2007年4月29日日曜日

「なぜマルチカロチンがガンを抑制するのか」要約

4月26日に購入したを読んでみたので、以下にごく簡単に要約を紹介したい。

スペースの関係でここではごく簡単にしか紹介できない。それぞれ知りたいことが違うと思われるので詳しく知りたい方は本をお読みいただきたい。

135頁の小冊子なので、割合早く読むことができた。医学書にありがちな難しい専門用語や難解な言い回しはなく、非常に分かりやすく解説されているので、早く理解することができた。


書籍名:「なぜマルチカロチンがガンを抑制するのか」

著者:京都府立医科大学分子生化学教授・西野輔翼氏とメリーランド大学・元米国農務省・理学博士のフレデリック・カチック氏の共著

出版社:メタモル出版

価格:1,260円

【以下その要約】

第1章 緑黄色野菜・果物はカロチノイドの宝庫

 緑黄色野菜や果物がガンや心血管疾患などのリスクを下げる。

第2章 マルチカロチンとは何か

 人間の身体の中の血液には18種類(天然に存在するものは600種類以上が発見されている)のカルチノイドが存在するが、天然源のもので商業的に入手できる5種のカロチノイド(ルテイン、ゼアキサンチン、リコピン、α-カロチン、β-カロチン)をバランスよくミックスして製造したものをマルチカロチンと呼ぶ。

第3章 マルチカロチンで予防できる病気

 心臓病、眼病、ガンの予防・抑制効果

第4章 カロチノイドによるガンの予防 α-カロチン(肺、皮膚がん)、β-カロチン(すい臓がん)ルテイン(大腸がん)、ゼアキサンチン(皮膚がん)、リコピン(肝臓、前立腺、乳腺、膀胱がん)、

がん予防には1次予防(ガンにならないようにする)と2次予防(すでにできたガンによって死なないようにする)があるが、マルチカロチンはそのどちらにも効果をあらわす。単独のカルチノイドによる臨床実験は欧米で相当以前からいくつも行われているが、多くのカロチノイドはがん予防及び抑制に効果的であったが、その中で1980年代に何万人もが参加したフィンランド・アメリカの臨床試験ではβーカロチンの投与によって肺がんの発生率が上昇するという結果が1例だけ出て、その後のマルチノイドの研究全体に水を差す結果となった。

このように1種類のカルチノイドのみを過剰摂取する(喫煙者に限る)ことは危険性を伴うことがあるかもしれない。しかし、全身の各臓器の発ガンを予防する目的でマルチカロチンという数種のカルチノイドをバランスよくサプリメントとして摂取するのであれば、賢い利用法であり、安全性が高くなるというメリットがあると考えられる。

↓詳しい情報

2007年4月28日土曜日

今年のプロ野球は面白い

今期のプロ野球はスタートして1ヶ月がたつ。

日本のプロ野球は今年は巨人に元気があるので、野球全体が活性化している。

私はへそ曲がりだから、長いことアンチ巨人である。いつも強い巨人をやっつける球団を応援する。ということはいつも見るのは巨人戦ばかりだから、裏返しの巨人ファンということになる。

アンチ巨人といっても、巨人が負けてばかりだと面白みがない。だから、巨人に元気がないとプロ野球そのものに興味がなくなってしまう。野球ファンの中では巨人ファンとアンチ巨人ファンが圧倒的に多いから、ここ何年かのテレビでプロ野球の視聴率の低下もやはり巨人に元気がないことが最大の原因だ。
今年は中日の強さを中心に巨人、阪神が3つ巴で最後まで面白くて目を離せなくなりそうだ。

それに今年の大リーグは日本人の層が厚くなって、見る楽しみが倍加した。
今日は朝からレッドソックス-ヤンキース戦、続いてマリナースーロイヤルズ戦豪華な組み合わせの放送だ。

この2試合で、松井、松坂、岡島、イチロー、城島が登場。海外のスポーツとは思えない親しみを感じる。どちらを応援したらよいのか分からない。
井口、大塚、斉藤、田口も大活躍しているが、放送ではなかなか見られなくてちょっと残念だ。

レッドソックス-ヤンキース戦は巨人ー阪神戦をさらにスケールを一回り大きくしたような試合だけに目が離せない。

松坂はバックの活躍で3勝目をもらったが、もうひとつ頼りない。松坂はスロースターター、試合の中では後半に、シーズンでも尻上がりに良くなっていくタイプだからこれからを期待しよう。松坂も調子が良いとバタバタと三振を取るところが痛快に気持よく見られるが、フォアボールを出しだして、塁にランナーが貯まるとヒヤヒヤして心臓によくない。大リーグは打撃の破壊力が半端ではないので、ピッチャーは大変だ。
これで井川の調子がもう少しよければ言うことはないのだが。

今年は日本も大リーグも面白いので見るのが忙しい。今日は朝8:00から見始めて、14:00まで見てしまった。朝は大リーグのナイター、夜は日本のプロ野球、これからは野球漬けになりそうだ。

2007年4月27日金曜日

マルチカロチンはガン抑制によい?

先日、横浜に住む私の娘から「複合カルチノイドが肺がんにも良さそうだよ」という連絡が入った。以前からマルチカロチンという名前をよく聞く。どうやら同じものを指しているようだ。何回かに分けて、下記の情報を送ってくれた。その話を聞いて、「薬ではなくて、食品なのにガンや生活習慣病によいというのは本当だろうか」という気持ちではあったが、強い関心は持っていた。いくつもの情報を読んでいくうちに、何か本当に利きそうな気がしてくるから不思議だ。

カロチノイドは肺がんのリスクをかなり減らす。
http://www.taishitsu.or.jp/prevent/prev-6a.html
ニンジンやトマトが肺ガンを防止
http://www.melma.com/backnumber_35950_71879/
カロチノイドは肝細胞ガンの発症率を下げるhttp://homepage3.nifty.com/ksmansaku/site1/zatsuji_20021108.html
カロチノイドの効力および可能性
http://www.univite.co.jp/book1/page88.htm
複合カルチノイドの入手方法【京都府立医科大学分子生化学教授・西野教授のメールアドレス、fax番号もあります】
http://www.nhk.or.jp/heart-net/support/board/00026/00026_2851.html

マルチカロチンはα-カロチンやβーカロチンなど数種類のカロチノイドを複合したもの。ひとつひとつは緑黄色野菜や果物に含まれるもの。薬ではなく、健康補助食品と考えたほうがよい。なぜ生活習慣病やガンなどに良いかというと、その抗酸化作用に秘密があるようだ。

元々、ガンや生活習慣病は体内の活性酸素が悪さをして、ストレスなどで免疫作用が落ちた時に発病するというように見る専門家が多い。酸素はOが2個くっついてO2(オーツー)という形だが、そのひとつが欠けたものが活性酸素。原因はタバコや排気ガス、発がん物質等々によって発生する。活性酸素は周囲の酸素を取り入れて普通の酸素になろうとするが、そのとき身体に対していろいろな悪さをするようだ。抗酸化作用のある食品はこの活性酸素を消す作用がある。マルチカロチンはこの抗酸化作用を持つ優良な補助食品ということらしい。

娘は上記情報を送ってくれると同時に「なぜマルチカロチンがガンを抑制するのか」という本を紹介してくれた。そういえば私のサイト【tamyのつぶやき】のトップページに掲載しているアマゾンの欄にも時々登場している(本の種類は売り行きに応じてアマゾン側が自動的に入れ替える)。売れ行きがよいということは、がん患者あるいはその家族に関心が強いのだろう。

この本はいわゆるバイブル本とはまったく違う。京都府立医科大学分子生化学教授・西野輔翼氏とメリーランド大学・元米国農務省・理学博士のフレデリック・カチック氏の共著で一流大学の教授が長期間にわたってご自身の研究室で行った実験の結果を元にしているもので信頼性が高い。

さっそく、アマゾンで注文したら今日その本が届いたので、読み終わったらその概要をこのブログでも紹介したい。

2007年4月25日水曜日

定期健診 2007年6回目

【イレッサ 485錠目(隔日服用)】

今日は月2007年6回目の定期検診。

〔呼吸器内科の診察〕
・血液検査(イレッサ服作用の肝臓数値のチェック、その他)
・X線撮影  X線撮影の結果は異常なし。血液検査の結果も異常なし。 
イレッサ服用は従来と同じに隔日で続ける。

〔皮膚科検診〕
・皮膚疾患の状況 先週よりほぼ全身に(かゆみの強い)湿疹が出ている。 イレッサ服用前から1年に1~2度(期間10日~2週間位)現れる症状。季節的な何か(花粉?)に反応するアレルギー現象のようだ。イレッさとの関連性は不明。 
(身体のぬり薬)ヒルドイドソフト+デルモベート 塗り薬混合 (頭皮用)メサデルム (飲み薬)タリオン錠、1日2回 今日から左記に加えて飲み薬セレスタミン錠1日3回をプラスする。

〔PET検診〕午後1:30~3:00
次回の定期検診は1週間後5月2日(水) 
今日行ったPET検診の結果を見て、今後の診療方針を決める。

2007年4月22日日曜日

麻疹(はしか)の流行

「<はしか>東京、埼玉など中心に大流行の兆し 感染力強く」(情報スクラップ参照)という記事が目についた。麻疹(はしか)に関する他のニュースを見ていたら、創価大と創価女子短大で72人が集団発生したというニュースもある。これから連休に向けて人の動きがあるのでさらに広がることが予想されるとして、関係官公庁では緊急情報を出して注意を呼びかけているようだ。

インフルエンザが下火になったと思ったら、次は麻疹の流行だという。しかも麻疹は子供の病気だと思っていた。麻疹は、ウイルスの感染によって起こる小児期の代表的な感染症の1つではあるが、大人がかかることも多いというから警戒が必要のようだ。

麻疹は感染力が強く、患者とすれ違っただけで感染することもあるというから注意が必要だ。

私など、このような流行性の病気の場合は子供時代に皆予防接種をしているかと思ったらどうもそうでもないらしい。子供の場合、わが国の1歳児の麻疹ワクチン接種率は約50%と極めて低く、患者のほとんどが予防接種をしていない児童だという。しかも我が国の麻疹による死亡例は厚生労働省の統計によると、数千人の死亡者が出ていた50年前と比較するとその減少は著しいが、現在でもなお数十名の死亡例があって、年齢的には0~4 歳児が大半を占めるという。

アメリカではワクチンの徹底により土着の麻疹はほとんどいなくなったが、日本人などの外国人(名指しされてるらしい)からの感染が問題になっているようだ。どうもこの分野では日本は後進国の扱いらしい。改善が必要のようだ。

以前、この病気は大人がかかるケースはまれと考えられてきた。ところが最近、冒頭の創価大学の例のように成人患者の報告例が増えているという。麻疹は大人がかかると重症化することが多いようだから、どうも軽く見るのは禁物のようだ。

「はしかになったら身体を暖めろ」といわれた時代があったが、どうもこれは迷信らしい。熱が続くときにはクーリングすることが正しいようだ。

どちらにしても怪しいと思ったら、早めに専門医に診せて、家族や人に感染させないことが肝心のようだ。

2007年4月20日金曜日

ラジウム温泉、ラドン温泉の謎

ひと頃白骨温泉に続き伊香保温泉、水上、四万、那須と『温泉偽装』報道が相次いだ。その騒ぎを受けて、改正温泉法が成立、成分の定期分析が義務付けられたtamyのつぶやき「情報スクラップ参照」
温泉に書いてある表示に偽りがあるのはまずいだろう。正直に書いたらよいのだ。沸かし湯だってそのとおり書けばよい。もともと温泉に来る人は温泉の成分にあまり関心がないか、表示を信じていない人の方が多いのではないだろうか?

私の近所にラジウム温泉で有名な山梨県の増富温泉に1週間ほど行ったらガンが治ったという人がいる。「あなたもぜひ行きなさいよ」と薦められた。そこは全国からいろいろな病人が集まり、予約を取る のが大変のようだ。

同様に秋田県の玉川温泉、鳥取県の三朝温泉等もラジウム温泉で有名。その客足に目をつけ、岩盤浴など今や全国いたるところで入ることができる。

このラジウム温泉とか、ラドン温泉・・・これも温泉の成分と同じで、私など疑り深いせいかその効能をとても信じることができない。

大体ラジウムとかラドンは放射性物質。放射性物質で身体によいものがあるのだろうか?原子爆弾、原発の事故、中性子爆弾等々でガンになったという話はよく聞くが、弱ければガンを治すのだろうか?あるいは温泉で出る放射性物質は種類や強さなど特別のものなのだろうか?もっともランクが違う強さの放射線でガン組織をやっつける放射線治療もあるが。

もし、ラジウムとかラドンがある程度強いのなら、そこに勤務していたり、近辺の人は原発に勤務して いるようなもので、いつも被爆していて危険ではないのだろうか?また、少量だから無害だというなら ば、治療の効果だってなさそうだし・・・。

病気か何かに効いた人はいるかもしれないが、それはプラセボ効果(効くと信じる薬は偽薬でも効く) のような気がしてならない。もっともプラセボ効果だって、効能といえないこともないが。

そうはいっても私は温泉は大好きで、温泉は病気には大変よい効果をもたらすと信じている。それは通常と違う非日常のなかでご馳走を食べ、ゆったりとする、そういう環境でゆったりと温泉に浸かることで十分に血液循環がはかられることで免疫作用が最大限に働くという効果はあるだろう。

2007年4月18日水曜日

禁煙は警告より自覚を!

新聞によると、「財務省の調査によると2005年7月からタバコの外箱への健康への警告を大きくしても、喫煙をやめた人は1割にとどまり、6割の人が喫煙量を減らしてもいなかったことが分かった」という(情報スクラップ参照)。

「禁煙ほどやさしいものはない・・・その証拠に私など何回もした」という小話がある。私が20代の頃、男性は10人のうち9人はタバコを吸った。会議の席は黙っていても灰皿が各席の前に置かれた。それが今は10人のうち4~5人といったところだろうか。灰皿はひとつも置かれない。時代は変わった。吸う人は肩身の狭い思いをすることが多いようだ。

今吸っている人もやめたほうがよいと自覚している人が多いようだ。でも、タバコの外箱に脅し文句を入れるような「北風政策」はなかなか功を奏しないだろう。本人が本心からその気にならなければならないと思う。自分の場合はどうだったろう・・・と考えてみた。

私の場合はタバコをやめたのがほぼ15年ほど前になるが、割合単純な動機で、NHKのドキュメンタリー放送の映像を見たことだった。実験でマウスに一定期間タバコの煙を吸わせた肺と、普通の肺を比較した映像を見て強烈な印象を受けた。タバコの煙を吸った肺は一面にタールとニコチンとで真っ黒だった。

考えてみれば、よく我が家の壁や天井を大掃除したときタール分なのか、ニコチンなのか雑巾にべっとりと黒いものが付いたのを思い出した。広い部屋でさえそうなのだから、比較にならないくらい小さい自分の肺に1日何十本ももの濃い煙を供給すれば、テレビで見たマウスの肺など比べ物にならないくらいに真っ黒になっているのだろう・・・と想像したとき、とてもタバコを吸う気にはなれなくなった。

吸いかけのタバコも捨ててそのまま禁煙に入った。禁断症状はあった。でも、考えてみれば禁断症状といっても「いらいらする」とか「落ち着かない」という程度で、麻薬のように(経験はないが)苦しいとか、痛いとか、幻覚を見るというようなひどいものではない。少し意志を強くして、タバコがうまいと思ういくつかのシーンを乗り切れれば、禁煙はそのまま続く。そのいくつかのシーンとは私の場合は【起床時、食後、会議中、宴席、ゴルフの後、風呂上り等々だった】毎日のことも、1週間、一ヶ月に一度のこともあるが、それらのシーンを一通り乗り切ることだ。

私の場合、タバコを15年前に辞めたにもかかわらず肺がんという最悪の病気に冒された。今健康でタバコを吸っている人も、今やめれば病気にならずにすむという人は多いはずだ。タバコを吸って良いことなど思いつかないばかりでなく、ガンとはいわずあらゆる病気につながる確率が何倍にも跳ね上がるのだから、1日も早く辞めるべきだという選択肢しかない。今の日本は自由だし、豊かだ。タバコをやめるという選択肢も本人が決めるしかないといえそうだ。

2007年4月15日日曜日

高額療養費は入院時期によって変わる?

4月4日に「高額療養費の現物給付化」を書いたところ、健康保険の分かる人から「間違ってはいないけど、数字が古いよ」と指摘をされた。2006年10月から式の数字が改正(改悪?)されていて、私の使った数字はその前のものだという。

私が入院した当時調べた3年前の数字は変わっていたのである。4日のダイアリー中の数字はその後すぐに修正した。

どういうふうに変わったかというと、式の中の赤い数字が以前より大きな数に変わった。具体的には実例に上げたケースの医療費がかかったとすると①上位所得者の場合で約10,000円、②一般の場合で約7,500円患者負担限度額(自己負担)が増える。いい換えると、高額療養費の戻りが少なくなる。

高額療養費の話が出たついでに、私が入院したときに高額療養費について「」と思ったことがあった。健康保険のことを分かる人なら当然のことだが、意外と知らない人が多いようだ。

突然ですがここで問題です。下のAさんとBさんの2つのケースで高額療養費は同じ?またはどれだけの差になるでしょうか?
入院期間が20日間の次の2つのケースの場合 (入院中の治療内容はまったく同じとします)

Aさん 3月10日入院、同月29日退院(入院20日間)医療費534,000円(自己負担30%160,200円)だった場合。
Bさん 3月20日入院、4月8日退院(入院20日間)医療費はAさんと違って2ヶ月に分かれるが、合計金額はAさんと同じ(自己負担3月80,100円、4月80,100円)だった場合。

答えはAさんは高額療養費により77,430円の戻り。Bさんは戻り金はありません。

支払う金額は同じなのに、なぜ戻る金額が違うかというと、健康保険の計算は1ヶ月単位で計算し、毎月末で締めて月ごとに清算するからです。Aさんは3月末に締め切ると全額が1ヶ月の中に入るので、高額療養費の患者負担限度額以上の払いになるのに対して、一方Bさんは3月分と4月分に分かれて、それぞれが患者負担限度額の範囲内に入ってしまうので、高額療養費の対象になりません。

つまり、入院時期によって高額療養費が大きく変わることがあるということ。通常は入院時期は患者の病状や、病院のベッドの空き具合で決まるので自分で選ぶことはできない。でも、入院を急ぐ必要がなくて、患者が入院時期をいくつか選択できるような場合はできるだけ月をまたがずに同じ月内に入れるか、または月をまたぐ場合でも片方を長くなるようにした方が高額療養費の上では有利になる。

入院時期を費用の点で選ぶというのは躊躇するところだろうが、上の例のように1回の入院で77,430円も違うんだったら、このことを頭の片隅においておいた方がよい。退院後に夫婦でちょっと贅沢な温泉旅行に行ける額になることがあるんだから・・・。

ついでに高額療養費を計算するときの注意点
(1)暦ごとの計算(月の1日から月末まで) であること。
(2)医療機関ごと(診療科ごと)に別計算。
(3)同じ医療機関でも医科と歯科は別計算。
(4)同じ医療機関でも入院と通院は別計算。
(5)保険診療の対象とならないものは除く(差額ベッド代や入院中の食事代等) 。

2007年4月13日金曜日

ますます面白くなった大リーグ

今年は大リーグも日本のプロ野球も面白い。

昨日はイチロー対松坂を楽しく見た。結果はご存知の通り、松坂もイチローもやや期待はずれで「共倒れ」の感があったが、まあこれが現実だろう。

松坂のデビュー戦が午前3:00だったのに対して、昨日は朝8.00という時間帯だったので、「毎日が日曜日」の私にとっては最高の時間だった。(現役の皆さんごめんなさい)
野茂がドジャーズで大活躍した頃は日本人が外人の選手を三振に取る楽しみだったが、今や大リーグの舞台で日本人同志の対戦を見られるというのは隔世の感がある。ただ、何ごとも大はしゃぎする日本のマスコミは同じ日本人としてやや恥ずかしい。

日本での大騒ぎ振りがアメリカのニュースネタになっているようだが、もう少し抑えてやせ我慢するのも大人の態度としては必要なように思うが。

テレビに登場する野球関係者は日本人が大リーグへ行くことに益々警戒感を強くしているようだ。日本の野球界が大リーグのマイナー化することに恐れを抱いているのだろう。しかし、現実にはブレーキをかけられない。能力のある選手だって人間だ。単純に収入が1~2億円より50億とか100億円の方が良いに決まっている。選手生命は短いのだから、その間に夢を実現したいだろう。

大リーグといったって、今やアメリカ人だけではない。中南米や、ヨーロッパ、オーストラリア、アジアの選手がたくさん活躍している。
野球関係者は大リーグと日本のプロ野球に線を引きたいのは分かるが、ファンは単に「面白い野球」を見たい。

ファンだって日本のプロ野球も見たいし、大リーグでの日本人の活躍も見たい。やがては国の障壁はなくなって、日本も大リーグの一部に組み込まれて、本当の意味でのワールドシリーズになる日は来るだろう。

2007年4月12日木曜日

インフルエンザがようやく下火

今年のインフルエンザはまだまだ猛威をふるっているようだ。例年よりスタートが遅かったせいか、終息も遅いのだろうか?4月になってようやく下火になり始めたというが、まだまだ油断はできない。

今年は「タミフル」による副作用がずいぶん話題になった。厚労省が4日、明らかにした128例(6年間)のうち、最多は10代の57人で、10歳未満も43人。自宅の2階から飛び降りたり外に走り出そうとしたほか、ドアを拳で叩き壊したり、テレビの画面を蹴り割ったりするケースもあった。これらは製薬会社から先月20日までに報告された内容を分析した結果だが、一部報道によると、厚労省には製薬会社から報告が相次ぎ、ほかにも69人いるという。

ある一定の年令の人だけが異常行動を起こすというのは不思議な話だ。数少ない特効薬だけに、親としてはお子さんがインフルエンザにかかったとき、どうしていいか分からないだろう。病気で命を落とすのは困るが、その特効薬の副作用で命を落とすのはその無念さにプラスアルファの複雑なものがあるだろう。将来のある子供たちを病気から守るのは医療の義務だし、早い原因の究明が待たれる。

私もイレッサを服用しているので、風邪や熱には必要以上に神経質になる。インフルエンザは怖いので予防接種も早めに打った。でも通常その効果は3~4ヶ月なので、とっくにその効果は切れているだろう。

なので、最近は街に出かけるのは控えている。昔からの習性か、特に目的はなくても繁華街を歩きたくなる。あと1ヶ月ほどは家の周囲の散歩だけでガマンをするつもりだ。

2007年4月9日月曜日

桜散る


昨日の日曜日は好天にも恵まれたので、日本全国お花見で賑わっただろう。

私も午後、投票しながら足を伸ばして(今年何度目かの)お花見を楽しんだ。

桜散る・・等というと縁起でもないが、私にとっての今年の桜は気がついたら最盛期は過ぎていた。


近くの国道一号線に沿いの散歩道には何千本という桜がある。例年今頃には大変によいお花見の場所となる。毎年4月の始めに満開になるので、近くにある江戸時代からの名刹である禅寺の松隠寺が主催してさくら祭りが開催される。

日頃は散歩姿のお年寄りしかいないこの道にちょうちんが下げられ昼も夜も出店が出て賑わう。


今年の開花はいつもより10日くらい早い満開だったが、生憎の強風と雨に見舞われた。従って肝心の白隠祭りでは葉桜となり、花吹雪となり、花びらのじゅうたんという有様であった。


それでも、いつもは来ない子供たちにとっては「花よりダンゴ」、出店が大変な売り上げを示したらしい。焼きそばや、お好み焼き、チョコばなな、じゃがバター等々おなじみの出店の数々で賑わった。
私なんかから見るとどの食品も、味はもうひとつの上に値段も高くて、不衛生・・とても口にする気はしないが、子供たちににとっては特別なようだ。


そういえば自分も子供の頃は縁日やお祭りの出店は特別な存在だった。


2007年4月6日金曜日

高額療養費の現物給付化

私の情報スクラップに掲載した読売新聞の「高額療養費の現物給付化」というニュースは少しうれしい。入院すると想像以上に大きな金額を支払う。支払いが高額になると、高額療養費制度という制度があっていくらかは戻るということは聞いているが、さあそれはいくらなのか?手続きは?いつ戻るの?となかなか複雑で分かりにくいという人が殆ど。

そこで、私は実際に自分で支払いを経験しているので、ここでつたない解説をしたい。「分かっているよ」という方は読み飛ばしてください。

高額療養費の前に、まずタイトルの現物給付とは?保険給付には現物給付と現金給付という2種類の給付の形がある。治療や介護などの医療サービスは「現物」で支給されるので現物給付という。医療給付の大部分はこの現物給付。それに対して「出産手当金」や「傷病手当金」や「埋葬金」など補償金として、現金を支給される形もあり、それを現金給付という。「高額療養費」も従来は申請して支払いを受けるので現金給付だった。

それが4月から他の医療費と同じ現物給付になるという変更である。

次になかなか分かりにくい高額療養費の説明。病気やけがで入院して高額な医療費がかかった場合、一定額を超えると公的保険で戻してくれる。これが高額療養費と呼ばれる制度で、申請をして支払った月の2~3ヵ月後に返還される。その金額は以前は定額65,600円以上は戻っていたが、法改正で収入別に3ランクが設けられ、金額が違うという複雑なものになった。

私が2003年に受けた最初の肺がん手術は27日間入院して、医療費は1,489,000円、本人支払い額は(30%)447,000円だった。この金額を例にして高額療養費を説明する。(なお、保険の計算はすべて月末締めで1ヶ月毎に行う。ここでは分かりやすいように一括で支払ったものとして説明する)

【高額療養費の計算式】収入によって3ランクに分けられる。計算結果の金額以上支払った分が戻る。 
①上位所得者(月収が56万円以上の人)→150,000円+(医療費-500,000円)×1% ・・159,890円 
②一般(月収56万円未満の人)    → 80,100円+(医療費-267,000円)×1%・・ 92,320円
③低所得者(住民税非課税の人)  →35,400円 (定額) ・・・・・35,400円
医療費のところにかかった医療費を入力する(医療費は医療費総額であって個人負担分ではない)赤い数字の部分は定額。右隅の緑色の金額は私の実例の医療費1,489,000円として計算した結果の金額。緑の数字の金額までは自己負担、それ以上が返戻される。

【返戻金】 医療機関への支払金額が上記例の447,000円だったとして、
①に該当する人の場合なら 447,000円-159,890円=287,110円が戻る。②に該当する人の場合なら 447,000円- 92,320円=354,680円が戻る。 ③に該当する人は 447,000円- 35,400円=411,600円が戻る。
[計算式の数値は2006年10月に改正されました]

さて、今回の改正点・・患者が自分が上記①~③のどの区分に該当するかを証明する「限度額適用認定証」を社会保険事務所や市町村窓口で取得し、原則として支払い前に医療機関に提出すれば、以前のように30%分を一度支払って、後から高額療養費を申請して戻してもらうという手続きをする必要がなく、医療機関で計算してくれるので戻るべき金額を差し引いた金額を払えばよい。

2007年4月4日水曜日

定期検診 2007年5回目

【イレッサ 474錠目(隔日服用)】

今日は月2007年5回目の定期検診。

〔呼吸器内科の診察〕・血液検査(イレッサ服作用の肝臓数値のチェック、その他)・X線撮影 X線撮影の結果は異常なし。血液検査の結果も異常なし。 イレッサ服用は従来と同じに隔日で続ける。

〔皮膚科検診〕・皮膚疾患の状況 全身にかゆみがある。(前回と状況は変わらない) (身体のぬり薬)ヒルドイドソフト+デルモベート 塗り薬混合 (頭皮用)メサデルム (飲み薬)タリオン錠、1日2回

次回の定期検診は3週間後4月25日(水) 午前中定期検診 午後PET撮影
今日の定期診察はイレッサの副作用についての診察であったが、レントゲン撮影では前回と変化はなかった。つまりイレッサの副作用への変化はなかった。

前回の診察では先日行ったPET撮影の結果、影がやや濃く写っていたが、そのことへの対処は4月25日にPET撮影を行い、その結果を見て翌週の5月2日(水)に次の方針を決める。

2007年4月1日日曜日

ヤマカンって山本勘助のこと?

今日から4月、日曜日はNHKの大河ドラマ「風林火山」の放送日。最近は放送時間も6時(NHKハイビジョン)、8時(NHK)、10時(NHK衛星第二)の3回あるし、見逃したら翌週の土曜日に再放送・・と至れりつくせりなので助かる。

新年から始まったこの大河ドラマ、先週からようやく原作本(井上靖『風林火山』)の最初の部分に入った。1年間という長丁場、脚本家もお話を足すのに苦労されているようだ。

山本勘助は実在の人物であることは間違いないようだが、江戸時代の『甲陽軍鑑』を元に江戸時代の軍談の作者による創作であるという説が有力なようだ。また近年の研究では実際は武田軍の伝令将校だったという説もある。

各地に残る家伝や伝承は江戸時代になって武田信玄の軍師として名高くなった勘助にちなんだ後世の作り物である可能性が高いと考えるのが主流のようだ。

当て推量なことをヤマカンというが、山本勘助を略したという説(大言海、辞海)があるところをみると、その出自が怪しいのか、人物が怪しげだったのかは間違いないようだ。

それはそれとして・・・現在の歴史物は事実と違うことは普通のこと。大抵はそんなものだろう。はるか昔の歴史に登場する人物に思いを馳せながら、あれこれ想像を働かせながら毎週楽しみに見ている。
山本勘助は本来足が悪く、片目で異相という伝承なので、内野聖陽はややきれい過ぎる印象だが、あまりひどい風体ではドラマとして成り立たないのだろう。NHKの時代劇『蝉しぐれ』での牧文四郎の新鮮な若侍役とはガラッと変った印象であり、全く印象の違う二つの役を無難にこなすところはさすがに文学座の俳優だ。

それと若き日の武田信玄役の市川亀治郎も好印象。信玄のイメージは髭面の豪傑タイプだが、このイメージは後世に作り上げられたものだろうから、亀次郎の信玄は新鮮なイメージだし、歌舞伎で鍛えた重厚感はこの若き日の大物の登場人物にふさわしい。

歴史にレバタラは禁物だが、武田信玄が病気で倒れなければ、家康や信長を倒していた可能性も十分あるわけだから、日本の歴史は大きく変わっていただろう。今の日本の首都は東京ではなくて、甲府だったかも・・・。