2007年4月6日金曜日

高額療養費の現物給付化

私の情報スクラップに掲載した読売新聞の「高額療養費の現物給付化」というニュースは少しうれしい。入院すると想像以上に大きな金額を支払う。支払いが高額になると、高額療養費制度という制度があっていくらかは戻るということは聞いているが、さあそれはいくらなのか?手続きは?いつ戻るの?となかなか複雑で分かりにくいという人が殆ど。

そこで、私は実際に自分で支払いを経験しているので、ここでつたない解説をしたい。「分かっているよ」という方は読み飛ばしてください。

高額療養費の前に、まずタイトルの現物給付とは?保険給付には現物給付と現金給付という2種類の給付の形がある。治療や介護などの医療サービスは「現物」で支給されるので現物給付という。医療給付の大部分はこの現物給付。それに対して「出産手当金」や「傷病手当金」や「埋葬金」など補償金として、現金を支給される形もあり、それを現金給付という。「高額療養費」も従来は申請して支払いを受けるので現金給付だった。

それが4月から他の医療費と同じ現物給付になるという変更である。

次になかなか分かりにくい高額療養費の説明。病気やけがで入院して高額な医療費がかかった場合、一定額を超えると公的保険で戻してくれる。これが高額療養費と呼ばれる制度で、申請をして支払った月の2~3ヵ月後に返還される。その金額は以前は定額65,600円以上は戻っていたが、法改正で収入別に3ランクが設けられ、金額が違うという複雑なものになった。

私が2003年に受けた最初の肺がん手術は27日間入院して、医療費は1,489,000円、本人支払い額は(30%)447,000円だった。この金額を例にして高額療養費を説明する。(なお、保険の計算はすべて月末締めで1ヶ月毎に行う。ここでは分かりやすいように一括で支払ったものとして説明する)

【高額療養費の計算式】収入によって3ランクに分けられる。計算結果の金額以上支払った分が戻る。 
①上位所得者(月収が56万円以上の人)→150,000円+(医療費-500,000円)×1% ・・159,890円 
②一般(月収56万円未満の人)    → 80,100円+(医療費-267,000円)×1%・・ 92,320円
③低所得者(住民税非課税の人)  →35,400円 (定額) ・・・・・35,400円
医療費のところにかかった医療費を入力する(医療費は医療費総額であって個人負担分ではない)赤い数字の部分は定額。右隅の緑色の金額は私の実例の医療費1,489,000円として計算した結果の金額。緑の数字の金額までは自己負担、それ以上が返戻される。

【返戻金】 医療機関への支払金額が上記例の447,000円だったとして、
①に該当する人の場合なら 447,000円-159,890円=287,110円が戻る。②に該当する人の場合なら 447,000円- 92,320円=354,680円が戻る。 ③に該当する人は 447,000円- 35,400円=411,600円が戻る。
[計算式の数値は2006年10月に改正されました]

さて、今回の改正点・・患者が自分が上記①~③のどの区分に該当するかを証明する「限度額適用認定証」を社会保険事務所や市町村窓口で取得し、原則として支払い前に医療機関に提出すれば、以前のように30%分を一度支払って、後から高額療養費を申請して戻してもらうという手続きをする必要がなく、医療機関で計算してくれるので戻るべき金額を差し引いた金額を払えばよい。

2 件のコメント:

ユーミン さんのコメント...

現物給付化はありがたいのですが、、、
私の両親にこれを理解させるのが一苦労なんです。
(^^;;
恥ずかしい話ですが、私の両親は理解力に乏しく、こういう事を説明すると、いつでも。。。
「だから何回同じ事言わせるんやーー!!!」って展開になるんです。

まあでも言わないと、永遠に知らないまま。。。になってしまうので、頑張って話しますね。
(爆)

tamy さんのコメント...

ユーミンさんのご両親の理解力が乏しいというより・・・この種の法律は本当に分かりにくいんです。言葉も、内容も、だから理解しようという前にあきらめてしまう人が多いのでは? なので、解説をしたんですが、読む前に頭が痛くなってしまうかも。