2007年10月15日月曜日

がん患者が憧れる自然退縮

このブログの8日「5年生存率」の最後の方で「ガンといえども自分の細胞が変質したもの、いわば子供が不良になったのに似ている」と書いた。今日は素人考えではあるが、自分が考えているその考えを少し詳しく・・。

人の体は60兆個の細胞で成り立っているそうである。そして自分自身が60兆個の細胞の管理者である。身体中の筋肉も内臓も、髪の毛も皮膚もすべて整然とした管理のもとに(平均80年間も)生きる。ところが、ガンになるということは管理下にあるべき正常細胞が変質してガン細胞に変わり、管理者の言うことを聞かずに勝手に増殖を始めて周囲の正常細胞を破壊していく。ガン細胞も自分の身のうち、子供が不良とか引きこもりになるのに似ている。つまり、外的要因が関係するのは確かだが、管理者である自分に大きな責任があるのである。

子供が不良化した場合、そのまま放置をすれば家庭は崩壊する。自分に降りかかった災いの解決を他人にお願いするばかりでは簡単に解決はしない。この災いは自分の責任と自覚して、自分が主役になって、いろいろな試みをすることで解決の道を見つけることが必要のようだ。

10年前か、15年前か記憶は定かではないが、NHKのドキュメンタリー番組で「がんの自然退縮」を取り上げた番組があった。医者にも見離された何人かの末期がん患者が、不思議なことにあるとき突然ガンが消えるという現象を取り上げていた。そしてその人達の日常をカメラが追った結果、決定的な原因は分からないのだが、その人達に共通の背景は何らかの目標意識を持っていたり、ガンに負けられないという強い意志を持っていたことだった。

当時の私は働き盛りで、将来ガンになるということは想像もしていなかったが、一般的に死の病気だと思われているガンにこんな不思議な現象があることに強い興味を持ち、何回(2回か、3回)かのシリーズを初めから終わりまで見たことを記憶している。

最近、ネットで調べてみると、1993年にNHK教育テレビスペシャル『人間はなぜ治るのか』三回シリーズで「ガンの自然退縮」を取り上げて放送して教育テレビ始まって以来の大反響となったと・・・いう記載が見つかったので、多分それを見たのだと思う。

そして、自分がガンになってからもその時の放送が思い出され「自然退縮」という言葉が頭から離れることはなかった。
(長くなるので続く)

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