2008年10月25日土曜日

百匹目の猿現象?

再入院してから始めての土曜日がきた。今日と明日は病院も医師の先生方も休みで、見舞い客が一気に増える。何となく休日ムードでのんびりした雰囲気になる。

治験薬の服用を始めて、今日で3日目になる。今のところ何も変化は現れない。今まで経験した抗がん剤の副作用は大体は1週間前後で現れることが多かったので来週の後半位から要注意だ。

それにしても、新聞やニュースを見ていて、今日この頃の世界恐慌前夜といった状況にはただただ不安になるばかりだ。円高は米ドルから始まって、ポンド、ユーロ、超優良といわれたスイスフランにまで広がっている。これから世界は、そして日本はどうなってしまうんだろう。米ドル中心のグローバル経済であることが、ただ連座しているだけの日本にもこんな大きな被害をもたらすというのは予想以上のことだ。その心理的背景には「百匹目の猿現象」も大いに影響しているのかもしれない。

大分以前「百匹目の猿」のお話がテレビなどでも取り上げられ、かなり有名になったことがあった。それはシェルドレイク(英ケンブリッジ大学の教授)の仮説と呼ばれていた。

「百匹目の猿」のお話とは以下のようなものだった。

宮崎県幸島に棲む猿達に餌付けをしていたところ、一匹の若いメス猿が泥だらけのサツマイモを川の水で洗って食べるようになった。

そして、それを見ていたその島に棲むほかの猿達もまねて、まさに「猿マネ」よろしく、サツマイモを川の水で洗って食べるようになる。

あるとき川の水が枯れてしまい、困った猿達は、こんどは海の水で洗って食べるようになった。海の水のしょっぱさがほどよかったのか、猿達は「海水でイモを洗うと美味しくなる」ことを発見したようで、一口かじってはまた海水にイモをつける、ということをし始めた。

ここまでであれば、ただの「群れでの学習」だが、この新たな猿のイモを海水で洗うという行為が、不思議なことに、幸島以外の海を隔てた他の島の猿達にも、まったく同じ時期に広まったのだそうである。

この話が事実かどうかについては疑問符も付くようだが、このように「ある行動、考えなどが、ある一定数を超えると、これが接触のない同類の仲間にも伝播する」という現象を「百匹目の猿現象」と呼んで、実際にこのような現象は時々見られるようだ。

連日のニュースを見ながら、そんな話を思い出していた。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

tamyさん、治療が開始されて良かったですね。成功を祈っています。百匹目の猿の話は初めて聞きましたが、興味のある事ですね。自然界には不思議な出来事がまだまだ沢山あるようですね。世界金融恐慌が吹き荒れてきて、日本丸は何処へ流されて行くか先の見えない不安が襲ってきますね。なんとか荒海に流されることなく静かに、治まるように願っていますが、どうなることか、外需依存の貿易国日本の未来は暗いですね。誰か第4の石油に変わる資源(水、から水素燃料を開発)を発明してくれませんかね。最期は理系の頭脳が勝負と見ましたが。

tamy さんのコメント...

大さん
金融不安に加えて「円高」。いちばん安定している円が世界中で買われるという、こんなダメージは今まで聞いたことがないですね。
円高も輸入品が安くなるというメリットもないことはないですが、これからどんなことが起きるか不安がいっぱいですね。

匿名 さんのコメント...

雷の電気を蓄電する方法があれば...と考えますがまだ誰も成功していませんね。
誘導することはできます。
怖いですが私でも。

tamy さんのコメント...

ラザロさん
大さんの書いた「理系の頭脳」、確かにこれはこれからの日本を立て直せるものですね。

でも昨今は子供の理科離れが・・・。毎年今年と同じようにノーベル賞をもらう人が輩出すれば、今の子供達の励みになるのでしょうね。