2007年12月28日金曜日

薬害肝炎問題

薬害肝炎問題は自分と病気は違うが、薬の怖さの点ではひと事とは思えない。この問題は単なる副作用ではなくて、本当の薬害。止血のために使った薬が肝炎→肝硬変→肝癌になるなんて、患者にとってはたまったものではない。患者には何の罪も落ち度もないのに、一生を棒に振るのだから、当然国と製薬会社は患者に救済をするべきだ。

ようやく「一律全員救済」の方針が固まって胸をなでおろした。福田総理も原告団に謝罪もした。途中では総理の煮え切らない態度にやきもきしたが、支持率急降下で考え直したのだろう。そういう意味では国民の声なき声が応援したといえると思う。

とりあえず肝炎患者の救済について一段落して、法制化の段階だが、国の責任問題がどう盛り込まれるかが次の課題だ。

この問題は実にひどい話だ。薬害問題はこの肝炎だけに限らない。どうして次々に同じ過ちを繰り返すのか?いつもその場限りの処置をして恒久対策を講じないからに他ならない。この際、国の責任を明文化して、2度と再発をさせないというシステムを完成させてもらえばうれしいのだが、お役所は反省しているようには思えないのが気懸りだ。

薬には副作用はつきものだし、新開発の薬には常に危険が伴う。この薬害について許せないのは、アメリカではその危険性が判明して使用中止にしたのに、厚生省と製薬会社はなぜその情報を知りながら、アクションを起こさなかったのか?ということだろう。政府とお役所の不作為の罪は大きい。それにアメリカは日本にその薬を売り続けたということはアメリカの国民には危険でも、日本人なら安全とでもいうのだろうか?

薬害肝炎関連のニュースが流れると、いつも登場する福田衣里子さん、肝炎のサイトを見ていたら、たまたま彼女のことを書いたサイト(こちら)にぶつかった。

患者側から今に至る経過が書かれていて興味深い。
初代の厚生労働大臣だった坂口力議員や当時の厚生労働大臣柳沢厚労相はじめ、たくさんの代議士にも、お役人にもたくさん会って協力を訴えているようだ。彼女が言った以下の言葉が政治家のリップサービス振りを示していて腹立たしい。

【他にも多くの国会議員の方にお願いを続けていますが、与党の議員さんは「個人的には同情するが、立場上は動けない」とおっしゃる方が多いです。「立場」ってなんだろうなって……国民を苦しみから救ってくれるのが、議員さんの「立場」じゃないのかなって、少し悲しくなります。】

4 件のコメント:

大 さんのコメント...

tamyさん、薬害肝炎問題が良い方向に解決しそうで良かったですね。あまりにも、遅いとは思いますがね。いつも、根底にある物はリードしている者、リードされる者、   支配者、被支配者、弱者、強者、だから俺の言う事を聞いてれば良い。おまえ達は脳天気だから、仕方が無いのだ。いつでも、この考え方が、政治家、官僚、企業にあるからですね。特に、日本的な欠陥は責任の所在が上手く隠されて誰も責任を取らない仕組みが出来上がっています。ねじれ国会で初めて浮かび上がる事実、胡座を掻いて庶民を馬鹿にしていた事柄がやっと顕著になってきました。ねじれて、初めて普通の国の姿が見えてきたのでしょう。国民の政治に対する意識がまだまだ遅れていますね。薬害、公害、アスベストの肺癌、水俣病、今までにどれほど被害があるか解りませんね。先進国は遅れた国をターゲットに輸出してきますね。カナダのアスベスト、アメリカの血液製剤、等早く賢い国民になって、世界を見返すような国民になりましょう。偉そうに書いて済みません、悪しからずお許しください。

tamy さんのコメント...

大さん
最近、世の中の悪さがボロボロ出てきますね。
世の中が悪い→政治が悪い→政治家が悪い→政治家を選んだ国民が悪い

ということで自分に返ってきてしまいます。

国民の政治に対する関心は強くなっています。来年の衆議院選挙を含めて、いろいろな動きが出そうですね。

ハンフリー さんのコメント...

 TAMYさん 大さん

 だれが悪いかを詰めてゆくと、こんな政治家を選んだ
私たちになってしまいますが、大きく民意を歪曲するシステムが仕掛けられているんですね。
 これに気がつくとやや絶望的になります。

 いま各地の裁判所が「被爆者救済」の判決を出している全国的な訴訟の争点「原爆症認定基準」にたいする国の態度も薬害肝炎訴訟以上に国家の無責任性を感じます。

tamy さんのコメント...

ハンフリーさん
政治家は国民が選びますが、お役所人事には国民が関われません。長い歴史の中で官僚の力が絶大になってしまった弊害は大きいです。役所をコントロールすべき政治が逆にコントロールされています。

公僕という言葉を忘れた役所の横暴の結果が無駄な箱物の建設、天下り問題。自己保身にウツツを抜かした結果が社保庁問題であり、薬害問題ではないでしょうか?

黒澤明の「悪いやつほど良く眠る」高級官僚の悪事をテーマにした映画でした。昔は大分誇張したお話だと思っていたものが、今はもっとひどくなっていますね。