2008年2月28日木曜日

死語の世界

先日「腰パン」のことを書いた。若い人は日常会話で普通に使っている言葉も世代が違うと外国語のように分からないということはよくある。新しい言葉が次々と生まれる反面、どんどん死んでいく言葉もある。

先日、23日の日経新聞に「死語の世界」という記事が出ていて面白かった。「死後」ではなく、「死語」なのでお間違いなく・・・。

長く生きていると、言葉は次から次へ生まれては死んでいく。若かった頃は年長の上司が古い表現をするといっては仲間で笑ったことがあったが、自分も年をとって、逆にその立場になって今度は笑われる番になって久しい。これは時代の流れとともに延々と繰り返されることなのだろう。

例えば、私が若い頃だから30年ぐらい前のことだが、会社の避難訓練のときヘルメットのことを「鉄かぶと」と言って、失笑を買った上司がいた。その上司はその後も山手線がJRになったのに「省線」などというので「それ古いですよ」などとよく訂正したことを思い出す。

上記の日経の記事によると、「社会の窓」「ナウ」「ヤング」「フィーバー」「生娘」がすぐ分かる人は、古い世代に入るようだ。ショックを受けた人は周りの若い人に聞いてほしい。これらは今では「死語」に入るそうである。

毎年年末に発表される「新語・流行語大賞」、今や国民的行事だが、皮肉なことに、ここで選ばれた言葉はすぐに消えるようだ。流行語は賞味期限も短く、次の年の正月までという説もあるくらいだ。

これだけマスコミやネットが普及している背景では、いろいろな情報がまるで洪水のように氾濫している。次から次から新語ができるということは、同時に消えていく言葉も多いということのようである。

2008年2月26日火曜日

腰パン

家内と近所のスーパーへ出かけたときのこと。家内が会計をしている間、壁の掲示板を見ていたら、買物客の苦情が貼ってあった。「夜、バイトが腰パンで荷物の出し入れの作業をしていた。不愉快になるので注意するように」と書いてある。

帰りの車内で家内と「腰パン」とは何かと議論となった。その結果、多分「腰パン」とは大分前からよく見かけるようになった若者がパンツ(ズボン)を腰まで下げていることではないか、ということになった。

家に戻って検索で調べてみたら推理が当たっていて、Wikipediaにも載っていた。元々の起源は、ニューヨークの監獄での囚人服の着方だったらしい。囚人服はたいてい大きめの物が用意されていて、ベルトの着用が許されていなかった。そこで自然とずり落ちてきて、それが後にヒップホップの間で流行したらしい。アメリカ南部の地方では、腰パン着用を禁止する条例が広まっているとか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%85%B0%E3%83%91%E3%83%B3

先日散歩をしていたら、ちょっと前をひとりの男子中学生が歩いていた。その中学生、ジャージの上下を着ているのだが、ズボンが尻まで下がっている。しきりにその位置を気にして、上げたり下げたりしている。下がっているのを気にしているのかと思ったら、そうではないらしい。下がり過ぎないように、上がり過ぎないように位置を気にしているようだった。それにしても歩きにくそうだった。

もちろん全員がそうではないが、女の子もそういう子をよく見かける。美意識とは縁遠い不思議なことがはやったものだ。

我々の年代は、それを見て眉をしかめない人はいない。でも、考えてみたら若い頃は誰にでも社会への反発がかっこいいという時代がある。一種の「ハシカ」のようなもので、反抗期の表れなのだろう。注意をすれば余計に反発を招くだけ。放っておけば自然にその時期は終わる。

そういえば自分の中学生時代も決して不良ではなかったが、学生服の詰襟のホックをはずし、崩して着たり、高下駄を履いたり、手ぬぐいを腰に下げたり、帽子をきたなくしたり、いわゆる「バンカラ」を気取った時期があった。半世紀も前の古い話だが・・・。

2008年2月24日日曜日

サッカーの東アジア選手権

重慶で行われたのサッカーの東アジア選手権3試合とも見た。

結果はごらんの通り、韓国・日本・中国・北朝鮮の順位だった。それにしてもこの大会は後味の悪い大会だった。

特に対中国戦はひどすぎた。日本チームは元々開幕前からけが人が多く、ほぼ2軍に近いチームだったが、それでも中国とはレベルが違っていた。中国は日本のスピードについていけず、いわゆる「アフターチャージ」という足にタックルをかける反則が随所に見られた。サッカーは格闘技に近いので、闘争本能が強く出て、荒れた試合になることはよくあることだが、それだけに審判の役割が大切になる。中国戦で笛を吹いた北朝鮮の主審はひどかった。観客を恐れたのか、明らかに日本には不利になるような審判が数多く見られ、ハンドボールでの「中東の笛」に近い印象を受けた。

FIFAランキングでは今や日本チームはアジアでは最強になっている。
日本(35)、韓国(41)、中国(75)、北朝鮮(120)
この順位をみても、日本が出場しない大会には意味がない。中国チームに対して罰金が科せられることが決まったようだが、今回のような蛮行が繰り返されるようなら日本はこの大会をボイコットをすべきだ。選手達は皆プロなので、こんな大会で傷つけられるようなことがあると、メシの種を失って気の毒である。

2年前、同じ重慶で行われたアジアカップで現地中国人の観客の異常な行動が記憶に新しい。私が今回のこの大会に興味を持った点は、中国が今年のオリンピックを控えてどう変わっているかだった。

結論からいうと、中国は少しも変わっていない・・ということだ。環境、食品の安全、海外へのゲストへの対応等々どれを取っても心配だらけだ。

イギリスの女子マラソンのラドクリフ選手などは防毒マスクを付けて練習をしているという。オリンピックの直前練習は日本でする国が多いらしい。選手村での食事は自分達で持ち込む・・・もしかしたらオーバーに伝えられているのかもしれないが、こんな話は未だかつて聞いたことがない。例え話半分でも、こんな状況で参加する選手達はたまらないだろう。

中国でのオリンピック開催は、まだ10年ぐらい早いのではないだろうか?もっとも10年たったらどうなっているか分からないが・・・。

2008年2月22日金曜日

東海林さん

毎日の散歩は歩いている途中が退屈なので、お供としていつも携帯のラジオを聞いている。地方のローカルFM局では若いお嬢さんがディスクジョッキーをしている。元気が良くて明るいのだが、聞いていて、時々「ん?」と思うことがある。

昨日聞いたディスクジョッキーでのこと。「次の曲はトウカイリンさんのリクエストにお応えします」という。トウカイリンさん?想像するところ「東海林」と書くのだろうが、もしかしてショウジさんではないか?と思った。

東海林と書くと、多くは「ショウジ」と読ませる。それでも少数派で「トウカイリン」と読ませる家もあるというから、必ずしも間違いとはいえない。ラジオのリクエストハガキにルビがふってあれば別だが、多分想像するところその若いアナウンサーは東海林をそのまま素直に「トウカイリン」と読んだのではないかなと感じたものだ。東海林を「トウカイリン」と読む場合は、まともなアナウンサーならば、ひとこと気の利いた注釈をつけるだろう。

私より上の年代の人なら、テレビのない時代に東海林(ショウジ)太郎という歌手がいて、ラジオで「赤城の子守り歌」や「国境の町」が大ヒットして、誰でも知っていた。だから殆どの人は疑問ももたずに東海林を「ショウジ」と読む。それに団塊世代には「東海林(ショウジ)さだお」という漫画家もいる。

大分前だが、同じ職場に東海林(ショウジ)さんがいた。宴席か何かでその名前にまつわるエピソードで盛り上がったことがあった。

彼の話によると、東京都の電話帳で調べたら、「東海林」という苗字は300軒ぐらいあって、そのうち9割が『しょうじ』だが、『とうかいりん』と読ませる人も1割ぐらいいるそうだ。

彼が子供の頃「東海林」のどれが「ショウ」で、どれが「ジ」かと親に聞いたが、答えてくれなかったという。

それもそのはず、学生時代に調べた結果、次のようなことが分かったらしい。『東海林(トウカイリン)という苗字の人が、長く大陸渡来の承仕師(シュウジシ)として、寺院や公家の佛事の雑役などを勤めていたために、いつとはなしに「しょうじさん」と呼ばれるようになったことから、東海林をショウジと呼ぶようになった』という説が有力なようだ。

苗字にも歴史があるので、聞いて見なければその由来は分からない。
その時の彼によると、子供時代はその名前がイヤでたまらなかったが、大人になってからは話題となるので、得をすることが多いと感じているということだった。

2008年2月20日水曜日

定期検診とPET-CTの結果

昨日(2/19)は定期検診だった。

定期健診はいつもは午前中だが、今回は先生の都合で13:30だった。
病院到着12:00。採血、レントゲン撮影を済ませて、昼食を取りながら時間待ちをした。

【診察結果】
・PET-CTの結果説明 前回と比べてがんの画像が薄く、やや小さくなっている。イレッサの効果ありと認める。
・肝臓の数値はGOT=51(基準値10~40)、GPT=70(5~40)と基準値を超えていて、イレッサの副作用が出ているようだ。
・白血球の数値は4,420と正常範囲(3,900~9,800)で、ようやく正常値に戻った。
・レントゲン画像には(肺炎等)異常は見られない。

イレッサは今朝までで41錠服用した。画像の結果からイレッサの効果ありと認められるので、このまま1日1錠の服用を継続する。副作用として、肝臓の数値が上昇しつつあるので、それを抑える薬(プロへパール)を平行して服用する。次回の検診が3月5日なので、それまでに副作用がひどい場合には先生に連絡をする。

皮膚疾患は先週全身のかゆみがあった。これはイレッサ服用前から毎年1~2度あったアレルギー症状に似ていた。イレッサは皮膚乾燥を起こしやすいので、それが引き金になったか、あるいはイレッサに関係なく起きたものか不明。前回イレッサ服用時、同様なことがあった際にもらった薬(アレルギーを抑える薬、かゆみ止め、塗り薬)があったので、早めに使ったせいか2日ほどで治まった。それとは別に、イレッサの副作用らしき湿疹(かゆみなし)が上肢に少し出ている。皮膚疾患は前回の服用時に比べて、非常に軽い。

次回検診3月5日(水)。

2008年2月18日月曜日

メジロサミット


メジロの写真が好評だったので、続編として、「メジロサミット」として送信されてきたKさんからのメールに添付された写真をもう一枚。


以下はKさんの文章をそのまま・・・。

『山の餌が減ったので麓まで遊びに来ます。
簡単に蜜柑に自分達で、蜜柑を剥かずに食べれるので賑わっています。

色々の餌台を作って出来るだけ・・・食べやすい姿勢で・・・食事が出来るように作ってあげました。
ヤマガラや四十雀は自分で籠から出し梢の上で上手に皮を剥いて食べています・・・

塵とお土産が庭を汚しますが・・・ボケ爺さんの所に、遊びに来てくれるだけ・・・幸せです。
早く花が咲いて・・・散歩が楽しくなるのを・・・心待ちにしています。』

2008年2月16日土曜日

メジロの会食 春の知らせ


我が家から車で10分ぐらいのところに会社での先輩、Kさんが住んでいる。

先週送信してくれたメールには、自分の庭にぶら下げたミカンにメジロが止まって会食している珍しい写真を添付してくれた。春を知らせる貴重な写真なので、そのうちの1枚を紹介したい。

Kさんのメールによると、ミカンを食べやすいように平らに出すと、とたんに「ヒヨドリ集団」が来てしまいあっという間に食べ終えてしまう。針金だと、止まれないので食べにくいかわりに、メジロが写真のように曲芸のように食べるとか・・・。

Kさんは私が就職した頃からの付き合いなので、知り合ってからもうかれこれ40年は越えている。最初は怖い先輩だったが、いつの頃からか遊び仲間になり、週末にはよく気心の知れた仲間達とKさんの家に集まったり、我が家へ来たりしてワイワイガヤガヤ麻雀などで遊び、気がついたら朝になっていたということが何回もある。

Kさんの趣味は写真で、その腕前はプロ級。季節ごとに撮影した作品を自分なりの「歳時記」にまとめ、定期的にメールで送信してくれる。色とりどりの花々の色彩はいつも美しく見惚れてしまう。ひとりで見るのはもったいなくて、娘などにその写真を転送したりしている。私のホームページの表紙の「花のある生活」もKさんの作品を多くの人に見てもらいたいという趣旨で、許可を得てデータをお借りして載せている。

何年か前、Kさんは心臓の重い病気を患い生死の境をさまよった。でもKさんは頑健な身体とエネルギッシュな精神の持ち主なので、奇跡的な回復を遂げた。今は体力に見合った散歩をして趣味の写真撮影を楽しんでいるようだ。カメラはプロ並みの腕前で、外国も含めてあちこち旅行しながら撮影したアルバムは居間の壁一面にある本棚を一杯に埋めている。

何年か前から、パソコンを覚えそのデータをデジタル化して保管している。私の味気ないサイトの彩りとしてこれからもお世話になりそうだ。

2008年2月14日木曜日

死ぬんじゃない!

昨年2月6日、東武東上線ときわ台駅の踏切で、踏切自殺を図った女性を救おうとして宮本警部が線路に飛び込み殉職した事故は記憶に新しい。早いものであれから1年がたつ。

東武東上線ときわ台駅には私の叔父が駅に近くの商店街で薬局を営んでいた。子供時代から何度か訪問したので、駅前の商店街も、駅前の交番もよく憶えている。叔父は何年か前に亡くなって、その葬式に伺ったのが最後だった。

そんな関係で、このときの事故をテレビニュースで見たときは周辺の風景を思い浮かべたものだった。

殉職した宮本警部はすばらしい人だったようだ。通夜、告別式には1,200人もの人が訪れたという。そして、ときわ台交番の前の勤務地町田の人達も数多く列席したという。これは簡単なことではないと思う。

近所の子供達も、商店街の人達も、多くの人達が皆「宮本さん」という名前を良く知っていたようだ。そして事故の話を聞いて、口々に「宮本さんならきっとそうするだろう」と言っていたという。

どんな仕事であれ、そこまで自分の仕事を全うする人はそうはいない。私の近所にも交番がある。申し訳ないが、そこの駐在さんの名前を知らない。田舎でさえそうなのだから、まして都会ではなおさらのことだ。

公務員が公僕と言われなくなって久しい。しかし、多くの公務員は奉仕の気持を持って仕事をしているはずだ。高級官僚の数々の不祥事でイメージを悪くして、肩身を狭くしている多くの公務員のためにも宮本さんの功績を多くの人に知らせることは意義がある。公務員だけでなく、誰にでもその仕事ぶりは参考になるだろう。

そのときの事故からちょうど1周年を記念して『死ぬんじゃない!~実録ドラマ・宮本警部が遺したもの~』宮本警部の生涯がドラマになって、15日(金)フジテレビで21:00に放映されるという(くわしいことはこちら)。

宮本さんはどんな人だったのか、またどんな仕事ぶりだったのか、とても興味がある。ぜひ見てみたいと思っている。

2008年2月13日水曜日

感謝チョコ

最近、バレンタインデーほど大騒ぎをする国民的行事も珍しい。

もともと、269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌスに由来する記念日であるとされているので、クリスチャンでない日本人とは無縁のはずだ。当の聖ウァレンティヌスはきっと天国で苦笑いをしているに違いない。

日本でのバレンタインデーとチョコレートとの歴史は、神戸モロゾフ洋菓子店が1936年に国内英字雑誌に「バレンタインチョコレート」の広告を出したのが発端らしい。その後1958年2月に伊勢丹新宿本店でメリーチョコレートカムパニーが「バレンタインセール」というキャンペーンを行ったが、どちらにしても、あまり売れなかったようだ。伊勢丹でのセールでは、1年目は3日間で板チョコが3枚、カードを含め170円しか売れなかったとの記録があるという。それが現在のような大騒ぎになったのはその後の宣伝活動のためだろう。

私の年代では若い頃にはまるでそんな習慣はなかった。こんなに全国津々浦々まで普及したのはこの20年ぐらいのことだろうか?

今は隠居生活なのでチョコレートとはとんと無縁だが、サラリーマン時代は職場の若い女性から「義理チョコ」をいくつか戴いたものだ。ホワイトデーの昼休みに近所の駅前のお菓子店に出かけたら、普段見かけないワイシャツ姿の男性がたくさんいて、その異様な風景にびっくりした記憶がある。自分も商業主義に毒されてしまったかと苦々しく思ったものだ。

それでも、戴いたチョコを口にするときの職場は不思議に笑顔になるし、明るい雰囲気に包まれてこれも悪いものではないと思ったものだ。これで日本の購買力が増えて、人間関係が円滑になるなら経済活動にとって悪いことではないかもしれない。

「義理チョコ」は最近では「感謝チョコ」と呼ぶ人もいるようだ。「感謝チョコ」というネーミングは良い。上げる方も、もらう方も「義理チョコ」よりは気分が良い。女性同士で交換する「友チョコ」という名称まであるという。

たくましい商魂は次々と新しい手を考え出すものだ。

2008年2月11日月曜日

日本のたばこ価格と喫煙率の関係

2月8日の日経新聞に「たばこ安く、喫煙率高く」という小さな囲み記事があった。世界保健機構(WHO)の報告書で、『喫煙による健康被害を防ぐ方法として、たばこ価格を引き上げるのも有効と指摘している』という記事なのだが、日本は他国と比べてたばこが高いのかと思っていたが、この記事で意外に安いということを知った。英国の9.69ドルというのは強烈だ。

主要先進国だけの比較なのだが、以下のようなデータだそうだ。
     喫煙率(%) 価格(ドル) 税率(%)
●日本   43.3・・・・2.58・・・・58
●米国   20.7・・・・3.89・・・・10
●フランス 28.2・・・・6.33・・・・64
●ドイツ  27.9・・・・5.62・・・・62
●イタリア 28.3・・・・4.05・・・・58
●英国   27.0・・・・9.69・・・・63   
(価格は最も人気の高い銘柄をドル換算したもの)

このデータを見ると、日本はまだ喫煙率は欧米の倍近いし、税金だって安い。まだまだ喫煙率を下げる方策はありそうだ。

20年ほど前になるが、私がまだ地方の工場に勤務していた頃のことを思い出す。

その頃日本で国際的なある業界に関係する展示会があった。そのついでにアメリカ、イギリス、中国などの同業の会社幹部が会社ごとにが我が工場を訪問した。

応接室には訪問客の小旗と並んで、灰皿とシガレットケースが置かれており、お茶と一緒に一応来客にもタバコを薦めた。

工場長の横に列席してそれぞれの会社ごとに接客したのだが、何人かいた工場側の人間は私も含めて殆どの人がタバコを吸った。中国のお客さんはタバコが大好きのようだったが、アメリカとイギリスの人は全員が「No thank you」といってタバコを吸わない。

欧米はタバコの害が徹底されていて「喫煙と肥満は出世の妨げ」は事実なんだと実感したものだ。私はその後まもなく禁煙に入ったのだが、その時の体験も禁煙のきっかけの一つになっている。

2008年2月9日土曜日

腰の痛み

2月6日は定期検診だったが、その10日前ぐらい腰の痛みを感じて心配した。

私の年齢になると、周囲で腰や膝が痛いという話をよく聞く。私の場合は幸いに生まれて66年間、腰痛の体験はなかった。

ところが、10日ぐらい前から、腰の中央よりやや右あたりに電気が走るようにピピッと痛みが走る。歩いている時、座っている時、普通の姿勢なら感じないのだが、ある角度に腰を曲げたときだけに痛みを感じる。
腰をひねったとか、打ったとか心当たりはない。痛くて我慢できないというほどのことはないのだが、ちょっとした角度で痛むので気になって仕方がない。原因がはっきりしていれば気にならないのだが、原因不明なのが困る。

いちばん疑心暗鬼になったのが、がんの転移である。私のがんの範囲は今まで右肺の中だけに収まっているが、再発がんなので、転移を始めると全身に広がる危険性がある。

さては骨盤あたりに転移をしたのか・・と考え出すと何か落ち着かない。6日に検診があるので、先生に聞いてみようと思っていたところ、前日に急に痛みが軽くなって、検診当日は朝から全く痛みは感じなくなった。

先生に相談すれば、放っておけないので、またいろいろな検査が待っていることが分かっているので、もう少し様子を見ようということにした。そんなことで、ここ10日ぐらい日課の散歩もやや軽めに、いつもの半分ぐらいにしていた。

あれから4日間、嘘のように痛みは感じなくなった。今日は朝から天気も良く、体調も気分も良かったので、久しぶりにいつもの5キロをさらに増やして6キロ歩いてしまった。どうやらあの痛みも一時的なものだったようだ。

結局痛みの原因は不明だが、自分の中では寝返りを打つときに筋肉のどこかを傷めたのだろう・・・軽いぎっくり腰だったということにしている。

年は取りたくない。あちこちの部品にガタがきている。油断をするとダブル、トリプルに別な病気に襲われる。やはり万病に対する予防は大切なようだ。

2008年2月7日木曜日

定期検診とPET-CT

昨日(2/6)は定期検診とイレッサ効果確認のためのPET-CT受診を行った。

PET-CTは11:00に予約が入っているので、定期検診はその前10:00だった。

病院到着9:00。採血、レントゲン撮影を済ませて、検診を待つ。

診察結果
・白血球の数値は3,500と正常範囲(3,900~9,800)よりやや低めだった。
・肝臓の数値GOT=42(基準値10~40)、GPT=42(5~40)は基準値をやや超えている。
・レントゲン画像には異常は見られない。

イレッサは今朝までで28錠服用した。幸い今日までのところ、心配していた副作用らしきものはまだ出ていない。肝臓数値(GOT、GPT)はやや高めなので、副作用かもしれないが、これくらいの数値は許容範囲内と考える。皮膚疾患はまだ出ていない。以上のことから、このままイレッサ服用を継続する。

11:00からPET検査を行う。その結果説明は次回検診2月19日(火)に行う。

2008年2月5日火曜日

サラリーマン川柳

今年もサラリーマン川柳の時期が来た。
第一生命が主催するこの「サラリーマン川柳コンクール」、かつてキミマロの盗作で話題になったことがあったが、今年で実に21回目になるという。毎年応募作が増えて、今年は実に22,225点もの応募があったそうだ。

今回はその中から100作品が発表された。
2月4日~3月14日まで同社のホームページで投票を受付け、5月上旬にベストテンが発表されるという。

内容は、例年とも好不況や流行語など、その年の流行や世相を反映しながら、サラリーマンの悲哀や夫婦関係をユーモアや皮肉たっぷりに読んだものが多くて、ひとつずつ読んでいると読み手の周辺が想像できて結構楽しいものだ。

ところが、最近では企業のリストラやうつ病や自殺の増加、格差社会の拡大等々悪い側面もあるので、応募作の中にはユーモアといえず、度を越えたブラックユーモアや、残酷な句も多く見られ、選考する人の頭を悩ますというのが現実のようだ。

あまり現実的には考えず、明日への活力に役立つようにユーモアの面だけをみて楽しめばよいと思う。

【100首の中から私が選んだベスト10】

・部下思い 思うだけでも けむたがれ

・鈍感力 持ってることさえ 気が付かず

・部長にも 「別に」と返事を してみたい

・貼り替えは 昔障子で 今、日付け

・衣食住 すべてそろった 偽装品

・ボーナス日 はにかむつもりが 苦笑い

・花粉症 ボクはハナカミ 王子です 

・エコと言い 課長のお茶だけ やや薄め

・レントゲン 今年の思い出 これ一枚

・社長業 今や問われる 謝罪力

2008年2月3日日曜日

中国、食のChina Free

私の住む田舎町にも中華料理のお店がいくつかある。昨年、住まいのすぐ近くにこぎれいな中華料理屋さんができた。我が家は昔から中華料理は好きなので、昨年の暮れに家内とふたりで早速ランチを食べに行ってみたところ、そこそこの味だった。接客は日本人の女性だったが、厨房からは何人かの中国語の会話が聞こえてきたところをみると、中国人が料理を作っているようだった。

正月に娘が来た際、その話をして誘ったところ、返ってきた最初の反応は「大丈夫?」という言葉だった。結局その時は別の店になったが、中華料理のイメージもずいぶん落ちたものだと感じた。ちなみにこれは「JT毒ギョーザ事件」の前である。

私の年代では中国人のいる中華料理店はきっと味が良いお店だろうというイメージをもつ人が多いと思う。横浜や神戸の中華街へ足を運ぶ人が多いのもその味を求めてのことだろう。世界中、中国料理のない街はないといわれる。いいかえると、中国人は料理の世界をとうの昔に世界制覇している。

今回起きた毒ギョーザ事件、これはちょっと深刻だ。昨年日本中で起きた数々の「食の偽装」、これらは多くは賞味期限のごまかし、産地偽装等々だった。少なくともその食物で当たったり、入院したりという実害を受けた人はいなかった。

今起きている事件の詳細はこれから判明するのだろうが、「食品テロ」だという穏やかでない説もある。ネット上のある記事(こちら)に「(天洋食品で)複数の元従業員によると、昨年12月末、ギョーザを製造していた約100人のうち14人が理由もなく、クビになったという」。これが事実だとすれば、その事実の背景にからむドロドロした状況の中に今回の事件を解く鍵がありそうだ。

昨今、スーパーなどに「中国製」の製品が見当たらない。ところが、食品輸入量全体は変わっていないという。消費者はこれをどう考えればいいのだろう。今回の事件で「China Free」の傾向は益々強くなることは間違いない。

中国はオリンピックを控えているので、国を挙げて本気で取り組むだろう。真摯に「食の大国」のイメージを復活させることをしなければ、中国は決して真の大国にはなれないだろう。

2008年2月1日金曜日

医療被曝問題

1月27日の報道で『米がん患者2%が「CT原因」(当サイトの情報スクラップ参照)』はちょっと気になるニュースだ。

なにしろ、ガンの検査や治療のために使う検査機器のせいでガンになるというのだから。

4年ほど前にも読売新聞(16年2月10日)に次のような報道がされ話題になったことがあった。
『英国オックスフォード大グループの調査で、日本人は75歳までにがんになる人のうち、放射線診断が誘発したがんの割合を算定した結果3.2%となり、15カ国中で世界一』

被爆というと、人間は自然界からも常に放射線を浴びており、大地から1年間に0.46mSv(ミリシーベルト)また、宇宙からの放射線(宇宙線)で1年間に0.38mSv、その他空気などから1.5mSv程の被爆を受けているそうだ。

それでは医療機器からどのくらいの被爆を受けるのか?撮影部位や条件で幅があるが、被爆量の比較のためにいろいろな資料から大雑把に拾い出すと、(いずれも1回当たり。単位はミリシーボルトmSv)
●胸部X線で0.1 ●胃透視X線(バリウム検査)で15~30 ●CT検査で10~30 ●18F-FDGを使ったPETで2.2 ●PET-CTでは20
といったところだ。これを見ると、やはりCTは数値が高い。胃のバリウム検査も意外と被爆量が多いのが分かる。

核爆弾や原子力発電所の事故などで人体が白血病やガンになると言われている放射線量は、一度に1,000mSvを越える量と言われている。それから比べるとはるかに少ないので、医療関係者は一様に安全というので、それを信じるしかない。
そうはいっても、がん患者のように定期的に、継続的に被爆するときの細胞への影響などはどうなのだろうか?人によって、時によって、免疫力が弱った場合の影響等々・・心配はある。この種の研究は見たことがなく、実際は良く分かっていないのが実態かもしれない。

とはいっても、現在のガン医療はCTやPETを使わないということは、治療を放棄しない限りどうすることもできない。

せめて、上記のような知識を持った上で、患者に選択権のあるような場面(例えば念のために受けてみますか・・と聞かれた場合のような)では、やめておくことぐらいしかできない。また、健康な家族(特に子供や妊婦さん)には不必要には受けないように薦めるとか、将来は被爆の少ない検査機器を開発してほしい・・という要望を持つことぐらいしかできないようだ。