2007年7月12日木曜日

ごっくん、カプセル型内視鏡

「ごっくん、カプセル型内視鏡」の記事は興味深い。(記事はこちら
今まで開発や発売の記事は度々目にしたが、これは実際に使用されたという記事だ。患者第1号は岐阜の病院で20代の女性だという。

私も以前人間ドックで十二指腸にポリープがあると指摘された。良性なので、手術の必要はないが毎年ドックの際に胃カメラ(内視鏡)で確認するようにといわれ、10年以上も毎年内視鏡を呑んだ。

これは何回呑んでも慣れるということはなく、いつも苦しかった。看護師さんは胃カメラとはいっても、太さはウドンと変わらない・・というが、胃カメラをウドンとは考えにくい。それに技師の技量によってもずいぶん楽だったり、苦しかったりした。
今では鼻から通す内視鏡が登場したり、麻酔で寝ている間に検査する等々ずいぶん改善はされているようだが、もっと良い方法はないものかな・・と思っていたので、このニュースを読んだときには「これなら良さそうだ」と思ったものだ。

4月に厚生労働省が輸入販売を認可、5月から販売が開始されたばかり。価格はカプセル10個入りが100万円、携帯型記憶装置一式が140万円、実際にデータを取り込んで医師が画像を見る専用のコンピューター一式が503万円。医療器具にしてはそれほど高い設備ではないので、大病院でなくとも導入されそうだ。

検査はまだ健康保険適用されていないが、導入した岐阜の病院では希望者に13万8000円で検査を実施しているという。早ければ2007年中に保険適用される可能性もあるという。 健康保険が適用されれば4万円ちょっと、量産効果で価格がさらに下がるだろうから、もしかしたら普及するかもしれない。

記事には使用後のカプセルは医療廃棄物になるとあるが、1個10万円のカプセルは患者のもの?病院のもの?トイレで流すわけにはいかないから、拾って病院へ持っていくのだろう。
病院によっては高価なものだから再利用しようと考える病院が現れそうだ。でも再利用はイヤだな・・・などとヒマ人はいろいろくだらないことに想像をめぐらせてしまう。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

tamyさん
医学が進歩しましたね。
特に検査技術は目を見張ります。
カプセル型カメラや、今朝のニュースにもありましたが、肺がんの遺伝子がどうとかこうとか。
でもどんなに研究が進んでも、死は必ず公平に訪れます。確率100%。

死については、多くの人は語りたがらないのですが、早いうちに、死生観を考えた方が得策だと思います。

社会に出ると、お金が全てと考えてほとんどの人が行動をしています。
職場では、特に強く感じます。

   さんのコメント...

tamyさん

 すっかりくつろぎモードのご様子でなによりです。
肺ガン原因遺伝子EML4-ALK発見のニュースは前途に明かりを見る思いがしました。

 ところが医療現場では、内視鏡を代表に患者のからだストレスを産む要素はまだまだあります。

 小さいことですが、ヒューマンファクターの大きい採血技術、点滴ライン確保など患者にとっては大きいこと、なかでも内視鏡は代表ですね、カプセルはこちらでも入院時に話題に上がりました。
 先進技術で高価格という設定、ファイバースコープの洗浄技術もずいぶん改善されているようですからカプセルはもっと簡単?、再使用は気分レベルの問題と割り切りたい。現場ではこれまでの内視鏡採用メーカーの系統とのマッチングもあるようです。

匿名 さんのコメント...

ラザロさん
ガンを告知された人は100%自分の死を意識するでしょうね。それだけ、まだ今は「癌=死」と考える人が多いですが、最近の医学技術の進歩の速さを見ていると人の感覚からそのような意識がなくなるのも意外と早いのかなという気がします。

ハンフリーさん
今は入院待ちのくつろぎムードです。
内視鏡の洗浄は病院にとってもひと仕事だから、カプセルは病院にとっても取り入れたい設備かもしれませんね。そうなると、たしかに今までの内視鏡メーカーにとってはカプセルは脅威、ビジネス上の調整は大変かも・・・。