2007年10月16日火曜日

がん患者が憧れる自然退縮-2

最近ある文献で見つけたのだが、大阪大学のある教授が進行ガンでも1000人に1人の割合で自然退縮が起こっているというんです。これは発病した時点では確かに弱かった「免疫」の力が、何らかの原因でガン細胞に勝ったという現象ともいえるのです。このような例からも、発病により、「免疫」の力は「敗者」として消え去るというものではなく、常に体内で敗者復活の戦いを続ける頼もしい存在なのですと述べており、ガン患者に希望を持たせる。

ガンになるには3つの要因が関係する。
その第1は「発ガン因子」、これは遺伝子に傷をつける食品の発ガン物質や放射線、排気ガス等々。第2は発ガンを促進させる「発ガン促進因子」。これは、高塩分、高タンパク、高脂肪食品の摂取過多などで体内が汚染され発ガンを促進させる。でも、これだけでは発ガンしない。
もう1つ発ガンを完成させる為に必要なのが「完成因子」ともいうべき身体の防衛力、免疫力の低下である。この免疫力は低下すれば発ガンの大きな要因となるが、上記の教授の弁のように「自然退縮」で末期のガン細胞でさえ消し去ることもあるような力を持つようだ。

現在の西洋医学では「外科手術・放射線治療・化学療法」しか扱わない。いわゆるエビデンス(科学的根拠)が整わないものは医療現場では扱わない。それ以外の要素は研究室のテリトリーだ。「免疫力」はガン発症の重大原因であることは分かっているが、現在の治療法の中には全くその名前が登場しない。西洋医学以外の代替治療と呼ばれる民間療法の中にはこの「免疫力」を表面に出す治療法があるが、公的に認知されていない、かつ健康保険の利かない治療法なので、中には評価の高いものもあるが、誰にでも受けられるものではない。

最近は以上の3大治療法に加えていずれ第4の方法になるだろうといわれている「免疫療法」の研究が盛んで、いろいろな成果が最新ニュースで取り上げられるようになった。私の治療通院先の静岡県立静岡がんセンターでも研究部門があって、この「免疫療法」を重要テーマとして取り組んでいるという。最近スタッフを増員して力を入れている。皮膚がんはじめ一部では画期的な成果を上げていることが発表されている。この人間の持つ「免疫力」をコントロールする研究が進めば、今の3大治療法の制限を一気に突き抜ける治療成績を上げるようになるのは間違いない。

人間の免疫力を自由にコントロールできれば画期的な治療法となるだろうが、今は研究段階を脱しない。新しい治療法が確立されるまでは、患者は自分のできる範囲で、自分の「免疫力」を上げる方法を試みることで、5年生存率などの数字に囚われない成果を上げることも可能だと思う。

2 件のコメント:

れい さんのコメント...

1000人に1人の割合なら、宝くじよりずっと確率が高いですよね。退縮まではいかなくても進行を止めるくらいならもっと確率は上がるのでしょうか?
いづれにしても、免疫力をアップさせることは必要で重要なことだと思います。
早く研究が進んでほしいものですね。

tamy さんのコメント...

れいさん
がん患者にとっていちばん悪いのは「落ち込み」だそうです。「ガンに負けない」で、趣味を持ったり、目標を持ったりすることが自分の免疫力を高めるようです。