2007年11月5日月曜日

ニチアス事件

先週末、家内と二人でテレビニュースで「ニチアス事件」を見ていて思わず「え~っ」と声を上げた。その不正断熱材が旭化成のへーベルハウスに使われているという説明を聞いたからだ。よりによって我が家はそのへーベルハウスである。ただ、我が家は平成元年の建築なので、評価テスト自体が平成13年から始まったということなので該当はしないが、こんなことを耳にするとその他のあらゆることに疑心暗鬼が生まれることは確かだ。

ニチアスは住宅用断熱材などの分野でトップメーカーで、軒裏や間仕切り壁に関する耐火性能試験や準耐火性能試験に、水を含ませてより燃えにくくした部材を使って合格し、国土交通相の認定を不正に受けていたことが分かったということだ。

国交省やニチアスによると、不正は耐火性能などの住宅性能評価が始まった直後の平成13年2月から始まり、17年8月まで恒常的に続いたという。当初から担当役員も不正を黙認したという。社長は昨年10月の内部調査で不正を把握したが、納入先のハウスメーカーやゼネコンなどには知らせず、その後も軒裏など1万7000棟分を販売した。内部告発があり、今月17日になって国交省に報告、納入先にも連絡したのだという。

この事件で思うのは今回の不正の発覚がお役所の検査の結果ではなくて、内部告発だったことである。そもそもお役所の検査はアネハ耐震偽装事件もそうだったように業者が悪いことをするわけがないという「性善説」で成り立っている。つまりニチアスだけでなく、他のメーカーも同様なごまかしをしていないかということである。耐火性能など火事になってみなければ分からないし、テスト性能の1時間が40分になったってばれないだろう・・業者がこう考えたのではないだろうか?

この事件の性質はタチが悪い。「隠蔽」を通り越して「詐欺」に当たる。たたきあげのオーナー経営者ではなくて、大企業にもこんなレベルの低い経営者がいることに驚かされる。少数の経営陣の判断の誤りで、善良なたくさんの従業員や家族が路頭に迷うことになるのは誠にお気の毒なことだ。

9 件のコメント:

れい さんのコメント...

業者の性善説というより、お役人の責任回避の結果として起っているのが真実のように思います。自分たちの保身のためだけの基準でいろんな規則を決めるから抜け穴だらけ、実質有効性0のものになって問題がいっぱい起こるという構図ではないでしょうか?
そして、モラルの低下がそれに拍車をかけているのでしょう。

ユーミン さんのコメント...

tamyさん、私とこも同じですよ。
業界大手の住友林業で3年前に家を購入しました。

「大丈夫」以外の回答はしないだろうなぁ...と思いつつ、
メーカーに電話して「我が家は大丈夫ですか?」と問い合わせしました。
回答は「大丈夫」との事。
(爆)

一応安心しましたが、、、(^^;;

お役所の体質に関してはもう。。。今更何も言う気がしないです。
企業の経営者側のモラルに頼るしかなさそうです。
大企業になると何をするにしても「社会的責任」ってものが
非常に大きくなる事を認識してほしいですね。
赤福餅やNOVAも同じで、みんな「お金(利益)」しか見てない。

人と人が信用で繋がって廻って、その上で初めて「お金も廻る」って事を理解しなきゃ!
(^-^)

lazarus さんのコメント...

tamyさんのHPを見ていると
新聞は要らない。社会情勢がまとめられていて、新聞を取らない私には、良い。
アスベストの問題も、もうマスコミでは取り上げなくなってますね。
結構、たくさん隠蔽されていると思います。
もう、不正がはびこって、追いきれないですね。これが人間か?
動物は、まじめですね。

大 さんのコメント...

我が家は今から36年前に新築して、木造の二階建てで、親父の屋敷内に建てました。田中角栄の当時で、列島改造論華やかなりし時代で、賃金も上がったが、物の値段も上がり建築ボームが全国に広がり、水道の蛇口が無くなり、買い占めが横行し、ひどい仕打ちを受けました。予定が狂って、一年延期しましたが、結局高い値段で泣く泣く建てました。共働きで25年間払って終了。家の断熱材は問題のグラスウールで作られています。大工さんが当時、あまりこの健材には近づかないようにと言っていた事を思い出します。ガラスの繊維で、吸い込めば肺の中にそのまま残ってしまう危険な材料だったのですね。アスベスト然りです。身の回りは危険が一杯ですね。肺癌は増える事はあれ、減ることは無いですね。

tamy さんのコメント...

れいさん
私の言いたいことはれいさんの言いたいことと同じようです。
お役所の考えは伝統的に「業者が悪いことをするわけはない」ということで成り立つ検査体制なんです。でも最近は日本でも「役人=お上」という考え方が通用しなくなって、悪いことをする業者が随分増えました。
欧米のように「性悪説=業者はごまかす」という前提ですべてを見直す時期が来ているようです。でも、これはコスト=税金がたくさんかかります。

ユーミンさん
へーベルハウスの最近のテレビCMをご存知ですか?
「建築費は高かった=でもその安心を買った」
随分自信過剰なCMだなと思ったら、この事件です。正に面目丸つぶれ、そういえばニチアス事件の後あのCMを見ませんね。

lazarusさん
ブログのねたはそのとき頭に浮かんだことを書くのですが、最近いやなことばかりなので、どうしてもそういう話題が多くなりますね。
明るい話題が多い社会になるといいんですがね・・・。

ユーミン さんのコメント...

>>へーベルハウスの最近のテレビCMをご存知ですか?
>>「建築費は高かった=でもその安心を買った」

うっ...痛いところを...(^^;
もちろん知ってます。
住友林業も同じく高いです。でもその安心を買ったんです。
(爆)

お役所さんは「面倒な騒ぎを起こしたくない」だけだと思ってました。
性善説と言うより体質そのものっていうイメージが...

tamy さんのコメント...

ユーミンさん
「性善説」なんていうと、聞こえが良すぎますかね。
「面倒を起こしたくないだけ」は確かですが、「面倒が起きたとき」社保庁や厚労省のあのお役人のあの不遜な表情には「オレは悪くないぞ」と考えている頭の中が見え見え・・・ですね。

lazarus さんのコメント...

今週、CCD方式の顕微鏡を1時間ほどデモしてくれることになった。
いろいろ見たいものがある。
怪しげな昔の住宅の壁の材質、
...たくさんサンプルを用意して
CDに記録してもらえると面白い。
高級車のような値段なので、とても変えない。5000万画素、1ナノの解像度というたいした代物です。

tamy さんのコメント...

lazarusさん
何にでもCCDが使われるようになりましたね。この前我が家のプリンターが寿命になったのでCANONの複合プリンターを買ったら、そこに付属していたスキャナーもCCDでした。
顕微鏡も今ではCCDなのですね。
それも5000万画素とは・・・。技術の進歩はすごいものです。