり周囲の人からはそんな風に見られているのか・・と実感した瞬間であった。

だが、立場を変えれば、それも理解できる。自分はガンになる前はガンに対する関心はあったが、知識などは全くなかった。同じ肺がんでも種類があることや、ステージなどの知識もなかった。「ガン=死ぬ病気」程度の認識だった。健康な多くの人のガンに対する認識はそんな程度だろう。

ガンになった人の見舞いにも何度か行ったことがある。顔を合わせるのは気が重い。会話をするにも言葉を選ぶ。だから周囲の人の自分に対する対応も冷静に考えれば想像ができる。がんの病歴がある人や、家族にガン患者がいる人ならともかく、そうでない人とのガンに関する会話はなかなかうまく成立しない。

会う人ごとに病気の細かい説明などはできない。だから、周囲の人はできれば病気のことはお互いに知らないほうが都合がよい。あるいは本当は知っていても、知らないことにした方がお互い会話が楽なのである。もちろん、聞かれれば隠さず話すが、正直言って面倒だし、疲れる・・・。

2007年3月18日日曜日

トラブルは解消しました。

昨日から私のホームページが消えて、突然 Welcome to mt63.com という見たことのないサイトが表示されました。mt63.com は私の契約しているドメインなので、てっきりサイバーテロにでも会ったのか・・・と慌てました。

ところが、調べてみたらこれが飛んだ笑い話。

実は借りていたドメインの期限が切れただけだったのです。

ドメインというのは自分の好きなように作ったアドレスのことです。

2年前にドメイン会社に申し込んで私固有のドメインを取得して、その後にレンタルサーバーを借りたのです。

今なら、ブログで始めればすべて無料でしかも簡単にできるのに、当時は何かと不便で、これも勉強になるからと、教科書を見ながらいろいろ複雑なことをしたんです。

3月15日にその2年の期限が切れたので、突然ムームードメインという会社の表示に変わったのだということが分かりました。 ドメインの期限のことはすっかり忘れていて、全然認識していなかったんです。

期限が切れるなら、連絡ぐらいくれればすぐ更新したのに、ひどい話!・・・と思いながら、ムームードメインにログインして規約をよく見直してみるとと書いてあるんですよ。「期限切れの連絡はしません」・・・と。

今どきなんと不親切な会社だと思いながら、すぐ年会費を振り込みました・・・というわけで今日夕方から元へ戻りました。

多くの方々にご迷惑をおかけしました。

2007年3月15日木曜日

おかげさまで2周年

「tamyのつぶやき」トップページの右上に「since Mar.15 2005」と書いてある通り、2年前の今日このサイトがスタートした。いわば今日は2周年記念のアニバーサリーである。

2年前、このサイトを立ち上げようと思ったのはその年の正月だった。

この病気にかかった人は皆同じだと思うが、自分がこれからどれだけ生きるのだろうかという思いが常に頭の片隅から離れない。

特に正月などの「節目」にはこれから先のことがいろいろ頭に浮かぶ。
私の場合はそのとき2つのことを思いついた。そのひとつが長期日記をつけよう。そしてもうひとつ、いつも元気付けられてきた患者の先輩方の「闘病日記」のようなものが自分でも作れないだろうか?ということだった。

最初のことは思いついたその日に書店に行って、長期日記の前に立った。3年日記にするか、5年日記にするか交互に手に取りながらずいぶん迷った。結果、3年日記にした。もし、この日記が完結したらその次は5年日記を買おうと。日記の冒頭にこの日記が完結できればいいな・・という心構えのような思いが冒頭に記されている。幸い今3年目を書くところまで来ている。

2点目は思いついた当日アマゾンに「ホームページビルダー」を注文した。当時はブログが今のように普及していなかった。仕事ではパソコンのお世話になっていた。でも、仕事上使うソフトと、ネット上の知識は全く違う。ネットに関する知識は皆無だった。使われる用語も分からない。でも、サイトを作るという目標を決めたら、その勉強は結構楽しいものだった。ホームページ作成の勉強をしながら、平行して「闘病記」の内容をワードで作っていった。そして、ロリポップというレンタルサイトを借りてサイトをアップしたのが2005年3月15日だった。

このサイトは上記のようないきさつでスタートしたが、その根っこにある考え方は「自分の体験を公開すれば、後からイレッサを服用されている方の参考になるだろう」ということだった。私は患者としては軽い部類に入る。だから闘病とはいっても、毎日の変化はあまりない。果たしてこの変化のないサイトに訪問してくれる人がいるのだろうか?・・と時々不安になった。

でも、途中から、「変化が少なければ少ないなりに、変化すればそれなりに事実を伝えることが後からイレッサを飲みだした患者さんにとっては参考となるのではないか?だからありのままを伝えることに意味はある」と考えるようになった。

2年間で延べ12万人近い多くの方に訪問していただくなんて、スタートの当時は想像もしていなかった。こうなると、責任も感じるが、病気の性質上あまり自分にストレスを与えない範囲でこれからものんびりマイペースで可能な限り事実のみを淡々と伝え続けていくつもりである

2007年3月14日水曜日

定期検診 2007年4回目

【イレッサ 464錠目(隔日服用)】

今日は月2007年4回目の定期検診。及び先日行ったPET撮影の結果説明。
  
〔呼吸器内科の診察〕

血液検査(イレッサ服作用の肝臓数値のチェック、その他)
・X線撮影 X線撮影の結果は異常なし。血液検査の結果も異常なし。
・PET撮影の結果 前回のPET画像に対してやや濃くなっている。がん細胞が進行を始めた恐れがあるので、イレッサ服用を隔日で続けながら4月にもう一度PET撮影をして、その結果をみて治療方法の検討を行う。

〔皮膚科検診〕
・皮膚疾患の状況 例年、イレッサの副作用とは関係なく、春や秋の季節の変わり目に皮膚にアレルギー疾患と思われる湿疹が出て悩まされる。
過去も何度か皮膚科にかかったが、未だに原因が分かっていない。いつも塗り薬を処方され、日が過ぎると何となく回復する。イレッサを飲み始めても毎年出るので、イレッサの副作用との境目が分からなくなっている。
今、ガンセンターの皮膚科の医師にもそれは伝えてあるが、イレッサは皮膚を乾燥させる働きがあるので無縁ではないという診断をされている。 
(身体のぬり薬)ヒルドイドソフト+デルモベート 塗り薬混合 (頭皮用)メサデルム (飲み薬)タリオン錠、1日2回

次回の定期検診は2週間後4月4日(水) 

今日のメインは先日行ったPET撮影の結果説明。PET撮影は6ヶ月に1回、肺以外への転移(頭部はMRI)の有無をチェックする。再発後進行のなかったがん細胞の影がやや濃く見えている。ちょっと心配。他の場所への再発は見られない。

2007年3月13日火曜日

このブログへの書き込みの方法

まだ馴染みがないこのブログの使い方がよく分からないよという方がいると思います。なにしろ管理人本人もまだ分かっていないので・・・ごめんなさい。
コメントの見方と書き方を説明します。

コメントの見方

最初開くと、記事が10日分(設定で変えられます)表示されます。それぞれの記事の下にコメントという項目があります。2コメントとあれば、コメントが2つあるという意味です。そこをクリックすれば別窓ですべてのコメントを見ることができます。

右欄のブログのアーカイブという欄に各記事のタイトルがあります。そこをクリックするとその日だけの記事とコメントが並んで表示されます。tamyさんは書きました・・・などと出ます。(googleのブログを和訳して日本向けにしたので、少々変な感じですが・・・)


コメントの書き方

上記では各記事毎の下欄の0コメント(数字は今までの投稿数)という文字をクリックします。

上記では一番下の方にあるコメントを投稿という文字をクリックします。

コメント投稿の別窓が開きます。今まで投稿されたコメントの下に「コメントの投稿」の窓がありますので、そちらへ書き込んでください。「プレビュー」で内容が確認できます。「コメントを公開」で公開されます。

「個人情報を選択」は管理人、その他、匿名の3つのラジオスイッチがあります。通常はその他(名前・ウェブページ)を選んでください。名前はハンドルネームで結構です。ウェブページは空欄でも大丈夫です。

ただし、「コメントを公開」をクリックしてもすぐ公開はされません。管理人が許可を出してから公開されるしくみになっていますので、時間はしばらくかかります。これは商用やイタズラ等のスパムメール対策のようです。

前のダイアリーでは管理人が後でコメントを消せるシステムでした。よく商用のコメントが書き込まれ、消すのがひと仕事だったことを考えると、この方が遥かに楽でしょう。公開されないことが分かれば、書き込まないからです。

そのような商用や誹謗中傷と思われるコメントは管理人の権限で公開しませんが、それ以外は基本的にはすべてそのまま公開します。

どうぞ自由にお書き込みください。

2007年3月11日日曜日

イレッサの取り消しは困る

「イレッサ承認取り消し」を求めているという新聞記事を見ただいぶ後にイレッサ薬害被害者の会のホームページを詳細に見てみた。

その声明文を読むと、その中で今投与中の患者については除外して、禁止するように求めていることを知った。

声明文では【既にイレッサの投与を受け医師により効果が確認された患者、臨床試験に参加する患者を除き、新規患者への投与を原則として禁止すること】とある。

ところが、どの新聞も記事中に「イレッサ投与中の患者を除く」という点は触れていなかった。

従って、私は声明文の詳細を知らずに「承認が取り消されたら、現状のイレッサ服用中の患者はどうすればよいのか?」という思いがあった。私の早とちりは大いに反省しなければならない。

「イレッサ薬害被害者の会」訴訟の論点は次の2点のようだ。

(製薬会社に対して)「夢の新薬」と過度に宣伝して、重篤な副作用を隠した。
(行政に対して)副作用があるのを知りながら、検討不十分で認可を早めた。

676名もの副作用による死者を出した事実は取り返しがつかない。こんなことは2度と起こしてもらいたくない。

しかし、一概に副作用死といっても、一つ一つのケースがそれぞれ事情や背景が違うのでややこしい。
多くの患者や医師が新薬に過度な期待をした、がん専門科以外の医師が安易に使用した、副作用について十分なチェックをしなかった、末期の患者や家族が強く望んだ・・・等々いろいろなケースがあったし、今から考えると異様な雰囲気の中で先を競うように使われたと聞く。

その背景には、現在の日本では患者が選べる抗がん剤が欧米の10分の1と極端に少ないという背景を見逃してはいけない思う。

短期間に多数の患者が亡くなるという不幸な事故だっただけに、事故の後は種々の対策が採られた。
使用する患者の範囲も制限されたし、副作用の監視のため入院が義務付けられるようになった。

どの抗がん剤にも死亡に至る副作用が必ず何%かはあるようだが、イレッサも直近だけ見るとそれと変わらない率になっていると聞く。

イレッサも当初から効果を出している患者はたくさんいる。私は副作用の事件の後だが、その中に入る。 私の場合は医師から他の抗がん剤の効果は10%以下だといわれている。だから、イレッサによって命拾いしたと思っている。

最初から冷静に今のような対策が採られれば、多くの患者が副作用で命を落とさずに済んだと思うと残念でならない。

私には副作用による死亡に対する「被害者の会」の損害賠償請求承認取消し請求 がどうしても結びつかない。

行政も、製薬会社も、それぞれの立場で謙虚に反省点を今後に生かしてもらいたいことはいうまでもない。 承認から販売に至る過程で落ち度があったのなら当然賠償の責任があると思う。

だが、少数といえども効果がある患者がいるのなら、副作用を最小限にする使い方をすればよいのであって、患者の選択肢を消すことはない。

副作用を恐れる余りに新薬の認定のスピードを遅くしたり、後ろ向きになるのはもっと困る。若者だってこれからはいつがん患者になるか分からないのだ。その時、欧米並みに抗がん剤の種類があることを望むはずだ。

副作用のない抗がん剤ができれば理想だが、そんなものは存在しない。副作用の説明と予防処置は十分にしてもらいたいが、危険を覚悟の上で患者は挑戦するのだ。

患者にしてみれば「がんに負けるか」「副作用にやられるか」を選ばなければならない場面はしょっちゅうだ。サインをするときにその覚悟をした上で無事と成果を祈りながら治療に臨む。 例え危険であろうとも、試す選択肢はある方がよい。

これはがん患者になってみなければ分からない。

2007年3月9日金曜日

「イレッサ承認見直し? 」に関する厚生労働省の考え方

私のダイアリーの「イレッサ承認見直し? 」に対してユーミンさんから「厚生労働省のHPに『患者の意見』を投稿できるようになりました・・」とのアドバイスがあった。

早速、調べてみたらサイトの中に投稿欄があったので、次の2つの質問をしてみた。 

1.「薬害被害者の会」の申し入れ(承認取消し)に対する厚生労働省の見解は?  
2.今全国でイレッサを服用している人は何人?

4日後に、厚生労働省から回答がきたので、参考までに掲載したい。

厚生労働省からの回答

【質問1.に対する回答】
現在得られている知見をもとに、本年2月1日に、医薬品等安全対策部会安全対策調査会において検討いただいたところです。

厚生労働省としては、今後とも引き続き、最新の知見を踏まえ、専門家の意見も聞きながら、適時適切に対応してまいりたいと考えております。 (参考)平成18年度第2回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会 安全対策調査会における検討の結果についてhttp://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/02/h0201-4.html  

【質問2.に対する回答】イレッサの製造販売業者によると、平成18年12月末時点で集計したイレッサの継続投与患者数は7,123人とされています。

(参考)平成18年度第3回医薬品等安全対策部会 
当日配布資料No.1
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/02/dl/s0216-7p.pdf


イレッサを現在服用中の方は「イレッサ承認取消し」は常に不安の種。個人個人の要望をメールされると良いと思う。ここへ書き込むだけで、「自分にできることをひとつやった」という達成感を感じることができる。また、お役所は要望の数が多ければ、その影響を考慮して、力になってくれるはず。

メールは署名などよりずっと簡単だし、遥かに効果的なので・・・。

厚生労働省に「ご意見・ご要望」または「ご質問」は下記のアドレスで受け付けてくれます。https://www-secure.mhlw.go.jp/getmail/getmail.html