2007年12月24日月曜日

娘の結婚

今年、我が家の1年を振り返ると、闘病生活の中にもうれしいニュースがあった。それは長女の結婚だった。

我が家は夫婦と娘2人の4人家族。次女は3年前に長女より一足早く結婚して横浜に住んでいる。初孫も昨年誕生し、ご主人がうれしい配慮をしてくれて、時々老夫婦を慰めるために娘と孫を帰省をさせてくれる。

長女は我々の年代が考える適齢期を過ぎているので、本人は放っておいてほしいだろうが、両親にとってはまるで喉につかえた小骨のように、気懸りだった。家内が娘と電話をするたびに同じ質問と愚痴をこぼすため、いつもお定まりの喧嘩で終わるということになって、電話さえ遠のくという始末だった。

今年の初めだったか、突然娘から結婚を考えている人がいるという話を聞いたときは、すぐ我が家への招待を促したものだ。娘は東京のある旅行会社に勤務しているが、お相手は仕事でいつも顔を合わせる航空会社の営業マンということだった。そして、ことは順調に運んで、11月22日「良い夫婦の日」に結婚・入籍をした。親としては子供の結婚はひとつの区切り。親の責任が開放され、肩の荷が下りる時。子供の巣立ちはうれしくもあり、さびしくもあり・・複雑な心境ではあるが、ひと安心という気持がいちばん強い。

今から40年くらい前だっただろうか、よくラジオで聞いた曲に「谷間に3つの鐘が鳴る」という大ヒット曲があった。
小さな村の教会の鐘は村びとの「誕生のとき」「結婚のとき」「死を迎えたとき」の3回、鐘の音が響き渡る・・一人の青年の一生を歌った歌だったように思う。アメリカの田舎の小さな村の情景が目に浮かぶようで好きな歌だった。

娘がその村に育てば、ようやく2度目の鐘を鳴らすことができたということになる。生まれれば、一つ目の鐘は誰にでも鳴る。3つ目もいずれかは誰にでも鐘を鳴らすときは来る。2つ目の鐘は最近は鳴らさない人も多いし、逆に何度も鳴らす人もいる。幸せな人間の一生、できれば順調に3回の鐘を鳴らすのがよい。

娘には平凡でも暖かくて幸せな家庭を築いてもらいたい。世間の父親は娘を嫁に出すときは誰でも寂しさを感じる。それもあるが、一方では新しく息子が増えるという気持も同じ位ある。

新しく息子になる青年はまじめで明るくて性格も良い。若い世代の人も様々だ。世の中の青年の中には顔をしかめたくなる人もたくさんいる。若い夫婦間にトラブルがあると、親だって頭痛の種が増える。

幸いにして、我が家の娘の連れ合いは二人とも良い青年に恵まれたことは本当に感謝すべきことだと喜んでいる。

5 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

おめでとうございます。

うちの愛娘はまだ大学三年ですが
やがてそういう時期を迎えるのでしょうね。

相手の方に恵まれて何よりです。

匿名 さんのコメント...

きんやさん

ありがとうございます。
お嬢さん、大学3年ですか。家を出て行く日もそう遠くないですね。父親の気持というのはとても複雑なものです。

自分が経験して、はじめて奥さんのお父さんの気持が分かります。世の中、その繰り返しですね。

匿名 さんのコメント...

お二人の娘さんが幸せな結婚生活を送っておられることは、親にとっては嬉しい事ですねtamyさんもお孫さんにも恵まれて、賑やかな生活があるから楽しみですね。息子二人の自分とは少し感じが違うかも知れませんが、息子の場合は淡泊で嫁の方に取られた感じがして寂しい気持ちがしますが、その方が家庭は上手くいくそうです。欲を言えば娘を育ててみたかったですが、それは欲張りですね。

匿名 さんのコメント...

娘さんのご結婚、おめでとうございます。きっと幸せな家庭を築いていかれることでしょう。

私にも娘がいますが、2つ目の鐘が鳴ると嬉しさより寂しさが勝ちそうな気がします。複雑です。

匿名 さんのコメント...

大さん
娘二人の連れ合いは、偶然両方ともが男二人の長男です。
男だけなら娘がほしい。女だけなら息子がほしい・・・どこもそう考えるようですが、世の中うまくいきません。

結婚して息子二人が増えたのですから、今は満足です。


れいさん
ありがとうございます。
一定の年齢が来れば結婚をするのが世の常。確かに最初は寂しさが勝ちますが、それも時間の問題、孫でもできれば変わるものです。

お孫さんにも頻繁に会えるように、近くに住むことを今から吹き込んでおくことが肝心です。