2008年2月20日水曜日

定期検診とPET-CTの結果

昨日(2/19)は定期検診だった。

定期健診はいつもは午前中だが、今回は先生の都合で13:30だった。
病院到着12:00。採血、レントゲン撮影を済ませて、昼食を取りながら時間待ちをした。

【診察結果】
・PET-CTの結果説明 前回と比べてがんの画像が薄く、やや小さくなっている。イレッサの効果ありと認める。
・肝臓の数値はGOT=51(基準値10~40)、GPT=70(5~40)と基準値を超えていて、イレッサの副作用が出ているようだ。
・白血球の数値は4,420と正常範囲(3,900~9,800)で、ようやく正常値に戻った。
・レントゲン画像には(肺炎等)異常は見られない。

イレッサは今朝までで41錠服用した。画像の結果からイレッサの効果ありと認められるので、このまま1日1錠の服用を継続する。副作用として、肝臓の数値が上昇しつつあるので、それを抑える薬(プロへパール)を平行して服用する。次回の検診が3月5日なので、それまでに副作用がひどい場合には先生に連絡をする。

皮膚疾患は先週全身のかゆみがあった。これはイレッサ服用前から毎年1~2度あったアレルギー症状に似ていた。イレッサは皮膚乾燥を起こしやすいので、それが引き金になったか、あるいはイレッサに関係なく起きたものか不明。前回イレッサ服用時、同様なことがあった際にもらった薬(アレルギーを抑える薬、かゆみ止め、塗り薬)があったので、早めに使ったせいか2日ほどで治まった。それとは別に、イレッサの副作用らしき湿疹(かゆみなし)が上肢に少し出ている。皮膚疾患は前回の服用時に比べて、非常に軽い。

次回検診3月5日(水)。

2008年2月18日月曜日

メジロサミット


メジロの写真が好評だったので、続編として、「メジロサミット」として送信されてきたKさんからのメールに添付された写真をもう一枚。


以下はKさんの文章をそのまま・・・。

『山の餌が減ったので麓まで遊びに来ます。
簡単に蜜柑に自分達で、蜜柑を剥かずに食べれるので賑わっています。

色々の餌台を作って出来るだけ・・・食べやすい姿勢で・・・食事が出来るように作ってあげました。
ヤマガラや四十雀は自分で籠から出し梢の上で上手に皮を剥いて食べています・・・

塵とお土産が庭を汚しますが・・・ボケ爺さんの所に、遊びに来てくれるだけ・・・幸せです。
早く花が咲いて・・・散歩が楽しくなるのを・・・心待ちにしています。』

2008年2月16日土曜日

メジロの会食 春の知らせ


我が家から車で10分ぐらいのところに会社での先輩、Kさんが住んでいる。

先週送信してくれたメールには、自分の庭にぶら下げたミカンにメジロが止まって会食している珍しい写真を添付してくれた。春を知らせる貴重な写真なので、そのうちの1枚を紹介したい。

Kさんのメールによると、ミカンを食べやすいように平らに出すと、とたんに「ヒヨドリ集団」が来てしまいあっという間に食べ終えてしまう。針金だと、止まれないので食べにくいかわりに、メジロが写真のように曲芸のように食べるとか・・・。

Kさんは私が就職した頃からの付き合いなので、知り合ってからもうかれこれ40年は越えている。最初は怖い先輩だったが、いつの頃からか遊び仲間になり、週末にはよく気心の知れた仲間達とKさんの家に集まったり、我が家へ来たりしてワイワイガヤガヤ麻雀などで遊び、気がついたら朝になっていたということが何回もある。

Kさんの趣味は写真で、その腕前はプロ級。季節ごとに撮影した作品を自分なりの「歳時記」にまとめ、定期的にメールで送信してくれる。色とりどりの花々の色彩はいつも美しく見惚れてしまう。ひとりで見るのはもったいなくて、娘などにその写真を転送したりしている。私のホームページの表紙の「花のある生活」もKさんの作品を多くの人に見てもらいたいという趣旨で、許可を得てデータをお借りして載せている。

何年か前、Kさんは心臓の重い病気を患い生死の境をさまよった。でもKさんは頑健な身体とエネルギッシュな精神の持ち主なので、奇跡的な回復を遂げた。今は体力に見合った散歩をして趣味の写真撮影を楽しんでいるようだ。カメラはプロ並みの腕前で、外国も含めてあちこち旅行しながら撮影したアルバムは居間の壁一面にある本棚を一杯に埋めている。

何年か前から、パソコンを覚えそのデータをデジタル化して保管している。私の味気ないサイトの彩りとしてこれからもお世話になりそうだ。

2008年2月14日木曜日

死ぬんじゃない!

昨年2月6日、東武東上線ときわ台駅の踏切で、踏切自殺を図った女性を救おうとして宮本警部が線路に飛び込み殉職した事故は記憶に新しい。早いものであれから1年がたつ。

東武東上線ときわ台駅には私の叔父が駅に近くの商店街で薬局を営んでいた。子供時代から何度か訪問したので、駅前の商店街も、駅前の交番もよく憶えている。叔父は何年か前に亡くなって、その葬式に伺ったのが最後だった。

そんな関係で、このときの事故をテレビニュースで見たときは周辺の風景を思い浮かべたものだった。

殉職した宮本警部はすばらしい人だったようだ。通夜、告別式には1,200人もの人が訪れたという。そして、ときわ台交番の前の勤務地町田の人達も数多く列席したという。これは簡単なことではないと思う。

近所の子供達も、商店街の人達も、多くの人達が皆「宮本さん」という名前を良く知っていたようだ。そして事故の話を聞いて、口々に「宮本さんならきっとそうするだろう」と言っていたという。

どんな仕事であれ、そこまで自分の仕事を全うする人はそうはいない。私の近所にも交番がある。申し訳ないが、そこの駐在さんの名前を知らない。田舎でさえそうなのだから、まして都会ではなおさらのことだ。

公務員が公僕と言われなくなって久しい。しかし、多くの公務員は奉仕の気持を持って仕事をしているはずだ。高級官僚の数々の不祥事でイメージを悪くして、肩身を狭くしている多くの公務員のためにも宮本さんの功績を多くの人に知らせることは意義がある。公務員だけでなく、誰にでもその仕事ぶりは参考になるだろう。

そのときの事故からちょうど1周年を記念して『死ぬんじゃない!~実録ドラマ・宮本警部が遺したもの~』宮本警部の生涯がドラマになって、15日(金)フジテレビで21:00に放映されるという(くわしいことはこちら)。

宮本さんはどんな人だったのか、またどんな仕事ぶりだったのか、とても興味がある。ぜひ見てみたいと思っている。

2008年2月13日水曜日

感謝チョコ

最近、バレンタインデーほど大騒ぎをする国民的行事も珍しい。

もともと、269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌスに由来する記念日であるとされているので、クリスチャンでない日本人とは無縁のはずだ。当の聖ウァレンティヌスはきっと天国で苦笑いをしているに違いない。

日本でのバレンタインデーとチョコレートとの歴史は、神戸モロゾフ洋菓子店が1936年に国内英字雑誌に「バレンタインチョコレート」の広告を出したのが発端らしい。その後1958年2月に伊勢丹新宿本店でメリーチョコレートカムパニーが「バレンタインセール」というキャンペーンを行ったが、どちらにしても、あまり売れなかったようだ。伊勢丹でのセールでは、1年目は3日間で板チョコが3枚、カードを含め170円しか売れなかったとの記録があるという。それが現在のような大騒ぎになったのはその後の宣伝活動のためだろう。

私の年代では若い頃にはまるでそんな習慣はなかった。こんなに全国津々浦々まで普及したのはこの20年ぐらいのことだろうか?

今は隠居生活なのでチョコレートとはとんと無縁だが、サラリーマン時代は職場の若い女性から「義理チョコ」をいくつか戴いたものだ。ホワイトデーの昼休みに近所の駅前のお菓子店に出かけたら、普段見かけないワイシャツ姿の男性がたくさんいて、その異様な風景にびっくりした記憶がある。自分も商業主義に毒されてしまったかと苦々しく思ったものだ。

それでも、戴いたチョコを口にするときの職場は不思議に笑顔になるし、明るい雰囲気に包まれてこれも悪いものではないと思ったものだ。これで日本の購買力が増えて、人間関係が円滑になるなら経済活動にとって悪いことではないかもしれない。

「義理チョコ」は最近では「感謝チョコ」と呼ぶ人もいるようだ。「感謝チョコ」というネーミングは良い。上げる方も、もらう方も「義理チョコ」よりは気分が良い。女性同士で交換する「友チョコ」という名称まであるという。

たくましい商魂は次々と新しい手を考え出すものだ。

2008年2月11日月曜日

日本のたばこ価格と喫煙率の関係

2月8日の日経新聞に「たばこ安く、喫煙率高く」という小さな囲み記事があった。世界保健機構(WHO)の報告書で、『喫煙による健康被害を防ぐ方法として、たばこ価格を引き上げるのも有効と指摘している』という記事なのだが、日本は他国と比べてたばこが高いのかと思っていたが、この記事で意外に安いということを知った。英国の9.69ドルというのは強烈だ。

主要先進国だけの比較なのだが、以下のようなデータだそうだ。
     喫煙率(%) 価格(ドル) 税率(%)
●日本   43.3・・・・2.58・・・・58
●米国   20.7・・・・3.89・・・・10
●フランス 28.2・・・・6.33・・・・64
●ドイツ  27.9・・・・5.62・・・・62
●イタリア 28.3・・・・4.05・・・・58
●英国   27.0・・・・9.69・・・・63   
(価格は最も人気の高い銘柄をドル換算したもの)

このデータを見ると、日本はまだ喫煙率は欧米の倍近いし、税金だって安い。まだまだ喫煙率を下げる方策はありそうだ。

20年ほど前になるが、私がまだ地方の工場に勤務していた頃のことを思い出す。

その頃日本で国際的なある業界に関係する展示会があった。そのついでにアメリカ、イギリス、中国などの同業の会社幹部が会社ごとにが我が工場を訪問した。

応接室には訪問客の小旗と並んで、灰皿とシガレットケースが置かれており、お茶と一緒に一応来客にもタバコを薦めた。

工場長の横に列席してそれぞれの会社ごとに接客したのだが、何人かいた工場側の人間は私も含めて殆どの人がタバコを吸った。中国のお客さんはタバコが大好きのようだったが、アメリカとイギリスの人は全員が「No thank you」といってタバコを吸わない。

欧米はタバコの害が徹底されていて「喫煙と肥満は出世の妨げ」は事実なんだと実感したものだ。私はその後まもなく禁煙に入ったのだが、その時の体験も禁煙のきっかけの一つになっている。

2008年2月9日土曜日

腰の痛み

2月6日は定期検診だったが、その10日前ぐらい腰の痛みを感じて心配した。

私の年齢になると、周囲で腰や膝が痛いという話をよく聞く。私の場合は幸いに生まれて66年間、腰痛の体験はなかった。

ところが、10日ぐらい前から、腰の中央よりやや右あたりに電気が走るようにピピッと痛みが走る。歩いている時、座っている時、普通の姿勢なら感じないのだが、ある角度に腰を曲げたときだけに痛みを感じる。
腰をひねったとか、打ったとか心当たりはない。痛くて我慢できないというほどのことはないのだが、ちょっとした角度で痛むので気になって仕方がない。原因がはっきりしていれば気にならないのだが、原因不明なのが困る。

いちばん疑心暗鬼になったのが、がんの転移である。私のがんの範囲は今まで右肺の中だけに収まっているが、再発がんなので、転移を始めると全身に広がる危険性がある。

さては骨盤あたりに転移をしたのか・・と考え出すと何か落ち着かない。6日に検診があるので、先生に聞いてみようと思っていたところ、前日に急に痛みが軽くなって、検診当日は朝から全く痛みは感じなくなった。

先生に相談すれば、放っておけないので、またいろいろな検査が待っていることが分かっているので、もう少し様子を見ようということにした。そんなことで、ここ10日ぐらい日課の散歩もやや軽めに、いつもの半分ぐらいにしていた。

あれから4日間、嘘のように痛みは感じなくなった。今日は朝から天気も良く、体調も気分も良かったので、久しぶりにいつもの5キロをさらに増やして6キロ歩いてしまった。どうやらあの痛みも一時的なものだったようだ。

結局痛みの原因は不明だが、自分の中では寝返りを打つときに筋肉のどこかを傷めたのだろう・・・軽いぎっくり腰だったということにしている。

年は取りたくない。あちこちの部品にガタがきている。油断をするとダブル、トリプルに別な病気に襲われる。やはり万病に対する予防は大切なようだ。

2008年2月7日木曜日

定期検診とPET-CT

昨日(2/6)は定期検診とイレッサ効果確認のためのPET-CT受診を行った。

PET-CTは11:00に予約が入っているので、定期検診はその前10:00だった。

病院到着9:00。採血、レントゲン撮影を済ませて、検診を待つ。

診察結果
・白血球の数値は3,500と正常範囲(3,900~9,800)よりやや低めだった。
・肝臓の数値GOT=42(基準値10~40)、GPT=42(5~40)は基準値をやや超えている。
・レントゲン画像には異常は見られない。

イレッサは今朝までで28錠服用した。幸い今日までのところ、心配していた副作用らしきものはまだ出ていない。肝臓数値(GOT、GPT)はやや高めなので、副作用かもしれないが、これくらいの数値は許容範囲内と考える。皮膚疾患はまだ出ていない。以上のことから、このままイレッサ服用を継続する。

11:00からPET検査を行う。その結果説明は次回検診2月19日(火)に行う。

2008年2月5日火曜日

サラリーマン川柳

今年もサラリーマン川柳の時期が来た。
第一生命が主催するこの「サラリーマン川柳コンクール」、かつてキミマロの盗作で話題になったことがあったが、今年で実に21回目になるという。毎年応募作が増えて、今年は実に22,225点もの応募があったそうだ。

今回はその中から100作品が発表された。
2月4日~3月14日まで同社のホームページで投票を受付け、5月上旬にベストテンが発表されるという。

内容は、例年とも好不況や流行語など、その年の流行や世相を反映しながら、サラリーマンの悲哀や夫婦関係をユーモアや皮肉たっぷりに読んだものが多くて、ひとつずつ読んでいると読み手の周辺が想像できて結構楽しいものだ。

ところが、最近では企業のリストラやうつ病や自殺の増加、格差社会の拡大等々悪い側面もあるので、応募作の中にはユーモアといえず、度を越えたブラックユーモアや、残酷な句も多く見られ、選考する人の頭を悩ますというのが現実のようだ。

あまり現実的には考えず、明日への活力に役立つようにユーモアの面だけをみて楽しめばよいと思う。

【100首の中から私が選んだベスト10】

・部下思い 思うだけでも けむたがれ

・鈍感力 持ってることさえ 気が付かず

・部長にも 「別に」と返事を してみたい

・貼り替えは 昔障子で 今、日付け

・衣食住 すべてそろった 偽装品

・ボーナス日 はにかむつもりが 苦笑い

・花粉症 ボクはハナカミ 王子です 

・エコと言い 課長のお茶だけ やや薄め

・レントゲン 今年の思い出 これ一枚

・社長業 今や問われる 謝罪力

2008年2月3日日曜日

中国、食のChina Free

私の住む田舎町にも中華料理のお店がいくつかある。昨年、住まいのすぐ近くにこぎれいな中華料理屋さんができた。我が家は昔から中華料理は好きなので、昨年の暮れに家内とふたりで早速ランチを食べに行ってみたところ、そこそこの味だった。接客は日本人の女性だったが、厨房からは何人かの中国語の会話が聞こえてきたところをみると、中国人が料理を作っているようだった。

正月に娘が来た際、その話をして誘ったところ、返ってきた最初の反応は「大丈夫?」という言葉だった。結局その時は別の店になったが、中華料理のイメージもずいぶん落ちたものだと感じた。ちなみにこれは「JT毒ギョーザ事件」の前である。

私の年代では中国人のいる中華料理店はきっと味が良いお店だろうというイメージをもつ人が多いと思う。横浜や神戸の中華街へ足を運ぶ人が多いのもその味を求めてのことだろう。世界中、中国料理のない街はないといわれる。いいかえると、中国人は料理の世界をとうの昔に世界制覇している。

今回起きた毒ギョーザ事件、これはちょっと深刻だ。昨年日本中で起きた数々の「食の偽装」、これらは多くは賞味期限のごまかし、産地偽装等々だった。少なくともその食物で当たったり、入院したりという実害を受けた人はいなかった。

今起きている事件の詳細はこれから判明するのだろうが、「食品テロ」だという穏やかでない説もある。ネット上のある記事(こちら)に「(天洋食品で)複数の元従業員によると、昨年12月末、ギョーザを製造していた約100人のうち14人が理由もなく、クビになったという」。これが事実だとすれば、その事実の背景にからむドロドロした状況の中に今回の事件を解く鍵がありそうだ。

昨今、スーパーなどに「中国製」の製品が見当たらない。ところが、食品輸入量全体は変わっていないという。消費者はこれをどう考えればいいのだろう。今回の事件で「China Free」の傾向は益々強くなることは間違いない。

中国はオリンピックを控えているので、国を挙げて本気で取り組むだろう。真摯に「食の大国」のイメージを復活させることをしなければ、中国は決して真の大国にはなれないだろう。

2008年2月1日金曜日

医療被曝問題

1月27日の報道で『米がん患者2%が「CT原因」(当サイトの情報スクラップ参照)』はちょっと気になるニュースだ。

なにしろ、ガンの検査や治療のために使う検査機器のせいでガンになるというのだから。

4年ほど前にも読売新聞(16年2月10日)に次のような報道がされ話題になったことがあった。
『英国オックスフォード大グループの調査で、日本人は75歳までにがんになる人のうち、放射線診断が誘発したがんの割合を算定した結果3.2%となり、15カ国中で世界一』

被爆というと、人間は自然界からも常に放射線を浴びており、大地から1年間に0.46mSv(ミリシーベルト)また、宇宙からの放射線(宇宙線)で1年間に0.38mSv、その他空気などから1.5mSv程の被爆を受けているそうだ。

それでは医療機器からどのくらいの被爆を受けるのか?撮影部位や条件で幅があるが、被爆量の比較のためにいろいろな資料から大雑把に拾い出すと、(いずれも1回当たり。単位はミリシーボルトmSv)
●胸部X線で0.1 ●胃透視X線(バリウム検査)で15~30 ●CT検査で10~30 ●18F-FDGを使ったPETで2.2 ●PET-CTでは20
といったところだ。これを見ると、やはりCTは数値が高い。胃のバリウム検査も意外と被爆量が多いのが分かる。

核爆弾や原子力発電所の事故などで人体が白血病やガンになると言われている放射線量は、一度に1,000mSvを越える量と言われている。それから比べるとはるかに少ないので、医療関係者は一様に安全というので、それを信じるしかない。
そうはいっても、がん患者のように定期的に、継続的に被爆するときの細胞への影響などはどうなのだろうか?人によって、時によって、免疫力が弱った場合の影響等々・・心配はある。この種の研究は見たことがなく、実際は良く分かっていないのが実態かもしれない。

とはいっても、現在のガン医療はCTやPETを使わないということは、治療を放棄しない限りどうすることもできない。

せめて、上記のような知識を持った上で、患者に選択権のあるような場面(例えば念のために受けてみますか・・と聞かれた場合のような)では、やめておくことぐらいしかできない。また、健康な家族(特に子供や妊婦さん)には不必要には受けないように薦めるとか、将来は被爆の少ない検査機器を開発してほしい・・という要望を持つことぐらいしかできないようだ。

2008年1月30日水曜日

今年の年賀ハガキ

お年玉商品の当選は切手シート以外は当たったためしがない。今年も例年通りあまり期待はしていなかったが、それでも切手シートが4枚当たった。毎年思うのだが、切手シート以外で何か他の商品にはならないものだろうか。

最近は本当に年賀状以外の手紙のやり取りをしなくなった。私のような高齢者でさえ知人との連絡は電話だったり、メールだったりする。従って、切手シートが当たってもあまり利用価値がない。といっても日本郵政は手紙を奨励したいのだから「ま、しようがないか」とか言いながらも、一応は郵便局で切手シートには換えてもらうのだが、利用回数は極めて少ない。

今年は日本郵政グループの民営化元年、張りきっている意気込みは感じた。年賀ハガキの売れ行きは好調だったようだし、配達も大きな混乱もなく順調だったようだ。

それでも、売れ残りが4億枚も出たことと、古紙配合率偽装があったことなどの反省点もあった。

昨今の背景では、環境への取組み姿勢を前面に出したい気持は分かる。しかし、再生紙の年賀ハガキはどうもピンとこない。

元々、上質紙の再生紙は中質紙にしかならない。古紙を混ぜれば、白色度は落ちるだろうし、インキのカスだって残るだろう。「わら半紙」などという呼称があった時代ならともかく、今どきそんな再生紙の品質では通らないだろう。

年賀ハガキに求める品質は一般的には相当に高いもの。インキジェット用のハガキは元々再生紙ではないが、その他のハガキだって、毛筆で書いたり、版画を使ったり、品質が落ちても良いという合意は得られないだろう。

ユーザーも環境のためなら品質は2の次で良いという人ばかりではないだろう。「総論賛成、各論反対」という人はどこの世界にもいる。製紙会社も要求品質とコストに見合うような再生紙製造技術は完成していないようだ。日本の産業界ではどこの業種も発注側は絶対の力を持つ。今回の問題は、問題が表面化した場合は、受注側が被るという商習慣の結果だったのではないだろうか・・・これは私の想像だが。

できないことは無理をすることはない。そんなことより売れ残りをなくす方が余程環境にはよいことだと思えるが。

2008年1月28日月曜日

マスク

最近外へ出ると、マスクをしている人が目立つ。

私も毎朝、散歩に出かけるときはマスクを着用している。マスクをしていると、冷たい空気と遮断され、暖かい感じがする。散歩以外でも定期健診などで病院へ行くときや買物で市街へ出かけるときもマスクをよくする。

何日か前の新聞に次のような記事が出ていた。全国マスク工業会(という会があるんだ?)によると、「同工業会に加盟する44社の推計で、今年度の生産量は、過去最高の約12億枚に達すると見込まれている」そうである。

12億枚・・すごい数字だ。人口1億人としても、1年間にひとり12枚を使ったことになる。赤ちゃんなどマスクを使わない人もいるので、大人だけにすると一人当たり何枚になるのか?どうりで最近はよく外でマスクをしている人を多く見かけるわけだ。

ある会社の調査では、風邪などの予防目的でマスクを付ける人が年々増え、現在はマスク利用者の3割に達しているという。そしてマスクは、子どものインフルエンザ発症率を5分の1に低減できたという研究成果もあるようだ。

使い捨てマスクは出たての頃は如何にも型抜きしただけという味気のないものから、最近では口元に空間ができる立体型マスクや横に折り返しの着いたもの、ペパーミントやユーカリの香りが広がるマスクなど、いろいろな工夫がされているようだ。

そういえば、ここ何年か前からはマスクはガーゼのマスクを見なくなって、殆どが使い捨ての紙製のマスクになった。ガーゼなら洗濯して何度も使えて環境対策の点ではいいことは間違いなさそうだ。まだまだ日本人は環境対策の点で甘いような気もするが、それで風邪予防になるならその効果も大きいし・・・判断に迷うところだ。

それにしても、インフルエンザの予防に、防寒に、花粉症対策に・・・しばらくはマスクが外せなさそうだ。

2008年1月26日土曜日

さよなら、ゆるりさん

22日のユーミンさんの書き込みで、ゆるりさんが亡くなったことを知った。

ここしばらく彼女のサイトを訪問していなかったので、それを読んだときは「えっ?」と絶句をするほど驚いた。

あせらず、ゆっくり、という思いを込めてつけた「ゆるり」という名前。「ゆるりと肺がん記」は型にはまらない、個性的でユニークなホームページだった。

2005年の3月、私が自分のサイトを立ち上げようとしたとき、相互リンクをお願いするためにメールをしたのが最初だった。

その後、東京中央済生会病院で私のがんを見つけてくれた(命の恩人だと思っている)H先生が、転勤で当時ゆるりさんがかかっていた都立駒込病院へ移ったことをメールで知らせてくれたり、私のおぼつかないサイトを盛り上げるために、書き込みをして応援してくれたりした。

ゆるりさんの文章を読んでいると、その表現のすばらしさに引き込まれてしまう。そしてその表現力の源として、彼女のすばらしい感性を感じる。
私のような凡人が、町を歩いていて目にしても見過ごしてしまうような小さな風物でも、ゆるりさんの感性にかかると光り輝く宝物に変わってしまう。

その感性は周囲の人との会話にも表れる。そのユーモラスな会話は、病気のことを話す医師との会話でさえ楽しい雰囲気に変えてしまう。

きっとゆるりさんはそこにいるだけで、周囲を暖かな雰囲気に包みこんでしまうような人だったに違いない。

ゆるりさんが相棒とも同居人ともいうmiyaさんのエピソードはとても面白い。読みながら大笑いする。下手なお笑いよりはよっぽど面白い(こちら)。ゆるりさんのお骨はmiyaさん家のお墓に入るという。大好きなmiyaさんのお墓に入れてとてもよかった。

あれだけマメだった文章の更新も11月から極端に少なくなった。この何ヶ月かの闘病がいかにつらかったのかを物語っている。

。。。。。。。。。

ゆるりさん、ようやく闘病の苦しさから開放されたね。どうぞ安らかに眠ってください。

あちらの世界では色鮮やかなお花畑の中で、先に行った人達がきっと笑顔で出迎えてくれていると思う。そしてこれからは苦しみも痛みもなく、きっと永遠に穏やかに楽しく過ごせるよ。 
しばらくしたら仲間入りするので、その時はゆっくり話し合いましょう。  

2008年1月24日木曜日

定期健診

昨日(1/23)は定期検診だった。
朝から天気予報は最悪。太平洋岸は広い範囲で雪、地元静岡も山間部は雪の予報が出ている。病院は山の上にあるので、途中雪道になったらイヤだなと思って、朝早めに家を出た。雪が降ることは殆どないので、チェーンなどはもちろんない。幸い往復とも雨で済んでその心配も杞憂に終わった。こんな天気でも病院の混雑は相変わらずだ。

以前はいつ行っても呼吸器外科・内科の前の待合席には空席があったが、2年ぐらい前からは常に満席の状態。時間帯によっては、周囲で立って待っている人もいる。
こんなとき、ポケベルを持たせるシステムは便利だ。私の場合はもっぱら待ち時間は図書室で週刊誌を見たり、ラウンジでコーヒーを飲みながら待つようにしている。

診察結果
・白血球の数値は3,200と正常範囲(3,900~9,800)より大分低めだった。
・肝臓の数値等は正常値。
・レントゲン画像には異常は見られない。

前の抗癌剤の影響か白血球の数値がなかなかもどらない。低くても日常生活に支障がないといわれたが、この状態が続くと、必要なときに抗癌剤の選択肢の範囲が狭まるので、何とか戻ってもらいたい。

イレッサは前回の診察日の翌日から今朝までちょうど2週間(14錠)服用した。幸い今日までのところ、心配していた副作用らしきものはまだ出ていない。
肝臓数値(GOT、GPT)も正常値。皮膚疾患もまだ出ていない。

請求書を見ると、イレッサの価格は以前(1錠7,216円=個人負担分はその30%)よりやや下がって6,806円になっている。毎日飲むものなので少しでも安い方が良い。それでもまだ高いが・・・。

効果の確認は2月6日にPET検査を行う。

2008年1月22日火曜日

がん拠点病院

1月17日に開催された、厚生労働省の第4回がん診療連携拠点病院の指定に関する検討会において、各都道府県におけるがん診療のとりまとめ役である、都道府県がん診療拠点病院(都道府県がん拠点病院)と、がん診療連携拠点病院(がん拠点病院)が新たに指定された。

新規に決まった病院 
今まで決まっている病院 

日本での医療機関は長い間、内科、外科、耳鼻科、皮膚科といった部首別の医療が行われていたが、がんはそういう範疇のすべてにまたがり、血液やリンパにまでその範囲が広がる。がんに関する医療の技術も格段に進歩し、専門部課の医師が片手間に行っていたのでは、とても対応は難しいようだ。

それでも国はがん対策に対して重い腰を上げ、ようやくいろいろな取組みを始めた。その具体的な形が「がん対策基本法の制定」であり、「都道府県がん診療拠点病院の指定」である。全国どこでも質の高いがん医療が受けられるようになることは、がん患者にとっては最低限の要望だろう。

日本では右肩上がりに患者数が増加しているが、がん対策に対するすべてにおいて日本より早く、本格的に取り組んでいるアメリカでは最近は患者数が減少に転じているという。アメリカは「がん戦争」という捕らえ方をして、国民の命を奪う大敵に向かうために、その予算も日本とは比べ物にはならないほど、つぎ込んでいる。

日本ではいろいろな疾病の中で、今やがんの死亡者数がトップになったということは、医療全体の対応の遅れが原因のひとつなのであろう。

高齢化の進む日本ではその傾向は増加の一途を辿ることは間違いないことなので、対策が前進することは明るい材料であることは間違いない。

2008年1月20日日曜日

散歩でのできごと

1月の16日以降はほぼ毎日散歩を復活した。

16日の写真のような松林内の遊歩道を歩くのだが、平日に出遭う人はすべてが散歩を目的とした人達。多くは私とほぼ同じ年代のジジババだ。格好だけは例外なくビシッと決めている。中には賑やかに談笑しながら、何が目的なのか分からないようなオバチャン集団もいる。また、歩くのが億劫なのか、ママチャリで往復している人もいる。

殆どの人は似たようなペースで歩いているのだが、早足で歩くときは、時には遅く歩く人に追いつき、「お先に」と言いながら追い抜いて行くこともある。ここで出遭う人は、登山道と同じように共通目的をもっているせいか、殆どの人が見知らぬ人同志でも「こんにちわ」などと声をかけ合う。

休日などにはメタボ対策らしき若い人やスポーツ目的の若い人も加わる。いくら私が早足で歩いても、若くて元気な人達には抜かれることもある。

ところが、今日の散歩では建て続けに二人の人に抜かれてしまった。まず、中年の男性が私より格段に早く抜いていった。「若い人は元気でいいや」等と思っていたら、すぐ続いて若い女性が抜いていった。

後姿だったが、多分20~30代だと思う。すらっとスタイルの良い女性だった。陸上とか競歩とかやっていそうな速さだった。足も私より長そうだったので歩幅も広いので考えれば無理もないのだが、自分も早足で歩いているつもりなので、女性に抜かれたということが少々ショックだった。

男というのはなぜこんなくだらない競争心を持つのだろう?と後で考えておかしくなった。

そういえば若い頃、車で高速などを走るとき、外車のような性能の違う車なら別として、明らかに自分の車より排気量の小さな車に抜かれると、ついくやしくなって追い抜き返すというようなことをした記憶がある。
そんなことをしたって、何の得もないし、それで事故でも起こしたらバカな話だと冷静になると思うのだが。

男性には生まれつきそんな本能が備わっているようだ。「三つ子の魂、百まで」というが、人間いくつになっても、本質はそうは変わらないものだ。

2008年1月18日金曜日

映画「アース」

昨日は映画「アース」を見た。この映画は「観たい」というよりも「観ておくべき」だろうなという感じで映画館に足を運んだ。

この映画に人間は一人も登場しない。奇跡の星「地球」上で繰り広げられる動物達の生きるためのドラマを描いた究極のノンフィクション。

最近はこの種のテレビ番組もよく見るので、全体にはびっくりするような印象ではないが、撮影に4年もかけただけあって、CGは一切使わうことなく迫力十分な映像をたっぷり堪能できた。

人が映画に求めるものの要素のひとつが「非日常」であるが、正にこの映画で我々が一生かかっても自分の目では見ることのできない壮大な旅ができることは間違いない。

ドキュメンタリーでありながら、全体にストーリー性を持たせてある点はこの監督の工夫なのだろう。

この作品は、地球全体の引きの画面からスタートし、北極にズームアップし、徐々に南下していき、シベリアのツンドラ、ヒマラヤ、アフリカ、南極を巡って再び北極へ戻る。

登場する動物は北極熊、ツンドラではトナカイの大移動、ヒマラヤを越えてインドに行く鶴、アフリカの象の大移動、鯨の赤道から南極への回遊。

そして、そのように食料や水を求めて「渡り」をする動物たちのドラマを軸に、チーターやホオジロザメ、ゴクラクチョウなどのいくつかの珍しい映像を差し挟み、最後は北極熊に戻って終わりという展開。

時節柄、環境問題をテーマにした映画かと思ったが、映画全体にその主張はなく、最後の部分だけに後からとってつけた感じで僅かに環境問題に触れている。この部分はどうも説教くさくて、全体の流れからすると、異質でマイナスの印象。時代背景を考えるとやむを得ないかなという感じだが・・・。

動物同士、弱肉強食の残酷な場面が数多く描かれているが、この映画を見て感じるのは、いちばん残酷な動物は人間だということが良く分かる。そして人間の身勝手な行動が地球上に住むすべての環境まで破壊しつつあるということは、敢えて環境問題に触れなくても誰でも感じるのではないだろうか。

映像と音声の迫力は満点、DVDではなくて映画館に足を運んでみる価値は十分にあると思う。

2008年1月16日水曜日

松林5キロ散歩復活


昨日は以前日課としていた松林の散歩を久しぶりに復活した。

昨年の5月11日に抗癌剤の点滴のために入院するまでは、毎日松林を5キロ散歩をしていた。その後抗癌剤を点滴のための入退院をする間は散歩は中断していた。病院の中や、家の中、近所の買物等を歩く程度で散歩らしい散歩はしていなかった。骨髄抑制で白血球が減少したこともあり、繁華街へも出かけることもなく、殆ど自宅でぶらぶらする生活だった。

秋頃、久しぶりにちょっと遠くまで散歩をしようとしたら、30分ほどで腰の辺りの筋肉が痛くなって、ほうほうの態で自宅に帰り着いたことがあった。

使うべき筋肉を使わないでいると、みるみる筋肉が弱ることを実感してショックを受けた。健康なときには何とも思わない「歩く」という行動さえできなくなってしまうことを思い知った。

それからは自宅周辺をできるだけ30~40分歩くように心がけた。

今日は8ヶ月ぶりに以前歩いていた松林の遊歩道を2.5キロの目標まで(往復5キロ)歩いてみた。以前と同じように、中断することなく、早足で歩くことができたので、これでようやく歩行機能の回復はできたものと思う。

散歩道には500メートル間隔に道標があるので、歩くキロ数がはっきりしていて都合が良い。
往復5キロの所要時間はおよそ1時間20分ほどだろうか、スタート時は冷えている身体も帰る頃は汗ばむほど暑くなる。

歩き始めて20分頃から身体が熱くななり始めて、徐々に血液循環がよくなることが実感できるような気がする。いつもは冷たい足先も歩いた後はポカポカと暖かくなる。

寒い時期はコタツから出て、歩き始めるには勇気がいる。血液が足先を折り返し点として、身体中を循環しているイメージがわき、血液に溶け込んでいるイレッサも肺の隅々まで届くような、そんな想像が歩行への後押しとなる。

ということで、日課の散歩は以前のように復活させるつもりである。

2008年1月14日月曜日

藤枝東高校、準優勝おめでとう

今日は全国高校サッカーの決勝戦をを堪能した。

以前は静岡勢は全国でもレベルが高く、どの高校が出ても上位進出も珍しくはなかった。その中でも藤枝市は昔から町を挙げてのサッカー王国。男の子は全員がサッカーシューズを持っているというほど、子供からお年寄りまでサッカーを楽しむ町として有名。しばらくは静岡市、清水市(今は静岡市と合併)に座を譲っていたが、最近はまた藤枝勢が県代表として選ばれるほど強さが戻っている。県大会の決勝は藤枝東と藤枝明成の同じ市内の高校同士で県代表を争った。

そうはいっても、全国のサッカーのレベルが上がった。全国どこも子供のサッカーが盛んになった証拠だろう。最近では静岡勢は下馬評に上ることも少ない。1回戦で負けることも多いので、あまり期待しないで応援するようになっている。

今年は1回戦で引き分け、PK戦で運よく勝ち抜けてからは、対戦相手にも恵まれてあれよあれよという間に決勝まで進出してしまった。1回戦から決勝戦まで楽しませてもらったのは久しぶりだ。

決勝相手の流通経済大学付属柏は下馬評でも優勝候補の筆頭に挙げられていた。トーナメントでは強いチームが必ず勝つとは限らないので、かすかな期待は持ったが、力の差は圧倒的だった。これで流経大柏は全国総体、全日本ユースと合わせて3冠を独占。かつて一時代を築いた静岡から「千葉最強」を証明した形になった。

流経大柏は非常に攻守共にバランスの取れた点が良い。守りの堅さはこの大会を通して4本以上シュートを打たせなかったという。決勝で初めて5本のシュートを許したというのだからまるで歯がたたない。

フォワードの大前選手は久しぶりにセンスのある名選手だ。160センチちょっとの小柄ながら、マラドーナやメッシを彷彿とさせる。

これだけ力の差があると静岡県民も諦めがつく。大前選手は清水エスパルスに入団が決まっているというから、地元のプロ選手として県民から応援を受けることになる。日本とはいわずに、世界での活躍を期待したい。

2008年1月12日土曜日

未来予知ノート その3

ジュセリーノの「未来予知ノート」について書いたが、今日はその疑問点と思われる点について少し・・・。

7日にも書いたように、この種に興味はあるが全面的に内容を信じているわけではない。世間では賛否両論あり、国会議員の中にも自身のブログで取り上げている人もいるぐらい。インチキだという人の根拠となる疑問点をあげると以下のようになる。

・本国ブラジルではあまり相手にされていない。
ブラジルでは何年か前に評判になったようだが、特に最近の内容が当たらないということで過去の人となっている。本人の発表によるとその予知夢の的中率は90%ということだが、実際は後になるほど当たらなくなり、せいぜい50%ぐらいではないかという説がある。

・偽装疑惑
予知夢をみると公証役場に届けているというが、その文章を公開していないので事実かどうかが証明されていない。

・日本でのプロモーターに疑問
「未来からの警告・ジュセリーノ予言集Ⅰ」の監修をしたのはたま出版社長韮澤潤一郎氏。このお方はたけしのUFOや宇宙人を取り上げた特番によく登場する。「1999年に火星から地球に攻めてくる」等ということを本気で信じていた人で、突飛なことを言っては共演者の大槻教授や松尾貴志等から攻撃されている。その人の取り上げるニュースのほとんどは「面白ニュース」という捕らえ方をした方がよいものばかり。

この人の予言はインチキだという人の根拠は以上のような点。但し、この人は予言者ではなく、予知夢を発表しているということなので、見た夢が事実でなくとも別に罪にはならないだろう。ただ、発表した事実は実際に夢に見たかどうかだろう。

的中率が90%ではなくて、50%といえども見た夢が現実になるなら特殊な能力といえる。発表している予知夢はすべて当たるかどうかこれから分かることばかりなので、いずれは判る。

発表している予知夢はサッカーの勝敗などは別として、その他は被害者がでるものばかり。

一般論として、今まで大きな災害を予言した人は大勢いるが、はずれたいいわけとして「人間の英知が災害を防いだ。はずれたことは喜ばしいことだ」というようなことを言う。

お酒の席やお茶の間で盛り上がる話題と考えれば、それはそれで意味はある。

2008年1月10日木曜日

定期健診  イレッサ再挑戦

定期健診  イレッサ再挑戦
昨日(1/9)は定期検診だった。
検診予約がいつもより早く9:30なので、その前の採血とレントゲン撮影を受けるために、いつもより早く8:30に病院に到着した。病院は9:00始まりなのに、採血には既に30人待ちだった。それでも採血は9時より早い時間から始まっており、採血の看護師さんも臨時の応援のテーブルが2つ追加されて7人体制で採血しているので、20分ぐらいで順番が回ってきた。昨年の春から夏にかけての入院の際に、この病院も他の病院同様看護師不足であることはよく感じた。そんな中でも、現場の状況に対応して、採血の人員増強をして、患者の待ち時間を少なくする努力は高く評価する点だ。患者の方を向いている姿勢がうれしい。
レントゲン撮影は待つことなくすぐできたので、9:30には余裕で間に合った。

診察結果
・白血球の数値は3,700と正常範囲(3,900~9,800)よりやや低めだった。
・好中球は50%と標準の範囲内に入っている。
・肝臓の数値等は正常値。
・レントゲン画像には異常は見られない。

イレッサを明日から2週間服用する。23日の定期健診で副作用の状況を見てその後継続するかどうかを決める。効果の確認は2月6日にPET検査を行う。

なお、今後の治療記録については今までの【闘病記・抗癌剤治療】から【闘病記・イレッサ服用】のいちばん下段に記録するようにしたい。

2008年1月8日火曜日

未来予知ノート その2

ジュセリーノ氏の予言、過去的中した予言は前日に記した通りだが、『未来からの警告』として、これから起きる予言についてもたくさんあげている。

そのうちいちばん気になるのが今年の9月13日、中国の南寧と海南島を震源地とするマグニチュード9・1の地震が起きて、 30m以上の津波が発生、百万人を超える犠牲者が出るという予言。この予言、最初は中国としていたが、最新の著書『ジュセリーノ・未来予知ノート』では、震源地が日本の東海沖に移動し、M8・6 被災者3万人規模の東海地震となる可能性を指摘していることだ。

しかし、この予言は100パーセント中国沿岸から日本近海に移動したということではなさそうで、新著には、両者の可能性をどちらとも断定せずに、併記する形にしたようだ。

そのいきさつは今回彼を日本に招聘した関係者がジュセリーノ氏に日本近海の地図を見せたところ、自分の見た予知夢は中国沿岸ではなく、日本の東海岸だったかもしれないと語ったことが、その理由だということである。

「おい、おい」東海沖なら私の住む場所で、その3万人の中に自分も入るかもしれない。9月13日付近、どうするか考えなければならない。

その辺はどうもあいまいで、日本の編集者がショッキングな内容にして本の売上げを上げようという意図が感じられなくもない。そう考えると彼の予言も商業主義に利用されているような感も否めないのだが。

【以下は今年以降に起きる予言の主なもの。当たるか当たらないかはこれから判明すること・・・最後の予言はショッキング】
2008年 エイズワクチンが誕生。ブラジルマットグロッソ州にあるルアナーと言う薬草から開発される。
2008年 アフリカで水不足が発生し数千人が死亡。
2008年9月13日 南シナ海(ルソン島沖)で地震と津波が発生する。マグニチュード8.5(フィリピン・台湾地域で最大級の地震)。中国南部(香港、海南島など)で100万人の死傷者。 東海沖かも?
2010年 アフリカでは気温が58度まで達して水不足が頂点に達する。
2010年6月15日 ニューヨーク証券取引所崩壊。
2011年 鳥インフルエンザが人間へ感染して8千万人が死亡。初症状は普通の風邪に似ているらしい。
2013年11月1日~25日 アメリカのイエローストーンが噴火。カナリア諸島でラ・パルマ島が噴火、150mの津波が襲い数千人が死亡。
2015年 ポルトガル、イギリス、フランス、スペイン等ヨーロッパ全域で干ばつ。2015年4月22日にはもっと激しくなる。
2015年 インドネシアのクラカトア火山が再噴火。
2023年2月9日 サンフランシスコで震度8.9度の地震が起きる。
2026年7月17日 サンフランシスコでザービッグワンと言う名の大地震が起きてカリフォルニアが崩壊。震度10.8度の過去最大の地震。150mの津波。
2027年 アメリカのイエローストン火山が噴火が始まる、1600kmまで灰降しカンサス、ネブラスカ、リビングストンなどで大被害。最後に噴火したのは7万年前で、新しい氷河期がくる。
2029年4月13日 地球の近くを小惑星アポフィスが通る。
2036年11月11日 再び地球に同じ小惑星アポフィスが接近。衝突の可能性は80%で地球壊滅の危機。
2039年 温暖化の影響で気温が60度以上になる国が現れる。
2043年 人類滅亡。

前回の先進国首脳会議サミットで、2050年までにCO2削減目標を今の50%にすることが決まっている。手遅れにならなければよいが。

2008年1月7日月曜日

未来予知ノート

今、ブラジルのジュセリーノという予言者が評判のようだ。昨年「未来予知ノート」を日本で出版し、12月にはテレビに登場したり講演をしたりして話題になった。彼のホームページもある(こちら)。

私は元々SFやUFO等の話は嫌いではないので、この種の話題には興味はある。といってすべてを信じているわけではない。できすぎた話にはトリックが隠されていることはよくあるので、眉にツバを付けながら見る位でちょうどよい。怪しげな点もいくつか感じるが、それはいずれ別の機会に譲るとして、ここではひとつの話題として紹介したい。

ジュセリーノ氏はブラジル生まれで、現在英語やドイツ語を教える高校教師、妻と子供3人がいるまじめなキリスト教信者だそうである。

彼の不思議な能力は9歳から発揮し始めて現在45歳。
大半の予言(特に個人ではなく人類に関わる)は夢にはっきりと現れ、彼がそこに立ち会っているのだと言う。夢の内容は次の日にすぐ文章にして、公証役場に届けて登録保管し、重要な予言だったらコピーをその国の大使館や政府に手紙で知らせるという。

予知が嘘でない証拠は公証役場へ行けば、過去のものも日付印が押されて保管されていうが・・・。

彼の予言はノストラダムスのような、どうにでも解釈できそうな詩などではなく、将来の出来事が場所も月日も分かる形で、映画のように夢に登場するのだという(予知夢)。

【今まで的中した予知夢】
 ・9・11同時多発テロとイラク戦争、サダム・フセインの所在情報
 ・スマトラ沖大地震とインド洋の津波
 ・チェルノブイリ原発事故
 ・オウム真理教による東京地下鉄サリン事件
 ・ダイアナ妃暗殺事件
 ・プレスリー、ビージーズ、ビートルズメンバーらの事故・病気・死亡
 ・アイルトン・セナの事故(殺人だったとしている)
 ・ワールドカップでの優勝国と上位の順位

この予知を何年か前に知らされた政府なり関係者は殆どこの手紙を無視したという。というよりどうすることもでいなかったのだろう。上記のうちのサダムフセインの所在情報については、アメリカは懸賞金をかけていたので、ジュセリーノ氏はその情報元としてアメリカ政府を相手に訴訟をする予定だという。

スマトラ沖大地震については、インドネシア政府は予知があったことを認め、感謝の意を表しているようだ。

さて気になる2008以降の予知については・・・(続く)

●本の詳細は↓

2008年1月5日土曜日

地球温暖化問題

昨日は異例の4時間のスペシャル番組「地球温暖化2008」が放送されていた。また正月にはTsutayaで借りたDVD「不都合な真実」を見たばかり、加えて首相の年頭挨拶にも地球温暖化問題が盛り込まれていた。

昨年までも地球温暖化問題の重要性は認識をしてはいたが、その注目度は日を追うごとに増しているように感じる。

「地球温暖化2008」では日本や世界中に起きている異常現象をいくつも紹介していたが、昨年の夏の異常な暑さや台風の多さ等々、自分の身の回りにも起きているので、人ごとではないと感じる人が殆どだろう。

「不都合な真実」はご存知のようにアメリカの副大統領アル・ゴア氏が地球の危機を訴える内容の映画。温暖化によって引き起こされる数々の問題に心を痛めた彼は、人々の意識改革に乗り出すべく、環境問題に関するスライド講演を世界中で開き、地球と人類の危機を訴えてきた。アメリカだけではなく、ヨーロッパやアジアなどでこれまで1000回以上の講演を行ってきている。

この映画を見た人はそのデータと数々の異常現象を目にすることで、誰でも近年の温暖化の深刻な状況を理解できる。例えば象徴的でショッキングなシーンとして、自分の住む氷山を失って大海を延々と泳ぐ白熊の姿がある。これは将来の人間の姿かもしれない。

2000年の大統領選でアメリカ国民がブッシュではなくてアル・ゴアを選んでいれば、アフガンやイラクの戦争もなかったかもしれないし、温暖化問題だって大きく前進したにちがいない。

ブラジルのジュセリーノという予言者は次々に見る夢の90%が実際に起きているという。今ベストセラーに名を連ねる「未来予知ノート」は売切れの店が続出しているようだ。彼がこの本の中で憂いているのは、2043年に人類が滅亡する悪夢を見たことだという。(彼の予言については次回に・・・)

もちろん外れてほしい予言だが、人間の未来は人間が作り出す要素も多いので、変えることも可能、というより変えなければいけない。特に温暖化問題は政治による国家的な取組みも重要だが、一人ひとりの生活とも密接に関連することなので、自分のできることでCO2削減に心がけなければと思うようになっている。

2008年1月3日木曜日

晴天の三が日



今年のお正月、当地は元旦から今日3日まで連続で穏やかな好天に恵まれている。元日は晴天でも、富士山の周囲だけにやや雲があったが、後の2日も3日も写真のように雲ひとつない日本晴れに恵まれた。

写真は2日に撮影(裾野に見える白い線は東海道新幹線)。撮りたかったのは富士山ではなくて、澄み切った青空である。

昨年は暮れに1年間の出来事をたくさん見せられたが、「これでもか」というくらいに暗いニュースが多かった。1年を振り返る漢字が「偽」だったことを象徴するような1年だった。

今年はこの青空のように、明るい上向きの1年になってもらいたいものだ。

2008年1月1日火曜日

明けましておめでとうございます

今日、新しい3年連記のダイアリー(2冊目)のページを開いた。

サラリーマン時代は毎年業務用のダイアリーを付けていた。日記というほど立派なものではなく、その日のできごとを簡単に記すメモ程度の簡単なものだが、習慣でそれをずーと何年も保管している。遡って何か記録が必要な場合の覚えとして記入するといった程度の簡単なものだった。実際に必要になったことはないのだが、整理整頓の際ふと手に取ったときなど、パラパラとめくると「いつ転勤になった」とか「いつ長女が高校に入学した」等々、その時々のことが思い出されて懐かしい。

会社を辞めてからは、あまり必要がなくなったので記録をやめていた。ガンが再発した2004年の年末に、今度は闘病の記録用として、ダイアリーをつけてみようと思いついた。

こういう病気はいつ悪化するか分からない。だから1年用のダイアリーでもいいのだが、自分の生きる目標を少し先に置くために1年用ではなくて、長期のダイアリーにしようと考えた。書店で3年用にするか、5年用にするか迷った。その結果3年用を買って、3年後にまた次の3年用を買おうと決めた。

ダイアリーのスタート、2005年の最初のページを見ると、これから生きようという覚悟のようなことが次のように書いてある。
「肺癌持ち越し。イレッサの効果に期待。あと何年生存できるか?日々の治療に目標を持たせるため、あえて3年日記を購入。3年後にまた次の2008~2010年の日記が購入できるように、1日を有意義に生きよう・・・」

そして、昨日ダイアリーを完結したが、以前つけていたダイアリーとは比べものにならないほどの達成感を感じている。「3年たった」ではなく「3年生きた」というのが実感だ。

健康なときには、具体的に自分の「死」を考えることはなかった。この病気をして、何度も「死への意識」を乗り越えると、今生きていることのありがたさを一層強く感じるようだ。同時に、健康だったときには感じなかった風景や花等々自然の美しさや、人の優しさをより強く感じる。

日々生きているありがたさを感じながら生活すれば、いつ死んでも悔いは残らないように思う。

どうぞ今年も「tamyのつぶやき」とブログをよろしくお願いします。

2007年12月30日日曜日

来年こそ改めたいこと

昨日の日経新聞・プラス1に特集記事で「来年こそ改めたいこと」という記事が載っていた。

「日経生活モニター」で「なんとか改めたいと思っているにも関わらず、なかなか改まらない、直らないこと」というアンケートの回答(有効回答3572)を集計したところ、上位は以下のような回答だったという。

1. 整理整頓や部屋のかたづけができない
2. ダイエットや運動など、飽きっぽくて長続きしない。
3. やるべきことを先送りする。
4. 一日の時間の使い方が下手
5. 物が捨てられない。
(以下略)

うーん。すべて自分にもあてはまる。私の場合、若い頃を振り返ってみると、20年前も、30年前も同じようなことを考えていたような気がする。

特に3.はリタイア後は時間があり余るほどあるので、あまり感じなくなったが、仕事をしていたときは面倒なことは先延ばしにしてしまい、余計に状況を悪化したということがよくあった。山のように仕事をかかえると、重要度より緊急度を優先してしまい、後でよく反省したものだ。私にとっては「今は昔」の物語ではあるが・・。

この記事では、それぞれの項目の内容を延々と解説している。肝心の解決策は?というと、最後にひと言、専門家の意見が掲載されている。

東京えびすさまクリニック院長(精神科医)は「まずは腰をあげる。小さな改善でも『できた』という達成感を積み重ねると、改善の意欲を持続させやすい」ということだ。

竹に節があるように、年末・年始は時間の区切りにいちばんふさわしい時。私も過去、正月のたびに何度も「自分の行動を反省し、目標を作る」ことをよくした。大体は3日坊主に終わったことが多いが、反省をしたことは意識に残り、長年のうちには多少の向上には役立っているようにも思う。
こんな程度では、私のような劣等生が優等生には変わらないのだが、それでも箱根のスイッチバックの列車が少しずつは登るように、少しずつは進歩したとは思う。周囲から「自己満足!」という声が聞こえてきそうだが・・。

今年も今日と明日を残すのみとなりました。今年の記事は今日を最後にしたいと思います。今年1年当ブログをご訪問戴き、ありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。

どうぞよいお年を・・・。

2007年12月28日金曜日

薬害肝炎問題

薬害肝炎問題は自分と病気は違うが、薬の怖さの点ではひと事とは思えない。この問題は単なる副作用ではなくて、本当の薬害。止血のために使った薬が肝炎→肝硬変→肝癌になるなんて、患者にとってはたまったものではない。患者には何の罪も落ち度もないのに、一生を棒に振るのだから、当然国と製薬会社は患者に救済をするべきだ。

ようやく「一律全員救済」の方針が固まって胸をなでおろした。福田総理も原告団に謝罪もした。途中では総理の煮え切らない態度にやきもきしたが、支持率急降下で考え直したのだろう。そういう意味では国民の声なき声が応援したといえると思う。

とりあえず肝炎患者の救済について一段落して、法制化の段階だが、国の責任問題がどう盛り込まれるかが次の課題だ。

この問題は実にひどい話だ。薬害問題はこの肝炎だけに限らない。どうして次々に同じ過ちを繰り返すのか?いつもその場限りの処置をして恒久対策を講じないからに他ならない。この際、国の責任を明文化して、2度と再発をさせないというシステムを完成させてもらえばうれしいのだが、お役所は反省しているようには思えないのが気懸りだ。

薬には副作用はつきものだし、新開発の薬には常に危険が伴う。この薬害について許せないのは、アメリカではその危険性が判明して使用中止にしたのに、厚生省と製薬会社はなぜその情報を知りながら、アクションを起こさなかったのか?ということだろう。政府とお役所の不作為の罪は大きい。それにアメリカは日本にその薬を売り続けたということはアメリカの国民には危険でも、日本人なら安全とでもいうのだろうか?

薬害肝炎関連のニュースが流れると、いつも登場する福田衣里子さん、肝炎のサイトを見ていたら、たまたま彼女のことを書いたサイト(こちら)にぶつかった。

患者側から今に至る経過が書かれていて興味深い。
初代の厚生労働大臣だった坂口力議員や当時の厚生労働大臣柳沢厚労相はじめ、たくさんの代議士にも、お役人にもたくさん会って協力を訴えているようだ。彼女が言った以下の言葉が政治家のリップサービス振りを示していて腹立たしい。

【他にも多くの国会議員の方にお願いを続けていますが、与党の議員さんは「個人的には同情するが、立場上は動けない」とおっしゃる方が多いです。「立場」ってなんだろうなって……国民を苦しみから救ってくれるのが、議員さんの「立場」じゃないのかなって、少し悲しくなります。】

2007年12月26日水曜日

理髪店

今年も残すところ片手で数えられる日数になった。時間は同じように流れているのだが、暮れは何となくせわしなく感じるから不思議だ。

暮れといっても何か特別なことをするわけではないが、年内に理髪店に行ってさっぱりしておくのも昔からの習慣だ。私の場合は若い頃から着るものも調髪もあまり関心がない。周囲に不快感をもたれない程度であればよいという考え方なので、理髪店にもあまりこだわりはない。

最近、近所に理髪店が新装開店した。全国に428店舗を展開する全国チェーン店のようだ。散歩コースにあることもあって、今日は試しにそこへ行ってみた。

理髪用の椅子が6脚、洗髪用の椅子が3脚、従業員が6名。店は明るくきれいだし、なかなか感じが良い店だった。理容師さんも最近まで自分で店をやっていたようなベテラン揃いに見えた。だから技術もしっかりしているのだろう。そしてその料金にびっくり、何と1,575円だという。「頭洗いますか?」と聞くので頼んだら、それが210円、合計で1,785円(税込)。今までの一般の店の半分以下だった。

比較的大きな都市には大分前から価格破壊の理髪店が登場したが、私の住むこんな田舎町にまでこの種の理髪店できたことに時代の変化を感じる。

以前は一般に「床屋」と呼ばれる理髪店は組合という横のつながりが強力な商売だった。価格も一律、休日も一緒、値上げも一緒・・・全く無風な商売に見えた。ビジネスモデルで1時間当たりの手間賃を考えるとき、床屋の料金を考えればよい等ともいわれていた。

今日行った店は設備もサービスも技術も一般の理髪店と変わらない、それで価格が半分・・・利用者はありがたいが、これでは一般の理髪店も大変だろうと感じたものだった。私の若い頃は休日には何時間も待たされても、じっと漫画を見て順番を待ったものだ。それが過当競争から価格破壊と変化が激しい業界になったようだ。大都市ではカットのみ1,000円という店もあると聞いたが、一方でテレビに出演しているような人は何万円の理髪店に行くと聞く。

自由競争で選択肢があるのはよいことだが、資本のない小売業は成り立たない時代になったようだ。

2007年12月24日月曜日

娘の結婚

今年、我が家の1年を振り返ると、闘病生活の中にもうれしいニュースがあった。それは長女の結婚だった。

我が家は夫婦と娘2人の4人家族。次女は3年前に長女より一足早く結婚して横浜に住んでいる。初孫も昨年誕生し、ご主人がうれしい配慮をしてくれて、時々老夫婦を慰めるために娘と孫を帰省をさせてくれる。

長女は我々の年代が考える適齢期を過ぎているので、本人は放っておいてほしいだろうが、両親にとってはまるで喉につかえた小骨のように、気懸りだった。家内が娘と電話をするたびに同じ質問と愚痴をこぼすため、いつもお定まりの喧嘩で終わるということになって、電話さえ遠のくという始末だった。

今年の初めだったか、突然娘から結婚を考えている人がいるという話を聞いたときは、すぐ我が家への招待を促したものだ。娘は東京のある旅行会社に勤務しているが、お相手は仕事でいつも顔を合わせる航空会社の営業マンということだった。そして、ことは順調に運んで、11月22日「良い夫婦の日」に結婚・入籍をした。親としては子供の結婚はひとつの区切り。親の責任が開放され、肩の荷が下りる時。子供の巣立ちはうれしくもあり、さびしくもあり・・複雑な心境ではあるが、ひと安心という気持がいちばん強い。

今から40年くらい前だっただろうか、よくラジオで聞いた曲に「谷間に3つの鐘が鳴る」という大ヒット曲があった。
小さな村の教会の鐘は村びとの「誕生のとき」「結婚のとき」「死を迎えたとき」の3回、鐘の音が響き渡る・・一人の青年の一生を歌った歌だったように思う。アメリカの田舎の小さな村の情景が目に浮かぶようで好きな歌だった。

娘がその村に育てば、ようやく2度目の鐘を鳴らすことができたということになる。生まれれば、一つ目の鐘は誰にでも鳴る。3つ目もいずれかは誰にでも鐘を鳴らすときは来る。2つ目の鐘は最近は鳴らさない人も多いし、逆に何度も鳴らす人もいる。幸せな人間の一生、できれば順調に3回の鐘を鳴らすのがよい。

娘には平凡でも暖かくて幸せな家庭を築いてもらいたい。世間の父親は娘を嫁に出すときは誰でも寂しさを感じる。それもあるが、一方では新しく息子が増えるという気持も同じ位ある。

新しく息子になる青年はまじめで明るくて性格も良い。若い世代の人も様々だ。世の中の青年の中には顔をしかめたくなる人もたくさんいる。若い夫婦間にトラブルがあると、親だって頭痛の種が増える。

幸いにして、我が家の娘の連れ合いは二人とも良い青年に恵まれたことは本当に感謝すべきことだと喜んでいる。

2007年12月22日土曜日

年賀状

昨年は年賀状を25日前に出したのに、元日に届かなかった処があったと聞く。そんなこともあって今年は昨年より早めに準備して、今までになく早く20日に郵便局に出してきた。

昨年は郵政省での混乱があって、大失策の歳末だったようだ。
2008年用の年賀状は例年より売れ行きが好調のようだ。昨日も日本郵便より2008年用年賀ハガキを約1億454万枚を追加発行すると発表された。発行枚数合計は前年比5.8%増で、2年ぶりに40億枚の大台を回復するのだそうだ。配達や仕分けのアルバイトも昨年より2万人増やし、21万人体制で臨むという。

日本郵便株式会社は民営化された最初の正月なので、張り切っている姿が伝わってくる。多分25日に出せば元日には届くであろう。この3連休は日本全国年賀状を作っている人々の奮戦振りが目に浮かぶようだ。

これだけ何年も年賀状を書いていると、大体何日あれば年賀状が完成するか分かっている。早めに着手すれば間違いはないのだが、暇はあってもいつもいつもぎりぎりにならないと着手できないというのは悪い習慣だといつも反省する。

若い頃は版画を準備したり、宛名書きはすべて手書きだったので、準備にはずいぶん日数を掛けた記憶がある。最近はパソコンのおかげで準備日数はずいぶん短縮され楽になったが、そのかわり皆同じような年賀状になって味気がない。できれば手書きにしたいのだが、自分の書いた字は後で見ると破いて棄てたくなるほどの悪字なので、やむを得ずいつ頃からかパソコンで作成するようになった。

それでも、宛名のフォントをペン字体にして色をブルーにしたり、裏面のデザインをできるだけ個性的なものにしたり、手書きで文章を一言二言付け加えるようにはするのだが、出来上がりはもうひとつ気に入らず、自己満足だったことを悟りながら投函する。

年賀状の風習は日本だけかと思ったら、韓国、中国、台湾にも似た風習があると聞く。日本でこれだけ全国に普及したのは明治に入って新式郵便制度の実施後、郵便はがきが普及に伴って一般化したようだ。

歴史上、その前は何もなかったかというと、そうでもないらしい。平安時代に藤原明衡が著した「雲州消息」という書物に、年賀の手紙の例文がいくつも取り上げられているようだし、戦国時代に武将の書いた新年の挨拶文も残っているという。ずいぶん昔から行われている風習なのだ。

ひと頃、虚礼廃止などと言われ、年賀状も見直そうという風潮も一部にはあったが、元旦の穏やかな日、年賀状を見ながらしばらく逢わない人に思いを馳せるのも悪いものではない。

2007年12月20日木曜日

がん保険の問題点

17日に健康保険についての「つぶやき」を書いたので、今日はその続報として民間がん保険について書きたい。

我が家の家計は結婚当初から、家内に任せていた。従って、保険類も家内がすべて管理していた。最初の頃は出費はすべて主人である私にも相談していたが、途中から単身赴任で不在にする時期もあったりして、家計も育児もすべて家内にまかせっきりの状態になった。

保険類は掛けられる本人は最低限でいいと考えるし、受取人は多く掛けようとする。最初の頃はその掛金で言い争いをしたこともあった。いつの頃からは「家計の許す範囲で適当に・・・」ということになった。だから、生命保険も損害保険も、私は詳細は知らない。

2003年4月、私がガンだと告知されたとき、ガン保険はどうなっている?と初めて家内に聞いたくらいである。発病の15年位前に1口、8年前くらいに1口、合計2口加入していた。今まで保険には積極的ではなかった自分だったが、このときは家内に感謝をした。そしてその後約5年間、現在に至るまでそのガン保険に助けられることになった。同時に家内に頭が上がらなくなったし、仲の良い夫婦にもなったようだ。

ガンと診断されれば診断給付金、入院すれば1日あたりの金額×入院日数で支払われる入院保険金、手術保険金、通院保険金(20日以上入院した場合)などが支給される。

私の場合は最初の告知で入院・手術をし、その1年後再発してイレッサを飲むための入院をし、3年後イレッサをやめて、抗癌剤治療のために入院、その後は通院して抗癌剤の治療というような経過を辿っている。

最初の入院・手術でおりたガン保険の給付金は、今まで長年支払ってきた掛金の総額をすべて差し引いて、かつ個室に入って療養した病院への支払を済ませても尚且つ相当な額が手元に残った。

但し、問題点もある。私の加入した保険は最初の告知と入院・手術などには給付金がおりるが、古いガン保険では通院治療による抗癌剤の費用はカバーされない。通院の抗癌剤(イレッサも含む)ではガン保険の対象外なので、月々5~6万円かかる抗癌剤の費用は持ち出しとなる。

5年間では入院も通院治療もそれぞれ何度かあり、細かい計算をしているわけではないが、今までのがん治療の5年間のトータルではガン保険の給付金合計から病院への支払合計を差し引いた収支ではまだプラス(手元に残金がある)だと思う。

最近は抗癌剤がよくなり、種類も増えたこともあって、以前なら入院させた患者も通院で治療を行う傾向になっている。私の通う病院でも外来治療用のベッドが20人分あって、常に埋まっている。

そのような背景から、新しいガン保険では抗がん剤治療の補償を加えた保険が増えてきているようだ。国内、海外含めて日本で販売されている20社のガン保険では現段階で外来治療費を給付対象にしているのは23%だそうである。

これから加入を検討されている人は、この辺も考慮に入れて十分に比較検討をされるとよいと思う。

2007年12月18日火曜日

定期健診

本日は11月13日以来の定期健診。

10月31日のジェムザールの点滴を最後に、骨髄を休めるため抗癌剤をお休みして、12月12日に行ったPET検診でのガンの状況を診て、今後の治療方針が説明された。

●血液採取 全体には特別な異常はないが、白血球は3,500とやや低い。本来なら許容範囲3,900以上に戻るべきものがやや低いままに推移しているので、骨髄抑制の副作用の影響が残っている。
●レントゲン撮影 異常なし。
●PET検診 ガン組織の広がりや他への転移はないが、濃度がやや濃くなっている。緊急事態とはいえないが、引き続き抗癌剤の治療を要する。

●今後の方針 骨髄の働きが弱っているので、骨髄抑制のない抗癌剤を選択する必要がある。

候補 先生の頭には次の4つの候補がある。緊急を要する状況ではないので、年末年始をはずして年明け1月9日からイレッサの再服用を開始して、様子を見ながら、下記②、③、④の中から適する方法を選ぶ。

①イレッサ 再服用。効かなくなった人も、前に効果があった場合は再服用で効果を出す例がある。
②タルセバ 新薬。2月から使用可能となる。副作用はイレッサと類似。但し、皮膚疾患はイレッサよりひどくなる見込み。
③治験薬A(名前はない。記号が付いている)私の状況と製薬会社の条件が合致したときに使用可能となる。2月ごろから服用可能だが、まだ候補の段階。外国では認可・使用実績がある。
④治験薬B(同上)③とは別の治験薬。

2007年12月17日月曜日

健康保険制度の恩恵

前回ガンの治療費のことに触れたが、何もかも不満ばかりを感じているわけではない。治療費の高さに嘆く一方で、日本の健康保険制度や民間のがん保険に救われているという思いも大いにある。今日はその健康保険制度について「つぶやき」を・・・。

ご存知のように日本は世界でも誇れる皆保険といわれている。大中企業は単一健保組合、小企業の方は政府管掌健康保険、教職員は共済健保、船員は船員健保、無職・自由業は国民健保等々どんな職業についても健康保険組合がある。私はサラリーマン時代は所属する会社の単一健保に、退職後2年間の任意継続を経て、国保に移った。

私のように癌治療で多額の治療費が発生する場合は「高額療養費制度」が命綱となる。医療機関への支払いがいくら高額になっても、「高額療養費制度」によって自己負担限度額以上は後日戻される。

自己負担限度額(高額になっても自分が支払う分)は何年か前まで収入に関係なく一律36,000円代だった。つまり何十万円かかろうと1ヶ月のトータル金額がほぼ36,000円で済んだものだった。それがその後の何度かの値上げで、今は限度額が引き上げられになり且つ複雑になった。

今は収入により3段階になり、月収56万円以下ならほぼ80,000円台(数式があり、医療費を代入して計算する)が自己負担しなければならなくなった。私のサイト(こちら)に収入別の計算式があるので、必要な方は参照されたい。

意外と知られていないことで「多数該当高額療養費」という制度がある。これは過去12ヶ月以内に同じ世帯で4回以上の高額療養費の支給を受けたときは、4回目以降の自己負担限度額は減額となるという制度である。月収56万円以下なら自己負担限度額が44,400円になる。これは個人が申請しなくともそれぞれ所属する保険の保険者から通知がくる。(くわしくはこちら

私の場合もこの春から夏にかけて、抗癌剤治療で何回か入院して3回以上高額療養費に該当したので、先月と今月は市の国民健康保険課から通知が来て、44,400円以上支払った分の還付を受けた。

入院などして支払額が高額だと、いずれ戻るとはいっても医療機関の窓口に支払うのは大変だった。今年の4月からは事前に医療機関に「限度額適用認定証」(保険者に申し出ればもらえる)を提出しておけば医療機関で差し引き計算をしてくれて、自己負担限度額だけを支払えばよくなったので、手続きはずいぶん楽になった。

2007年12月15日土曜日

タルセバ価格決定

情報スクラップに掲載したように非小細胞肺がん治療薬エルロチニブ(商品名「タルセバ」)の薬価が決まった(こちら)。10,513円(保険が利くので、30%=自己負担分は3,154円)。これが高いのか、安いのか、立場立場でいろいろな意見があるのだろう。「こんな小さな錠剤が10,000円!」と思う人も少なくないだろうし、今まで個人で購入していた人は12,000円強と聞いていたので、安いと思うだろう。

私は以前はイレッサを服用していたが、イレッサ1錠は7,216円だった。それよりは大分高くなる。抗癌剤は毎日飲むので、その価格差は大きい。例えば1日1錠飲む人は3,154×30日として1ヶ月の薬代の自己負担分が94.620円となる。

私の場合はイレッサを飲んでいた頃は副作用(肝臓数値、皮膚疾患)が強くて、途中から隔日服用になったので、7,216×30%×15日=32,472円の薬代とその他の薬代、検査代、諸々併せて月々平均して50,000~60,000円かかっていたと思う。化学療法は費用がかかるのが悩みの種だ。

同じ情報スクラップの12月6日の記事に「11月の記事ランキング、高度化するがん化学療法が家計を圧迫が第2位に」という記事があって、その中に「高度化するがん化学療法が家計を圧迫 経済的理由で治療変更せざるを得ない患者も」(こちら)の記事は今多くの抗癌剤治療のがん患者が抱えている悩みが記されている。

医学の進歩で新薬が開発されて、命が延びることはありがたいことだが、反面治療費の高騰は家計を直撃する。がん患者の多くは高齢者であることを考えると、この費用問題は頭が痛い問題だ。月々10万円近い費用は年金生活者にとっては払いきれないケースも出ることは想像に難くない。

記事中の調査を行った東北大学医療管理学教授の濃沼信夫氏は、「がん治療など、負担の重い疾患に優先的に公費を重点配分し、代わりに自己負担でもまかなえるような軽い疾患の負担率を上げるといったように、負担率に傾斜をつけるような制度へシフトしてもいいのではないか」と提言している。

患者の立場は物が言いにくいが、ガンがこれから国民病のひとつになることを考えれば、費用の問題は患者本人の問題でもあり、家族の問題でもある。今若い人にとっても、これは将来自分に降りかかる問題なので、このような改正がされるとは有益なことだろう。

2007年12月12日水曜日

PET検診

今日は以前に予約したPET検診の日。予約が13:30なので、朝食を遅めにした昼食は抜きにした。

PETといっても、何年か前からPET-CTと呼ばれる設備になったので撮影時間が短くなって以前のPETよりは随分楽になっている。

私の場合、前に記したように抗癌剤を打つ期間が長くなったので、骨髄を休めるために現在抗癌剤を休止している。そのため、抗癌剤の副作用から開放され、体調は良い。

その反面、ガン自体がどうなっているかという心配がある。今回のPET検診は、その確認を行う。ガン自体の自覚症状は全くないので厄介だ。

結果は次の定期健診(12月18日)で結果の説明と今後の方針が説明される。

2007年12月10日月曜日

小春日和

天気予報でよく聞く「小春日和」。季節には関係なく、春のようなぽかぽか陽気のことをさすのか…と何となく誤解される人が多いようだ。

ものの本で調べてみると……
「小春日和」とは11月~12月上旬にかけて、寒さが厳しくなってきた頃に思いがけなく風の弱いぽかぽか陽気になる天候のこと。そして小春日和には2つのタイプがある。
★西高東低の気圧配置でも、ときどき日本付近の等圧線がゆるんで風が弱くなる。
★大陸から比較的暖かな移動性高気圧がやってきて、日本を覆うとき。
……だそうである。

12月上旬というから、厳密にいうとこの冬は今日がこの言葉が使える最後の日ということになる。

私の住む沼津近辺でもここのところ、連日のように正に上記にぴったりの小春日和が続いていてありがたい。日なたぼっこにも散歩にも格好の陽気だ。

私が1日のうち大半の時間を過ごす2階の部屋は南向きで日当たりが良い。冬にこのような天気の良い日の日中には暖房器具などは全く不要で、むしろ上に着ているものを1枚脱ぐほどである。

テレビを見ていると、国土の狭い日本でさえも南から北ではずいぶん気象条件が違うと感じる。
特に冬はその厳しさに大きな差があるようだ。雪国では毎日の雪下ろしは重労働だし、危険も伴うと聞く。移動手段も制限されるし、暖房費用なども大きな差となろう。最近灯油の値上げが家計直撃するという話題がテレビで取り上げられるが、ひと冬で万円の単位となると、その影響は大きいだろう。

政府がいろいろな援助手段を検討しているようだが、特に年金生活者等の家庭には早急に実質的な援助がされることを望みたいものだ。

2007年12月7日金曜日

散歩道での新発見


快晴で、穏やかな陽気なので午前中の散歩は浜に出てみた。

海岸での散歩は大体松林の中の遊歩道を歩く。遊歩道は最近作られたものだが、道の脇や松林の中には思いがけず江戸時代の痕跡を発見することがある。
今日はいつもと違って松林より海側にある防潮堤の上を歩いていたら、海側にも所々にある松林の間に碑のような物が見える。堤を降りて、近づいてみるとそれは供養塔(写真)だった。防潮堤からは松の木で見えにくい所にあるので、私にとっては新発見だった。

中央の塔が古いもので、周囲は後世に沼津市教育委員会が整備したもののようだ。教育委員会が整備した碑のの説明文を読んでみると、「この塔は近辺の漁業の守護神として天保12年(1841)3月に建立した。漁業者は水難者を丁重にまつることが、豊漁と海辺の人達の幸せにつながる」という主旨のことが記されている。

中央の塔は166年間も海風にさらされたので、文字も半分ぐらいは消えかかっているが、周囲の面には当時の出資者や有力者らしき名前が読み取れる。東助郷中、西助郷中などの今は存在しない近隣の組織の名称なども書かれている。そして、「高木與三右ェ門、長橋安右ェ門、近松源内、廣瀬三郎兵衛・・・」等々いかにも江戸時代らしい先祖の名前の数々が見える。この名前を眺めていると、166年前、5~6代前の先祖達がここに集う様が目に浮かぶようだ。その人達の風貌や、チョンマゲ姿、服装、生活、等々はどんなだっただろうかと想像するのも楽しいものだ。

1年ほど前だろうか、浜の松林の中の遊歩道を散歩中、旅行者らしき人に呼び止められて「史跡の場所」を尋ねられたことが2度あった。ひとりは市役所でもらったという地図を持っており、ひとりは観光ガイドのような出版物を持っていた。その地図を見ると毎日の散歩道の5㌔くらいの間に5箇所も江戸時代以前の史跡が載っていた。

地元に40年も住んでいても知らない史跡があるなんて・・・と思いながら、その後は遊歩道から離れた物にも注意しながら歩いた結果、その後4つ発見した。今日の発見がその5つ目だった。

2007年12月5日水曜日

老人保健

来年の4月から老人医療の新しい保険制度が発足する。
この制度の対象は75歳以上だから、私自身がその対象になるにはまだ10年あるのでもうひとつ関心がわかない。新聞などに詳細な内容の説明があってもあまり熱心に読む気はしない。

運よく長生きすればお世話になることになるが、正直言ってこれから先に何がどう変わるか分からないというのが本音だ。多くの方が似た考え方の人が多いのだろう。でも、親御さんやご兄弟が該当するようなら、ご本人は高齢なので、周囲の人が早目から検討して、助言されたらよいと思う。

私の両親(両方が故人)はいちばん良かったときの老人保険制度の恩恵を受けたとても運の良い世代だった。この制度自体がそれほど古くはなく、昭和48年に発足したと聞く。最初は70歳以上が対象で自己負担はすべて無料になった。非常に良い制度としてスタートしたのだが、その後いろいろ不都合なことが発生したようだ。

曰く、暇な老人が病院の待合室を占拠する「病院のサロン化」、病院の出口のゴミ箱は支給された薬でいっぱいになる、治療費が無料なので高齢者の長期入院者でベッドがふさがる・・・等々。真偽のほどは別として、老人医療費が予期せぬほど急激に増加したことは事実のようで、これにあわてた厚生労働省はいろいろな修正を加えてきた。今度の新制度発足もその一環のようである。

私は国民健康保険に所属するが、3年前までは勤務していた企業の健康保険組合に所属していた。そして多くの健保組合がこの老人保健制度にネを上げていると聞いた。企業の健保組合だから一見老人保険制度に無縁だと思うが、それが大違い。

企業の健保組合は従業員の給与から毎月何%かを天引きして、それに企業が同額負担してその両方を基にして、従業員と扶養家族の病気治療にかかる費用や出産費用等々健康保険を運用する。ところが、すべての健保組合は国から老人医療に回すための拠出金を納めることを強制されるのである。それも費用総額の40%近くと大変な額に上り、健保保険組合によってはその負担が大きすぎて、赤字運営を余儀なくされるところが多いと聞いた。

老人保険制度の原資は国からの税金が38%、被用者保険からの拠出金が62%で運営しているのである。つまり、現役世代が先輩の医療費を負担するという考え方だ。新制度はこの拠出金を軽減することも目的の一つのようだ。

4月からスタートする老人保険制度は75歳以上が対象であり、これからは該当する年齢になると、今までの健康保険制度を抜けてそちらに移るということになる。息子や娘の勤め先の健保組合の扶養家族になっているなら、月々の扶養家族の分の保険料はタダだったものが、新保険に移ることで新たに保険料を払うことになる。今までが国民健康保険なら、別の制度に移るので掛け金が変わる。

新たな支払う保険料も住む都道府県によって随分違うというのは不可解だ。僅かな差なともかく、今の試算では2倍もの差となるというからバカにならない。いずれは修正が行われるのかどうか?
各都道府県の保険料はこちら

2007年12月3日月曜日

アサヒる

毎年今頃になると、今年はやった流行語が取り上げられる。
ネット系のニュース・サイトを見ていたら、12月3日発売の現代用語の基礎知識2008に新しく97の言葉が収録されたと載っていた。「フルボッコ」「ローゼン麻生」「アサヒる」「アタシ、もうアベしちゃおうかな」「初音ミク」等々、私は殆ど知らない言葉だが、「アサヒる」だけは何度か目にした。「アサヒる」という言葉がネット上で本当に流行しているのかどうか、試しにYahooで検索してみると、12月1日時点で263万件超の検索件数があった。なるほど、「流行している」というニュースは、まんざら嘘ではないらしい。

『はてなダイアリーキーワード』によれば、「アサヒる」の意味は「捏造する。でっちあげる。執拗にいじめる」ということらしい。その起源は、2007年9月25日付の朝日新聞に掲載されたあるコラムニストによる次のようなコメントらしい。「『アタシ、もうアベしちゃおうかな』という言葉があちこちで聞こえる。仕事も責任も放り投げてしまいたい心情の吐露だ。そんな大人げない流行語を首相が作ってしまったのがカナシイ」。この「アベしちゃう」に、ネットユーザーが敏感に反応した。そのコラムニスト氏のブログには「そんな流行語は聞いたことがない」「また朝日の捏造だろ」といった書き込みが殺到し、その中から「アサヒる」という言葉が一人歩きし出したらしい。

つい3年前、私がイレッサを飲み始めた頃、私には相性が良かったらしく効果を発揮し、命を永らえた。ちょうどその頃、朝日新聞だけがイレッサ承認取り消し大キャンペーンを展開していた。正にアサヒる対象にイレッサを選んだようだ。幸い厚生労働省はそのキャンペーンをまともには取り上げなかったが、その時「私の命の元を断たないでくれ。新聞は事実だけを伝えろ」とこの新聞に大変な不快感を持ったものだ。

朝日新聞とは思想的に対極にある週刊誌がこれを揶揄する「アサヒる.web」なるサイトを作った。(こちら)

この内容を見ると、これでもかこれでもかと「アサヒる新聞(失礼)」やTBSを揶揄する記事が満載だ。

他愛のない内容だが、随分手間をかけて作っているという印象だ。思想的に左でも右でもない私が読む分には大声で笑ってしまうほど面白いが、朝日新聞やTBSの関係者が読むとさぞかし不愉快だろう。

新聞が本来の役割を逸脱せずに、中立の立場で事実だけを伝えている分には「アサヒる.web」のような中傷は起きないだろうに・・・と思う。

2007年12月1日土曜日

足湯の効能

今年も早いもので、今日から12月、カレンダーも最後の1枚になった。毎日ようやく冬らしい寒さを感じるようになった。冬といえばお風呂が恋しい季節になる。

私の家から車で30分ほどのところに伊豆長岡温泉がある。この病気になってから、温泉が治療に役立つということで時々日帰り温泉に出かける。車で走る県道の脇に公園があり、誰でも無料で使える足湯がある。いつも通るだびに観光客が足湯を浸かりながら、おしゃべりをする姿を見かける。
お風呂に入ることに越したことはないが、お風呂に入れない場合もこの足湯、なかなか健康には良いようだ。以前にある本で「足湯の効果」を読んだことがある。今日は私のダイアリーに記録されたこの「足湯の効能」について紹介したい。これから冬に向かって身体が冷えやすいので、費用もかからず効果が大きいこの足湯、ぜひ実行されると良いと思う。

全身を流れる血液中には、栄養分や酸素などのほか、代謝によって産生された老廃物なども混じっている。これらは尿などによって排出されるが、血の循環が悪かったりして排出されないと血液中に残り、引力の関係で下、そして血液の折り返し点、つまり足にたまりやすい。
足にたまった老廃物はやがて血行を阻害し、さまざまな病気の元となる。つまり、まず足を温めて血の循環をよくすれば病気の予防になるということになる。

●風邪のときだけでなく、足湯を習慣に!
風邪をひいたときなど、お風呂に入れないときでも、足湯なら可能。42度ほどの、ちょっと熱めのお湯にふくらはぎから下をお湯につけて、約20分。足を温めることによって、血液循環が促進され、温かい血が全身を駆けめぐる。全身浴とほぼ同じ効果が得られる。気軽にできるので、風邪のときだけでなく、テレビや本を見ながらでも、「入浴」と同じ効果が得られるという。
バケツにお湯を入れて足湯をしてもいいが、温度調節のできる足湯器もあるという。そして入浴剤を入れれば、保温効果が上がるのでよいそうだ。

●足湯は免疫機能をアップさせる
足湯は全身浴と同じような効果が得られるが、もちろん体温は上昇するが、ある実験で、免疫機能もアップさせることが分かったそうだ。
40~41度で20分足湯をして、20分後に採血をして、血液の状態を調べた。すると、ガン細胞を殺す作用のある「NK細胞」の活性度が、10人中7人で増加したという。足湯は体の免疫力をアップさせる力があるということになる。足湯の効果をさらにアップさせるために、足湯のあとには足のマッサージを習慣にすると良い。足の裏には体の全神経が集中していて、そこをもみほぐすことによって、血液の循環はますます高まり、体の機能アップにつながる。

2007年11月29日木曜日

山場CM

私は毎日家にいる関係上、テレビはよく見る。最近「老後は海外で」と海外へ移住する夫婦も多いようだが、私には日本のテレビが見られない海外生活はできない・・・というほどテレビが好きな人種だ。

ところが最近民放でのCMに腹が立つことがよくある。

「続いてのニュースは~です」「そこで見たものとは?」などと番組の山場で番組を切り、思わせぶりなナレーションでCMを流すスタイルが増えたからである。それに加えて、CM明けに、CM前のシーンを再び繰り返して放送するのもイライラする。
以前は話が一段落して落ち着いたところでCMが入るのが普通だった。業界では前者のようなCMを「山場CM」といい、後者を「一段落CM」と呼ぶそうだ。

そしてこの種のCMの流し方が果たしてCM効果があるのかどうかを調査した専門家がいる。

調査によれば、「山場CM」について「不愉快」とした人が「ややそう」「少しそう」「かなりそう」「非常にそう」を合わせて約86%に上ったという。一方、「一段落CM」については、逆に「不愉快」「好感が持てない」とした人がともに8%だった。「ここぞ」という場面での「山場CM」については、「一段落CM」の10倍近い人が「不愉快」「好感が持てない」と感じているという結果が出たという。

これを読んで、自分が不愉快に感じることは、他の人達も同じように感じているんだと納得したものだ。

その記事では同時に海外のテレビのことも調べている。日本の「山場CM」の割合が40%なのに対し、米国では14%、英国では6%、仏国では0%だったという。「クイズ番組で正解をいう前にCMを出したら皆怒ってリモコンをテレビに投げつけるだろう」という英国人の声も同時に紹介されていた。

とはいっても、その種のCMを今日もつい見てしまう。
番組製作者はスポンサーに気に入られるように番組を作ったつもりだろうが、そのCMの商品が視聴者から嫌われては元も子もない。日本人はおとなしいから、リモコンを投げつけたりはしないが、視聴者あってのテレビ放送だという「放送の原点」を忘れたんでは、視聴者は離れてしまいはしないか?・・・とテレビを見ながら思ったものだ。

2007年11月27日火曜日

続・三丁目の夕日

見ました「ALWAYS 続・三丁目の夕日」。

続編は公開前から大変な評判のようなので、封切から時期をずらしたり、「レディースデー」をはずしたり(混むので)して、昨日ようやく見ることができた。映画は期待しすぎると、大体は期待はずれということが多いが、この映画についていえば期待通りの出来だったと思う。

この映画の魅力の第一は「ノスタルジー」。製作者の狙いもそこにあり、観客の多くもそれを期待している。その点は大満足、文句の付けようがない。この映画の舞台は昭和34年(48年前)で、私は当時堀北真希演ずる六ちゃんとほぼ同じ年代だった。東京の下町に住んでいたので、駄菓子や板張りの住居等々街の風景や、子供の自転車三角乗り、ベーゴマ遊び、まだ上部に首都高速がない日本橋、街を走る都電、トヨペットクラウン、ミゼット、できたての東京タワー、プロペラ機DC-6が離発着する旧羽田空港、混雑する浅草の映画館街、満員の映画館で見る「嵐を呼ぶ男」等々映画に登場する画面のひとつひとつが正に私の体験そのもので、タイムスリップした気分だった。

だが、古いものを再現するだけなら、黒澤作品や小津作品をDVDで見ればよいのだが、この映画の良さは当時の情景を鮮鋭なカラー映像とサラウンド音響で再現したところに意味があるのだろう。古い映画とは臨場感が違うのだ。それも50年前とは格段の進歩をとげた映画製作技術のおかげだ。最近のVFX技術はどんな世界でも観客がまるでその場にいるようにリアルに映像化してしまう魔法の技術だ。映画の冒頭には夕日町三丁目を破壊するゴジラまで登場させるサービスが付いている。

魅力の第二はこれでもかとたっぷり盛り込まれた「人情」だろう。従業員である六子を2階に同居させ、親戚の子を預かり、まるで家族同様のように扱う鈴木オート家、自分が食えるかどうか分からないほどの貧乏でも、他人の子淳之介を手放さない茶川。今の時代でもこのように人の子供を預かるだろうか?いろいろな理由をつけて、預からない家庭が多いだろう。養護施設の林立や赤ちゃんポストの出現が現代を物語っている。

「貧しさ→助けあい→人情」は相関関係がある。私も子供時代は平凡なサラリーマンの家庭だったので、子供時代は貧乏だった。学校の友達の家庭も皆同じだった。当時の日本は一部の大金持ちと大部分の貧乏人だった。助け合いは貧乏人が生きていくための「生活の知恵」だった。
高度成長時代以降は大部分の貧乏人は中流階級に昇格した。と同時に上記のような関係性は崩れ、助けあいと人情がどこかへ飛んでしまった。

年配者も若い人も、今では希薄になってしまった人情の温かみとそのすばらしさをこの映画で感じる。

サウンドトラックのメロディ、これは前作と同じだが、これがとても良い。時にピアノで、時にオーケストラで、ちょっと悲しい画面にこのメロディがかぶさるとそれだけで目頭が熱くなってくる。映画での音楽の役割は実に大きい。
エンドロールのバックに流れるBump Of Chicken の「花の名」、初めて聞いたが、物語の雰囲気とマッチしている。詩も歌も秀逸で最後まで聞き入ってしまった。

映画館を出るとき、団塊の世代とおぼしき人々も若い人達も皆ほのぼのとした満足げな表情をしているように見えた。

●予告編です
●Bump Of Chicken の「花の名」

2007年11月25日日曜日

人の皮膚から万能細胞

「大人の皮膚から万能細胞」というニュースは大変なニュースらしい。私は門外漢なので、その重大さは一度聞いただけでは理解できなかったが、21日の大新聞すべてが一面に大きく取り上げたことや、その後の報道で改めてその重大さを知った。嫌なニュースが多い中で、久々に明るいニュースだ。

この研究は世界中で行われており、京都大学の山中教授らが始めて成功したということのようだ。京大と殆ど同時にアメリカのウィスコンシン大学も違う作り方で成功し、別な科学誌で発表したということだ。アメリカ政府も支援を表明したというニュース(こちら)も伝えられた。他にも同様な成功を収めている研究機関もあり、現在発表直前で検証中だというところもあるという。京都大学が一番乗りをしたというところに意味があるようだ。

その内容は私のような素人には細かい点は分からないが、今まで研究されていたES細胞が受精卵から作るため生命倫理の立場から反発が大きかったのに対して、今回のiPS細胞と呼ばれる万能細胞は人の皮膚に四種の遺伝子を組み込んで作るということで宗教的な問題もない。本人の皮膚なので拒絶反応もなくて、実用化もしやすく画期的だという。

うまくいけば、本人の皮膚からどんな臓器も作れるので、移植用の臓器に困らなくなる。移植用の臓器は慢性的に不足しているので、臓器移植の医療には大きな希望となる。

次の課題として、iPSを使って生まれたマウスの約2割でガンが見つかっており、実用化に当たっての解決すべき課題のようだが、既にガン化を防ぐ研究にも取り組み始めているという。遺伝子導入に使うウィルスがガン化を誘導するのが分かっており、別タイプへの置き換えが必要。これが実現できれば大きな進歩になるという。

iPS細胞の再生医療での臨床応用を山中教授は数年以内とみているようだが、医療科学への貢献の期待はとてつもなく大きいようだ。科学技術の実用化にはいくつもの壁が付き物だが、順調に進めばノーベル賞候補といわれるこの技術、順調に発展してもらいたいものだ。

2007年11月23日金曜日

ほっと一息、日本サッカー

U-22よくやった!ここで負ければ、オリンピックに出られないのはもちろんだが、負けられない理由はもうひとつある。
このチームは次のA代表の中心になる候補達、ワールドカップは中村や高原にいつまでも頼れない。オリンピックの予選・本選を通しての体験は次のワールドカップに必ず生かされる。スポーツはどれもそうだが、何千回練習をしても、本番での体験は身に付かない。
若い人は修羅場をひとつひとつ越えるごとに逞しく育っていくのは間違いない。そういう意味ではサウジ戦は日本のサッカー界を前進させる貴重な1戦だったといえる。

A代表といえば、オシム監督の病状が心配だ。昨日は川淵キャプテンまで病気(帯状疱疹)で倒れてしまったとの報道もあった。私のように見る側はただ無責任に言いたい放題だが、サッカーの関係者のストレスは大変なものなのであろう。

オシム監督の病状も心配だが、ワールドカップの日程もどんどん迫ってくる。関係者はどのように善後策を講じるか頭が痛いことだろう。浦和監督のホルガー・オジェック氏(59)に内定しているという記事がニッカンスポーツで報じられたが、協会やレッズは否定しているようだ。

今のところ、オシム監督の意識回復を待ち、名将の意見を尊重した上で今後の代表強化の方針を固める考えであるというのが日本サッカー協会の対応のようだ。そうはいっても、いきなり後継者を発表できないのだから、極秘裏に裏側の交渉は進められているのだろう。

オジェック氏といえば、ジーコ監督在職中に次の監督として取り沙汰された。結局はオシム監督になったが、オシム監督の最有力の後継候補であることに変わりはない。

オジェック氏はドイツ人だが、選手としてはブンデスリーガでプレイしたことはない。どちらかといえば指導者として、能力を伸ばしてきた人。1995年に浦和レッズの監督になって、それまで2年連続最下位だった浦和を優勝争いするまで引き上げ、1996年に退任して2007年ブッフバルトの後を受け、再び監督に就任してレッズをアジアチャンピオンズリーグ制覇を果たした。実績としては十分であり、考え方もオシム監督と似たところがあり、オシム監督と親交もあるので次の候補の最有力だろう。

2007年11月21日水曜日

北京五輪サッカー天王山

U-22オリンピック最終予選対サウジアラビア戦は今夜7時から。何を置いても、今日はテレビの前。以前からカレンダーに印をつけて楽しみにしている。

私はサッカーの国際試合が大好きで、このような試合があるときはテレビ観戦はすべてに優先する。何かのスケジュールがあるときは前もって調整し、食事や風呂などもすべて時間前に済ませて国歌演奏のときにはテレビの前にワクワクしながら陣取る。家族のなかでは(といっても、今はワイフだけだが)観戦がいつも自分だけなので、テレビも家の中のいちばん良いテレビはこの時間は絶対に渡さない。家族は他の小さなテレビに追いやる。

サッカーの国際試合は今日は日本での開催なので問題ないが、外国で開催されるときは困る。大体深夜の2時とか、3時とかになると、気持は見ようとするのだが、多くの場合寝入ってしまい、気がつくと試合が終了していたということが多い。

今日の試合はそれこそオリンピック試合の大詰め。先週まではカタールが首位だったが、日本がベトナムに勝ち、首位のカタールがサウジに負けたので随分楽になったのだが、今度はいちばん怖い相手サウジを元気付けてしまった。引き分け以上ならオリンピック出場決定だが、負けたら終り、逆にサウジが出場権を得る。過酷な試合であることに変わりはない。

何しろ、この代表チームはもうひとつ頼りない。全員がプロ選手で実力はあるのに、ここぞというときに力が出ない。ゴールの前でさえ、遠慮してパスを回してはチャンスを逃してしまう。ハラハラドキドキしながらの観戦になることは間違いなさそうだ。

でも、敵は日中40度を越す国から来たのだから、前半は寒くて身体が動かないことに期待して・・等と姑息なことをつい考えてしまう。夏は逆に猛烈な暑さの相手国へいって戦ったのだから、今度は日本がアドバンテージを受ける番だ。

夜9時ごろにはサウジに勝って祝杯を上げているか、ヤケ酒になっているか?実力は5分と5分、相手のサウジだって今日勝てば、オリンピックに出られるのだから国の威信を背負って死に物狂いで来る。オリンピックに出られなくなると、北京五輪の興味は半減してしまう。試合も応援もハードな戦いになるのは間違いない。

2007年11月19日月曜日

混合診療

現在、日本の健康保険制度では混合診療を認めていない。つまり、保険で認められていない薬や診療方法をを少しでも使うと、その他の支払まですべてが健康保険が利かずに、自己負担になってしまうということである。これを最初に聞いたときは随分変な制度だと思ったものだ。

厚労省が混合診療を認めない理由は「安全性が確保できていない医療の誘いに患者が乗りやすくなる危険性がある。必要な医療は保険制度の下でしっかり提供していく」(医療課)ということであり、全面解禁には反対する姿勢を崩していない。

最近の薬害問題に対する厚労省の対応の仕方を見ると、よく恥かしくもなくこんな立派なことが言えるものだと感じる人が多いのではないだろうか?

世界で使われているガンの標準治療薬は約180種類ある中で、日本で承認されているのは僅かにその2割程度だそうである。つまり外国に比べると承認のスピードがとにかく遅いのである。幸い肺ガンの場合は承認薬の種類は他のガンより多いようだが、ガンの種類によっては外国で実績のある未承認薬を使いたいケースもたくさんあるようだ。しかし、混合診療の壁の前で断念する患者さんがたくさんいると聞いたことがある。

舛添厚労相は久しぶりに国民の方を向いて政治をしてくれる政治家だ(これが普通なのだが)。「基本的な原則は今のところ曲げない」と一応厚労省の立場を擁護をしながらも、「ケース・バイ・ケースで判断するようなことを考えてもいい」とし、国の審議会などに議論を求める考えも示しているようなので、期待はできそうだ。

安全性や公平性を考えれば、必要な医療は国が責任を持って保険診療で行うべきというのが原則だが、それでも一刻を争う患者が未承認薬を使いたいというのであれば、自己責任であっても自由に使えるようにすることを認めるべきだと思うのだが。

2007年11月17日土曜日

吉兆

最近テレビ・新聞で「吉兆」の名前をよく目にする。吉兆といえば高級料亭としてのイメージで、私のような庶民にはとんと縁のないお店だと思っていたが、これだけマスコミに登場すると、否が応でも吉兆のことを知ることになる。

ちょっと前、安部総理の時代に総理が吉兆で官房長官と密談をしたというニュースがあり、物好きな記者が吉兆へ電話をして料金を問い合わせたという。もちろん安部総理が払った料金を教えることはないが、一般的にはお一人様85,000円位だという。お飲み物を合わせるとほぼひとり10万円はくだらないというのがその時の話だった。これも税金の無駄遣いという伝え方だったのだが、安部総理が官房長官とまさか居酒屋で打ち合わせをするわけにはいかないから、まあいいじゃないか・・・とも思うが、世の中には料金が高くても高級感が必要だという客層もたくさんいるようだ。吉兆といえばそんなイメージだった。

吉兆と聞くと、古い歴史があるように感じるが、歴史は比較的浅く創業は昭和5年だそうである。開店の日、何と客はゼロだったという逸話があり、そこから現在の地位を築いたのは10年程前に亡くなった創業者である湯木貞一氏の才能だったという。

今マスコミを騒がしている船場吉兆の表示偽装の値札張替え事件ではパート、アルバイトに責任を押し付けようとしているようだが、常識で考えてもパート、アルバイトが勝手にそんなことができるわけがない。
もし仮にそうだとしても、経営者が外部に対してそんな発表をするようでは最低の経営者だろう。従業員の起こす不手際はすべて経営者の責任なのだから、それをすべて呑み込んで外部に謝罪をするのがまともな経営者だろう。これもリスク管理の初歩なのだが。

そのパート、アルバイトは安い給料の上にこんな汚名を着せられたのではたまらない。懸命な反撃をする気持は理解できる。
先代が汗と努力でここまで築き上げたブランドも商売の基本が分かっていない3代目がつぶすのはわけはない。今回の不祥事は船場吉兆だけの問題だが、他の吉兆に影響を及ぼさずにすむかどうか・・・。

2007年11月15日木曜日

誰もいない海


私の家から南に5分ほど歩くと駿河湾に出る。今年の春、抗癌剤の治療をするまではその駿河湾沿いの松林の中の遊歩道を毎日5キロ(1時間強)歩いた。抗癌剤の治療のために何度か入院をしたり、白血球が下がったりと日課のウォーキングは中断せざるを得なかった。そのせいか脚力が落ちて、最近は気が向いたときに自宅周辺を時々30~40分歩くだけになっていた。

今日は久しぶりの快晴だったので、約半年振りに駿河湾に出て見た。今日は写真のように見事に誰もいなかった。写真は駿河湾で、はるか遠くに見えるのは伊豆半島である。

昔、トアエモアの唄で「誰もいない海」というのがあった。今日はその唄を思い出すほど、見渡す限り人影が見えなくて静かな海だった。

いつもはもう少し人影が見える。海岸での遊び方も昔に比べて多彩になった。平日でも釣り、ウォーキング、ジョギング、ゴルフの練習、自転車、凧揚げ、ラジコン飛行機(ヘリ)等をする人達が必ずいる。それが土日や休日には約3倍位になる。

最近は自転車を楽しむ人が増えたような気がする。それも今は自転車などとは言わず、ロードレーサー、マウンテンバイク、ランドナー等々と目的に合わせて種類が豊富なようだ。防潮堤が東西に延々と伸びていて、車もいないので、自転車を飛ばすには最適のようだ。それも競輪選手のような高価な自転車とこれも選手のような派手な色使いのウェアとヘルメットを着用している。最近では若い両親と子供達の家族全員が完全装備をしてサイクリングをする姿を時々見かけるようになった。

2007年11月13日火曜日

定期検診

本日は先々週10月31日(水)に続いて定期検診だった。
いつもの通り検診が11:00なので、採血とレントゲン撮影の時間をみて病院には10:00頃入った。
朝病院に到着して、いつものようにすぐ採血とレントゲン撮影を行って、11:00の診察を待った。

診察結果
・白血球の数値は2,500と正常範囲(3,900~9,800)より大分低めだった。
・好中球は40%と標準(50%)にやや達していない。
・肝臓の数値等は正常値。
・レントゲン画像には異常は見られない。

白血球も好中球も低い。無理すればこれでも抗癌剤ができないことはないが、春からずーっと連続して抗癌剤を点滴しているので、副作用で骨髄が疲労していることが考えられる。
ここはしばらく骨髄を休ませることも必要。12月8日にPET-CTを予定しているので、その結果を見て次の方針を決めたらどうかと思う。
12月12日(水)の診察日に説明をしたい。

ガンの進行が見られるようなら、その時点の体調を見て選択する抗癌剤の候補はいくつも在る。タルセバという新薬も1月から使用可能となるので候補のひとつとなる。

2007年11月10日土曜日

インフルエンザの予防接種(続き)

昨日、インフルエンザの予防接種を受けるため近所の内科医院に出かけた。昨年までは大体今頃がんセンターに診察に行った際にお願いしていた。
今年は市から私の個人名宛にハガキでインフルエンザ受診票が届いた。1,500円で受けられるようだ。今年はじめて来たということは65歳以上の人に対して市が補助して行っている施策のようだ。そういえば昨年までの予防接種は4,000円取られていたので、市が相当額補助してくれているようだ。

10名も入れば満席になりそうな小さな個人病院だが、行ったときは幸い先客がゼロだった。受付と同時に用紙にいろいろ記入させられたが、すぐにできた。
診察室から出ると待合室に一人いて、同時に入口から若いお兄さんがせきをしながら、勢いよく入ってきた。受付嬢の「お加減はいかがですか?」という問いに「熱は下がりましたが、せきが・・・」等と言っている。
大病院は風邪をうつされる恐れがあるので、小さな医院を選択したのに、これではたまらん・・・などと思いながらいちばん離れた席で会計を待った。なるべく息をしないようにして病院を後にした。

7日の記事のコメントに匿名さん(名前を書き忘れた?)から「インフルエンザワクチンが注射でなく飲むワクチンになるかも」という情報が寄せられたのでご紹介します。(記事1記事2

またラザロさんからは風邪の予防の仕方のポイントが書き込まれていたので同様にご紹介します。
「口と目から入るvirusの除去と防御、そして、睡眠。
うがいは、声を少し出しながら、ガラガラと数秒し、それを最低3回繰り返します。
後、とても大事なことは、マスク。
寝るときは、気化式の加湿器で部屋の湿度を70%に保つことですね。
今年は、気候が、変でしたから、VIRUSも多いかもしれませんね。」

2007年11月7日水曜日

インフルエンザの予防接種

この10月以降、埼玉県飯能市、大阪市西淀川区、岡山市、愛知県田原市などでインフルエンザによる学級閉鎖が行われたという報道があった。この冬も全国でインフルエンザの流行は避けられそうもない。

一方で明るいニュースもある。世界保健機関(WHO)は23日、新型インフルエンザの世界的な流行を抑えるワクチンの製造能力が、新技術の開発などにより大幅に拡大、2010年には世界人口の約7割に当たる45億人分を1年以内に供給できるようになるとの予測を発表した。

それにしてもいくらよいワクチンがあっても、自分で予防注射をしに出向かなければ始まらない。私の場合は日頃抗がん剤で体力が落ちているので、インフルエンザにかかったらとても耐えられないかもしれない。

従って、ここ何年かいつも今頃に予防接種をすることにしている。昨年まではイレッサを服用中だったが今年は抗がん剤ジェムザールを点滴しているので、インフルエンザの予防接種をしても問題がないのか、10月31日に定期健診に行った際に医師に相談してみた。

抗がん剤を点滴していても原則としてインフルエンザの予防接種は構わない(薬剤同士の反応等はない)。ただ、注意する点はインフルエンザの予防接種で発熱等がある場合があるので、抗がん剤の副作用と混同しないように注意が必要。私の場合は2週間に一度ジェムザールを点滴するので、前の点滴をしてから次の点滴の5日前位に打つのがよいのではないかというアドバイスがあった。

そんなことで、今週中には近所の内科医に出向こうと思う。

2007年11月5日月曜日

ニチアス事件

先週末、家内と二人でテレビニュースで「ニチアス事件」を見ていて思わず「え~っ」と声を上げた。その不正断熱材が旭化成のへーベルハウスに使われているという説明を聞いたからだ。よりによって我が家はそのへーベルハウスである。ただ、我が家は平成元年の建築なので、評価テスト自体が平成13年から始まったということなので該当はしないが、こんなことを耳にするとその他のあらゆることに疑心暗鬼が生まれることは確かだ。

ニチアスは住宅用断熱材などの分野でトップメーカーで、軒裏や間仕切り壁に関する耐火性能試験や準耐火性能試験に、水を含ませてより燃えにくくした部材を使って合格し、国土交通相の認定を不正に受けていたことが分かったということだ。

国交省やニチアスによると、不正は耐火性能などの住宅性能評価が始まった直後の平成13年2月から始まり、17年8月まで恒常的に続いたという。当初から担当役員も不正を黙認したという。社長は昨年10月の内部調査で不正を把握したが、納入先のハウスメーカーやゼネコンなどには知らせず、その後も軒裏など1万7000棟分を販売した。内部告発があり、今月17日になって国交省に報告、納入先にも連絡したのだという。

この事件で思うのは今回の不正の発覚がお役所の検査の結果ではなくて、内部告発だったことである。そもそもお役所の検査はアネハ耐震偽装事件もそうだったように業者が悪いことをするわけがないという「性善説」で成り立っている。つまりニチアスだけでなく、他のメーカーも同様なごまかしをしていないかということである。耐火性能など火事になってみなければ分からないし、テスト性能の1時間が40分になったってばれないだろう・・業者がこう考えたのではないだろうか?

この事件の性質はタチが悪い。「隠蔽」を通り越して「詐欺」に当たる。たたきあげのオーナー経営者ではなくて、大企業にもこんなレベルの低い経営者がいることに驚かされる。少数の経営陣の判断の誤りで、善良なたくさんの従業員や家族が路頭に迷うことになるのは誠にお気の毒なことだ。

2007年11月3日土曜日

食品偽装事件

「白い恋人」も「赤福」も我が家は皆大好きだった。日常的に食べるものではないが、旅行のお土産などでよく戴いた。

食品偽装事件は昔から後を絶たないが、ミートホープが世間を騒がせて以来、次から次へ名の通った老舗の銘菓や食品が告発されている。いずれも農水省への内部告発が元のようだ。今では農水省への内部告発は倍増して月に300件を超えるとか・・・。

「あんなに売れる商品が何もこんなケチなことをしなくとも」と部外者の我々は思う。内部の事情は知らないが、想像では・・・最初はちょっとした「もったいない」と思う気持なのだろう。それが毎日少しずつ繰り返すうちにはだんだん規模が大きくなり、そのうちには悪いことをしているという感覚がすっかり麻痺してしまうのだろう。
良心の呵責を感じる従業員が、多分退職後に内部告発をするのだろうと想像する。経費節減のつもりが屋台骨まで崩れる結果になって、社長はそこでようやく事の重大さに気づき後悔するのだろう。

それにしても、消費者は何を信用して食品を購入すればよいのだろう。現在メーカーの良心を信じること以外には手はないようだ。食品の安全を守るために消費者の立場に立った法律が事実上存在しないようなのだ。食品表示については、農林水産省管轄下の JAS法を含め、厚生労働省下の食品衛生法、公正取引委員会が管轄する景品表示法、経済産業省の不正競争禁止法など4つの法律が存在するが、いずれも業界寄りであったり、食中毒などの被害が起きるまで発動されないなど、消費者の安全を守るという観点から見ると、明らかにザル法と言わねばならないものばかりなのが実情だという。

ブランドを信用している消費者は包装紙をみても賞味期限の日付を信用することぐらいしかできない。工場で何が行われているか等は知る由もない。頭を下げる社長や専務など偉い人達のハゲ頭や白髪頭(私もそうだが)を毎日見ているような気がするが、こんな姿を見ても消費者には何の救いにもならない。消費者をだました経営者は市場から永久に退場してもらわなければならない。

2007年11月1日木曜日

定期健診並びにジェムザール8回目の点滴

昨日(10/31)は先々週10月16日(火)に続いて定期検診だった。
いつもの通り検診が11:00なので、採血とレントゲン撮影の時間をみて病院には10:00頃入った。
朝病院に到着して、いつものようにすぐ採血とレントゲン撮影を行って、11:00の診察を待った。

診察結果
・白血球の数値は3,500と正常範囲(3,900~9,800)より若干低めだった。
・好中球は50%と標準の範囲内に入っている。
・肝臓の数値等は正常値。
・レントゲン画像には異常は見られない。

白血球がやや低いが、前回よりは高いので先生の判断で点滴に問題はないということで、診察後すぐ通院治療センターへ行って点滴の予約をする。今日は1時間待ちといわれた。1時ちょっと過ぎには病院を出られそうなので、食事は外ですることにして、それまでは11階の展望ラウンジへ行ってコーヒーを飲みながら時間をつぶした。あまり時間がかかる場合は、この空き時間に院内で食事を取る。その場合は11階のレストランか、地下の売店で弁当とかパンを買う。ここのところ何回かはそうしてきたので、今日は外で食事をすることにした。その方が選択の幅が広がる。

約50分後、呼び出されて、吐き気止め30分+ジェムザール30分、両方で1時間の点滴を行った。

2007年10月29日月曜日

平均寿命

最近「天璋院篤姫」を読み始めたことは10月22日のブログに書いた通り。来年の大河ドラマであるこの話は幕末の徳川将軍家という私のような庶民とは縁遠い世界の話だが、読み進むにつれて江戸末期の生活習慣の現代との違いを今さらながら感じながら読んでいる。

そのひとつにその時代は現代とは違って子供が育つのが如何に大変だったかが良く分かる。主人公篤姫は薩摩の今和泉家の娘であるが、本家筋の薩摩藩主島津斎彬(なりあきら)の養女になる。島津斎彬の子はことごとく早世、長子菊三郎が1歳、長女澄姫が4歳、2女邦姫が3歳、2子寛之助は4歳、3子盛之進を4歳で亡くしている。お殿様には側室もいるので、それと併せると生まれた子供のうち、6人の男子と2人の女子が早世して育たなかった。

これは将軍家でも同じようなものであったようだ。上流階級は専属の御典医もいて、当時の最高レベルの医学で至れり尽くせりの措置が可能ななかでのことなので、庶民階級ではもっと大変だったのだろう。
将軍家や藩主などでは覇権争いによる暗殺(毒盛り)があったり、大奥の女性の白粉に含まれる鉛が乳児に与える鉛害などもあったようだが、圧倒的に病死が多かったようだ。

ところが、現代に目を移すと世界保健機関の世界保健報告2006年度版によると、現代の日本の男性の平均寿命はサンマリノとアイスランドと並んで79歳で世界一、日本の女性の平均寿命は女性86歳で単独世界一、 ちなみに、平均寿命が最短なのはジンバブエの36歳だそうだ。

日大の小林教授の研究にもとづいて作成された生命表によると、縄文時代の寿命は男女とも14.6歳、室町時代では15.2才であったという。 また長野県の宗門帳にもとづいて作られた「江戸時代農村住民の生命表」によると江戸時代の平均寿命は男子が36.8歳、女子が26.5歳であった。明治13年にようやく男女とも30歳の関門を突破し、大正に入って男女とも平均寿命が40歳を超えたのだそうだ。
歴史には長寿の人もたくさん存在する。育ってしまえば長生きする人も多いが、小児の成長がいちばん難しく、子供の早死が平均寿命を下げている最大の要因のようだ。

我が家でも、孫の話などもこのブログに書いたこともあるが、孫が生まれて丈夫に育ってほしいという希望は持つが、途中で失うなどということは想像もしない。やはり医学の進歩はありがたいことなのである。

2007年10月27日土曜日

技能五輪国際大会

地元での40年来の友人がいる。まだお互い20代の若者だった頃、一緒に英会話の勉強をした時期があった。今のようにいろいろな英会話スクールがなかった時代だった。やがて飽きっぽい私は落伍し、根気強くて勉強家の彼は今だに続いている。今では彼は普通に外人と会話ができるようになっており、市へ登録して外国からのお客さんが来るとボランティアで通訳をするまでになっている。彼とは今でも毎年何回か会って食事をする。

ところが、その友人が今年に入ってからとても忙しそうにしている。よく聞いてみたら、「第39回技能五輪国際大会」が来月地元沼津市で開催されるからだそうである。そのため沼津市に50カ国からたくさんのお客様が来るのでボランティアとして準備のお手伝いから運営まで関わるので大忙しなのだという。

「技能五輪国際大会」は一般にはあまり周知されていないようだが、結構大きい行事のようだ。1950年にスペインで第一回が開催されてその後2年に一度開催されていて、今年静岡県が開催地となっている(こちら)。

かつて、日本が高度成長に入る時代には技能五輪の話題はよく新聞紙上を賑わした。日本は技術立国の色合いが強かったので、海外の国際大会で評価されることは若者達の大きな励みになった。フライス加工で誰それが金メダルを取った、旋盤で誰それが銀メダルを取ったと写真入りで大きく報道された。そしてその年代の人達が日本の技術立国を支えてきた。

時代が変るにつれて、今の若者達は工場現場で油にまみれることに魅力は感じなくなっているようだ。どうしても工場は3Kのイメージが強く、ITとか金融とかこぎれいな第3次産業が人気のようだ。

私などは日本の立国の基礎である物作りが軽んじられる傾向を憂いているので、そういう意味ではこの種の行事の持つ意味は大きい。地元では街のあちこちに関連する表示があるのが、全国的にはあまり報道がないので、周知されていないかもしれない。

できることなら、このような行事を通じて物づくりの魅力を感じる若者が一人でも増えてくれるとありがたいのだが。

2007年10月25日木曜日

優先席の復活

阪急電鉄は「全席が高齢者や障害者優先」として8年前に全国で初めて廃止に踏み切った車内の優先席を、10月29日から全線で復活すると発表した。乗客同士の譲り合いの精神に期待したが、お年寄りの利用者らから「譲ってもらえない」「優先席があった方が譲ってもらいやすい」などの声が寄せられ、現実の前に理想が挫折した形となった。阪急は「趣旨が定着しなかった」と残念がっているという。同様に優先席を廃止していた能勢電鉄、神戸電鉄も同時に復活させるようだ。

これを報道した番組でマイクを向けられた大阪のおばちゃんは「大阪人は順番も守れないんだからムリムリ」と答えていた。
一方、横浜市営地下鉄も2003年末から同様に全席を優先席としているが、「賛同する声が多い」として見直す予定はないという報道もあった。

これだけから判断すると、地方性もあるのかなとも思えるが、私にはとてもそうは思えない。私が3年前迄乗っていた関東近辺のいろいろな電車でも若者が高齢者に席を譲る姿はあまり見かけたことはない。それより高齢者が前に立っても若者が寝たふりをしているのを見て不愉快に感じた回数の方が多かった。
最近は地元のローカル電車によく乗るが、高校生のお行儀の悪さには辟易する。入り口付近に集団で床に座り込む生徒や、優先席でも我が者顔で占拠して騒ぎ立てる。他者への配慮など微塵も持ち合わせないように見える。

かつての儒教的思想は近代天皇制のもとでは国民全体に強要されたものとして、戦後教育からは排除されたが、年長者を敬い、弱者を庇うといった人間として必要な秩序までもが葬り去られてしまった。その結果、殺伐としたいじめや尊属殺人までもが平然と行われるようになったのもそれが一因ではないだろうか?

もちろん戦前の教え方に戻すことはできないが、「教育再生」は必要だ。少なくともこれから大人になる子供達だけには学力だけでなく、「自分より弱いものへの思いやりや愛情」の大切さを教えてもらうとありがたい。

2007年10月22日月曜日

来年の大河ドラマ

私は歴史物が好きなので、NHKの大河ドラマは毎年楽しみに見ている。今年の「風林火山」も川中島の戦いになり、勘助心の支え由布姫も死んで終盤に入る。

さて、来年の大河ドラマの舞台は幕末、主人公は天璋院篤姫(こちら)である。来年の話はまだ早いかもしれないが、私にとっては例年今頃から準備に入る。というのは私の大河ドラマの楽しみ方は、この7年間必ずドラマを見る前に原作本を読むことにしている。2001年の「北条時宗」から、「利家とまつ」「MUSASHI」「新撰組」「義経」「巧妙が辻」そして今年の「風林火山」と毎年そうしてきた。歴史物の場合、ストーリーはよく知っている場合が多いので、原作本でその時代背景や周囲の登場人物、現代との考え方の違いなどを予め知っておくことでドラマの楽しみが倍加するように感じる。ということで、準備というのは原作本を読むことである。楽天ブックスに講談社文庫上下2巻(下記)を注文して一昨日手元に届いた。

原作者は2005年の「義経」と同じ宮尾登美子だが、彼女は「陽暉楼」「鬼龍院花子の生涯」等の女性を主人公とする小説が多いせいか、あまり多くは読んでいない。それでも数年前に読んだ「天涯の花」は今でも強く印象に残っている。名もない少女珠子が養護施設で育ち、四国の霊峰・剣山の山奥の神主夫婦の養女となる物語だった。山の厳しく美しい自然、心優しき人々との出会い、そして初恋、少女の生の輝きを情感豊かに描く長編小説だった。見事な筆力で描く女性の情感描写は女流作家独特のものだと感じたものだ。

大河ドラマの主人公天璋院篤姫は幕末から明治にかけて生きた人。薩摩島津藩の分家、今和泉家の娘で薩摩藩主・島津斉彬の養女を経て江戸幕府13代将軍徳川家定の正室として、大出世の嫁入りをする。御台所としては身分が低すぎるといわれながらも、大奥3千人を束ねる見事な御台所として、病弱な夫との形ばかりの結婚に耐え、養父の秘命を果たした48年間の波乱万丈の生涯をおくった。

日本が夜明けを迎える明治維新を背景に、徳川家の裏側で起きたいろいろな出来事を女性の眼を通して描く。原作で読む篤姫のイメージは大柄で心優しいが芯が強く利発な女性、篤姫役の宮崎あおいちゃんはやや線が細いようにも感じるが、篤姫のイメージは一般的にあまり強くないので、すぐ慣れるだろう。来年は1年間宮崎あおいちゃんの篤姫を通じて幕末へのタイムスリップが楽しめそうだ。主人公が女性だけに女性の大河ファンが増えるのではないだろうか?

 詳細↓

2007年10月20日土曜日

薄化粧の富士山


今年は暑い夏が長く、涼しくなったと思ったら急激に寒くなった。我が家もコタツの準備が整った。まだコタツは使ってはいないが、これほど冷房をやめて暖房を使うまでの期間が少ない年は記憶にない。いちばん大好きな秋が短いのが残念だ。これからは毎年こんな風になるのだろうか?日本の四季も変わってしまう。

最近殺伐とした事件が多い。親が子供を殺し、コンクリート詰めにする。子が親や祖父母を平然と殺す。でも、散歩に出て富士山を見上げるとそんな嫌なことを忘れるよう気ががする。今朝、ふと見上げると富士山はうっすら薄化粧をしている。昨日は雨天で富士山が見えなかったが、その雨が山頂では雪になったようだ。
全国の山々もきっと今日雪を被ったというところが多いのではないだろうか?

2007年10月18日木曜日

亀田家騒動

亀田家騒動が賑やかだ。そういう自分もあのひどい試合以降、チャンネルのハシゴをして見てしまったが・・・。騒動の舞台でテレビに登場する葛飾区は私が少年時代を過ごした場所なのでつい懐かしく見入ってしまう。

スポーツ精神を冒したという高邁な意見をいう人もいるが、そこまで大げさに考える必要もないだろう。そもそも今までのプロボクシングの扱いはプロレスやK-1などの格闘技ほどではないが、スポーツとショーの中間だ。そんなに神聖なものとも思えない。従って、テレビ放映は金儲けのためで、見ている人や関係者はその扱いに誰も文句をいう人はいなかった。今回の反則の連発はいけないことは当然だが、いまさらスポーツマンシップとかいわれても「?」という感じだ。

元々JBCだって亀田人気に乗っかっていた。積極的には処分はしたくないところへ、苦情が殺到して世間の騒ぎがあまりに大きくなりすぎたので重い腰を上げたように見える。時津風部屋事件と相撲協会の関係と似ていないだろうか。

それにしてもTBSの態度は腑に落ちない。放映権を持つTBSの今までの亀田兄弟への入れ込み方は尋常ではなかった。父子鷹として大げさにショーアップした演出はひどいものだった。この前の世界戦の試合だって、試合開始の1時間前から延々と見たくもない内容を見せられた。これだけ亀田家を持ち上げてきたTBSが今回の騒動の後は手のひらを返したように他局と一緒に亀田家を叩く側に回っていたのにはあいた口がふさがらない。

このTBSを初め亀田家を担ぐお神輿の担ぎ手が、騒動とともに蜘蛛の子を散らすように逃げ出して一家は地面に放り出されたようなもの。問題だらけの亀田家ではあるが、こんなふうに持ち上げられて、落とされる様子を見ると、彼らも今の商業主義の犠牲者なのであろう。

それにこれだってほかのスキャンダルが起きればメディアもそっちに乗り換えるに決まっている。ちょっと前まで朝青龍、時津風問題、沢尻エリカ騒動、でこれ。あと1週間もすればこの問題には見向きもしなくなるだろう。

2007年10月17日水曜日

定期健診並びにジェムザール7回目の点滴

昨日(10/16)は先々週10月2日(火)に続いて定期検診だった。
いつも検診が11:00のことが多く、採血とレントゲン撮影の時間をみて病院には10:00頃入るのだが、今日は検診予約が10:00しか取れなかったので、病院へはいつもより1時間早く9:00に入った。
朝病院に到着して、いつものようにすぐ採血とレントゲン撮影を行って、10:00の診察を待った。

診察結果
・白血球の数値は2,900と正常範囲(3,900~9,800)と前回より大分低めだった。
・好中球も40%と標準の50%よりやや低い。
・肝臓の数値等は正常値。
・レントゲン画像には異常は見られない。

白血球も好中球もやや低いが、先生の判断で点滴は可能とのことで、診察後すぐ通院治療センターへ行って点滴の予約をする。今日は2時間待ちといわれたので、散歩コース(院内)を散策し、ゆっくりと昼食を摂って時間を過ごした。今日は陽気が暑くも寒くもなく、頬に当たる外気の風が心地よい。庭園のバラの花を見ながらゆったりと散策するのは久しぶりだった。
1時間40分後、呼び出されて、吐き気止め30分+ジェムザール30分、両方で1時間の点滴を行った。

2007年10月16日火曜日

がん患者が憧れる自然退縮-2

最近ある文献で見つけたのだが、大阪大学のある教授が進行ガンでも1000人に1人の割合で自然退縮が起こっているというんです。これは発病した時点では確かに弱かった「免疫」の力が、何らかの原因でガン細胞に勝ったという現象ともいえるのです。このような例からも、発病により、「免疫」の力は「敗者」として消え去るというものではなく、常に体内で敗者復活の戦いを続ける頼もしい存在なのですと述べており、ガン患者に希望を持たせる。

ガンになるには3つの要因が関係する。
その第1は「発ガン因子」、これは遺伝子に傷をつける食品の発ガン物質や放射線、排気ガス等々。第2は発ガンを促進させる「発ガン促進因子」。これは、高塩分、高タンパク、高脂肪食品の摂取過多などで体内が汚染され発ガンを促進させる。でも、これだけでは発ガンしない。
もう1つ発ガンを完成させる為に必要なのが「完成因子」ともいうべき身体の防衛力、免疫力の低下である。この免疫力は低下すれば発ガンの大きな要因となるが、上記の教授の弁のように「自然退縮」で末期のガン細胞でさえ消し去ることもあるような力を持つようだ。

現在の西洋医学では「外科手術・放射線治療・化学療法」しか扱わない。いわゆるエビデンス(科学的根拠)が整わないものは医療現場では扱わない。それ以外の要素は研究室のテリトリーだ。「免疫力」はガン発症の重大原因であることは分かっているが、現在の治療法の中には全くその名前が登場しない。西洋医学以外の代替治療と呼ばれる民間療法の中にはこの「免疫力」を表面に出す治療法があるが、公的に認知されていない、かつ健康保険の利かない治療法なので、中には評価の高いものもあるが、誰にでも受けられるものではない。

最近は以上の3大治療法に加えていずれ第4の方法になるだろうといわれている「免疫療法」の研究が盛んで、いろいろな成果が最新ニュースで取り上げられるようになった。私の治療通院先の静岡県立静岡がんセンターでも研究部門があって、この「免疫療法」を重要テーマとして取り組んでいるという。最近スタッフを増員して力を入れている。皮膚がんはじめ一部では画期的な成果を上げていることが発表されている。この人間の持つ「免疫力」をコントロールする研究が進めば、今の3大治療法の制限を一気に突き抜ける治療成績を上げるようになるのは間違いない。

人間の免疫力を自由にコントロールできれば画期的な治療法となるだろうが、今は研究段階を脱しない。新しい治療法が確立されるまでは、患者は自分のできる範囲で、自分の「免疫力」を上げる方法を試みることで、5年生存率などの数字に囚われない成果を上げることも可能だと思う。

2007年10月15日月曜日

がん患者が憧れる自然退縮

このブログの8日「5年生存率」の最後の方で「ガンといえども自分の細胞が変質したもの、いわば子供が不良になったのに似ている」と書いた。今日は素人考えではあるが、自分が考えているその考えを少し詳しく・・。

人の体は60兆個の細胞で成り立っているそうである。そして自分自身が60兆個の細胞の管理者である。身体中の筋肉も内臓も、髪の毛も皮膚もすべて整然とした管理のもとに(平均80年間も)生きる。ところが、ガンになるということは管理下にあるべき正常細胞が変質してガン細胞に変わり、管理者の言うことを聞かずに勝手に増殖を始めて周囲の正常細胞を破壊していく。ガン細胞も自分の身のうち、子供が不良とか引きこもりになるのに似ている。つまり、外的要因が関係するのは確かだが、管理者である自分に大きな責任があるのである。

子供が不良化した場合、そのまま放置をすれば家庭は崩壊する。自分に降りかかった災いの解決を他人にお願いするばかりでは簡単に解決はしない。この災いは自分の責任と自覚して、自分が主役になって、いろいろな試みをすることで解決の道を見つけることが必要のようだ。

10年前か、15年前か記憶は定かではないが、NHKのドキュメンタリー番組で「がんの自然退縮」を取り上げた番組があった。医者にも見離された何人かの末期がん患者が、不思議なことにあるとき突然ガンが消えるという現象を取り上げていた。そしてその人達の日常をカメラが追った結果、決定的な原因は分からないのだが、その人達に共通の背景は何らかの目標意識を持っていたり、ガンに負けられないという強い意志を持っていたことだった。

当時の私は働き盛りで、将来ガンになるということは想像もしていなかったが、一般的に死の病気だと思われているガンにこんな不思議な現象があることに強い興味を持ち、何回(2回か、3回)かのシリーズを初めから終わりまで見たことを記憶している。

最近、ネットで調べてみると、1993年にNHK教育テレビスペシャル『人間はなぜ治るのか』三回シリーズで「ガンの自然退縮」を取り上げて放送して教育テレビ始まって以来の大反響となったと・・・いう記載が見つかったので、多分それを見たのだと思う。

そして、自分がガンになってからもその時の放送が思い出され「自然退縮」という言葉が頭から離れることはなかった。
(長くなるので続く)

2007年10月13日土曜日

ラジオ体操

日本人が一生の内でいちばん多く聞く音楽は何だろうか?私はラジオ体操第一のメロディではないかと思う。
私にとっては遥か遠い小学生の頃から、サラリーマンをやめる3年前まで50年以上に亘って毎日のように聞いた。小学生の頃などは夏休み期間中まで、子供会で早朝6時頃だったと思うが近所のお寺でラジオ体操をさせられた。何回ぐらい聞いただろうか・・・と考えてみたけど想像もつかない。

サラリーマンになれば縁がないかと思えばそんなことはなかった。どこの職場へ行っても朝放送で曲が流され、強制的にラジオ体操があって、その後朝礼というスタイルだった。若い頃は眠気をかみ殺していやいや身体を動かしていたので、まるでダンスのようで、運動効果はなかったと思うが、中年を過ぎてからはラジオ体操で目が覚めて仕事をする準備ができるような気がするようになった。短時間の体操だが、身体が痛いほどに屈伸運動をすることで、体調が保たれたような気がして欠かせないものになった。そしてストレッチ運動の大切さはむしろ会社を辞めた最近の方が強く感じるようになった。

会社を辞めて自宅にいるようになってからは運動不足解消のためにウォーキングをしたり、適当にストレッチをしたり、JOBA等の運道具を使ったりしている。いつの頃からかサラリーマン時代のように再び毎朝ラジオ体操ができればいいと思うようになって、テレビの放送に合わせてラジオ体操をしたりしたが、やりたい時間と放送時間が合わずにやったり、やらなかったりしていた。CDを買ってくればいいのだが、それほどの優先順位ではないためかいつも忘れてしまう。今はある日たまたまYOU-TUBEで曲を見つけたので、午前中の好きな時間にパソコンで音楽を流して1日1回は昔のようにラジオ体操をするようになった。

私と同じように運動不足を感じている方は下記のアドレスをお気に入りに登録して、1日1回ラジオ体操をされると良いと思う。画像はいろいろな種類があるので好きなものをお選びを!
http://jp.youtube.com/watch?v=Wij1JULURjg

2007年10月11日木曜日

がん患者にはちょっとうれしいニュース2つ

直近の「情報スクラップ」のニュース(こちら)に「がんワクチン」と「エルロチニブ承認」のニュースがあった。現時点でガンを抱えている患者にとっては新しい医療技術や薬剤のニュースは砂漠でオアシスを見つけたようなうれしさがある。近づいてみれば期待したような水のないオアシスかもしれないけど、この期待は死ぬまでなくなることはない。

最初の「がんワクチン」のニュースは東京大学医科学研究所の中村裕輔教授のグループが開発し、かなりの確率で効果があったというものである。今年の日本癌学会で発表され、NHKのニュースでも紹介されていた。私は専門家ではないので詳しい原理は分からないが、ガンの目印になるような物質を体に入れることで患者の体の免疫細胞に「こういう悪者が体内にいるから、やっつけろ」という指令をすることによって患者の免疫細胞がガンをやっつけるように仕向ける薬のようである。免疫療法は体内の免疫細胞を取り出して培養してまた体内に戻すという大変な作業を伴うが、ワクチンであれば注射(または点滴)をするだけなので簡単に治療でき、将来有望な方法のように思える。まだ実用化には数々の難関があるようだが、実用化すれば今の抗がん剤に替わる化学療法になるのだろう。成功が待たれる。そしてノーベル賞につながるような現実的な研究になればよいが・・・。

もう一つの「エルロチニブ承認」のニュースもうれしい。エルロチニブはタルセバという名称の方が通りはいいだろう。7月27日と30日に承認のニュースが出ていたが、その続報である。どうやら年内には販売されそうだ。

これはイレッサと同じ種類の分子標的薬で、以前からアメリカから輸入して使用していた患者さんもいる。保険適用がないと、1錠12,000円ぐらいしていたと思う。毎日飲む薬なので、保険が適用されないと経済的に使えない患者の方が圧倒的に多い。国内での販売価格は未定であるが、イレッサ(保険適用前で7,000円台)と同じぐらいの価格で販売されるのではないかと思う。タルセバは他の抗がん剤や、イレッサが効かなくなった患者に効きやすいという実験結果があるようだ。私は今一般抗がん剤(ジェムザール)を使用しているが、ずーと使い続けられる抗がん剤があればよいが、薬剤耐性が出ることが多くなかなかない。従って次に控える薬剤の種類は多ければ多いほど心強い。

2007年10月10日水曜日

がんばれ!ヤンキース

私が高校生の映画少年だった今から50年前、「くたばれヤンキース」という映画があった。物語は野球ファンのある老人が悪魔と契約してものすごい強い選手に生まれ変わり、弱小球団に入団する。強いヤンキースを次々に打ち負かすという他愛のないミュージカルコメディだったが、結構面白かった。とにかくその頃は強い、強いヤンキースだった。

また、つい最近でもクリント・イーストウッド監督の映画「父親たちの星条旗」で、太平洋戦争中日本軍のいる硫黄島を攻略するために丘に星条旗を立てた兵士が国内に凱旋し、ヤンキースの選手が居並ぶ満員のヤンキースタジアムに登場して喝采を受けるというシーンがあった。縦じまのユニフォームやNYのロゴマークは今と同じだった。

ヤンキースは常に強いアメリカの象徴だという印象がある。ところが最近は7年連続でワールドシリーズ制覇を逃し、3年連続で地区シリーズでの惨敗というちょっと情けない状態だ。今年も地区シリーズでさえ優勝を逃し、やっとワイルドカードでプレーオフへ進出したが、それも第4戦で敗退してしまった。

10日の日本のスポーツ誌には「ヤンキース、松井放出か?」などというタイトルが目立つ。アメリカの新聞ではトーリ監督の去就が話題になっているようだが、監督が変わればトーリ監督に評価されて選ばれていた松井は来期はあやしいということのようだ。9日放送の最終戦で5回2死一塁の第3打席。松井秀喜は初球を簡単に打ち、平凡なショートフライに倒れた。そしてその直後、ブーイングがヤンキー・スタジアムを包んだ。今年の松井は派手さはなかったけれど、チームのために献身的に活躍したように思う。おそらくそのブーイングは、インディアンスの前に敗色濃厚だったヤンキースのチーム全体に向けられたものだったのだろう・・・と思いたい。いずれにしても、今年のヤンキースを表す象徴的な光景だった。プロスポーツは結果がすべての厳しい世界であることを思い知らされる。

ヤンキースはチーム作りにダントツの200億円以上の大金を費やしているという。にもかかわらず、昨季はタイガース、今季はインディアンスという低予算の格下チームを相手に、あまりにも完ぺきな形で敗れてしまった。
例年ヤンキースの敗戦は株価に影響するという。今年は敗戦でその株価が動かなかったということが話題になった。ヤンキースの再生は避けられないだろうが、今年ケガに悩まされた松井や、もう一つ調子が出ない井川には登場する機会はあるのだろうか?地球の反対側で見ている日本のファンのためにもぜひ日本人選手を参加させてもらいたいものだ。

2007年10月8日月曜日

5年生存率

5年生存率の新しいデータが発表された。(私の情報スクラップ)

ガン患者が告知をされるとき、病名や病状の説明と一緒に末期の場合は「余命」になるだろうが、そうでない場合はこの「5年生存率」を告げられることが多いようだ。ガン患者やその家族はこの「5年生存率」には複雑な思いがあるだろう。

私の場合2003年5月に「ガン告知」をされたとき、ガンに関する知識が全くなく、ガンと聞いただけで「死」が頭に浮かんだ。最初のときはガンの進行度がⅠ-B期と聞いてもそれがどの程度なのかが分からない。そこで「あと、どれだけ生きられますか?」と医師に尋ねた。そしてその医師は笑いながら初期であるということと「5年生存率75%」という説明をしてくれた。初期なら生存率がなぜ100%ではなくて75%なんだろう?と思ったが、何となくガンの程度としては軽いんだろう、そして25%の死亡者がいるということは再発しやすいのだろうかと考えたものだ。この%、まるで天気予報の降水確率のようだ。降水確率50%といわれても傘をもっていくのかどうか迷う。医療側から見ると、がん患者100人のうち5年後に生存している確率は意味があるだろうが、患者側から見ると自分ひとりの問題なのだから0か100しかない。

そして、心配したとおり手術から1年後に再発し、そのときはⅠ-B期からいきなりⅣ期になってしまった。再発のときは医師から5年生存率の説明はなかったが、Ⅳ期をデータで調べてみると3.1%である。再発を告げられたのが2004年8月だから3年たつ。今の状態ではお迎えが来る気配はないから、まだしばらくはこの世にいられそうだ。再発後5年の2009年8月までは生きて、3.1%の中に入ろうという目標ができた。
私の例で分かるように、一概にガンといってもその病状や経過のたどり方は多種多様なことが分かる。100人いれば100通りといわないまでもいろいろなケースがある。5年生存率の調査といってもそのいろいろなケースを細かく層別しているわけではないので、現在のデータは非常に大まかなデータだと言うことが分かる。
この種のデータに意味がないとは言わない。実測生存率とか相対生存率等に分けてデータの精度を上げるいろいろな試みはされているようだ。医療側はいろいろな医療技術の向上で生存率を上げるように役立ててもらえれば結構なことだ。

ただ、患者側はこのデータにあまり支配されないことだ。ガンといえども自分の細胞が変質したもの、いわば子供が不良になったのに似ている。更正の手段はいろいろ存在する。しかも他人(医師)まかせにすることなく、自分にもかなりのやり様がありそうだと最近思うようになった。つまり本人の気持の持ちようや努力の仕方で病状が大きく変わる・・と考えて行動することがプラスになるようだ。

2007年10月6日土曜日

がんばれ!日本のプロ野球

今日の松坂は残念だった。3失点だから責任範囲内と考えることにしよう。降板のとき観客からブーイングや罵声ではなく、暖かい拍手があったのは日本人としてはうれしい。来期は胸のすく勝ち方をして観客に応えてもらいたい。試合は9回2死からラミレスのレフト場外へ消えるサヨナラホームランでレッドソックスが勝った。中継は途中でなくなったが、しかし、あのビッグモンスターの上を越える場外ホームランというのはケタ外れで驚くばかりだ。

最近私の野球観戦はすっかり大リーグ主体になってしまった。それにしても今年の日本のプロ野球人気の凋落振りは心配だ。なにしろ巨人の地区リーグ優勝決定戦の中継がなかった位だ。こんなことは一昔前には考えられない。1年を通じて視聴率の落ち込みは目を覆うばかりだそうだ。これを大リーグ人気のせいにするプロ野球関係者がいるが、とんだ考え違いだろう。日本のプロ野球関係者が仕事をしない結果・・・だと思う。

例えば、私は疑問に思うのだがこれから始まるクライマックスシリーズ。これは一体何だろう・・と思う。リーグで半年もかけて決定した順位を1~3位のチームで再度決め直す。セリーグ3位のチーム(阪神ファンの方ごめんなさい)が勝ち上がって、パリーグ3位のチームが勝ち上がれば日本シリーズは両リーグ3位同士の戦いとなる。これでも勝ったどちらかが日本1になる。半年も戦ったリーグ戦は一体何だったんだろう。目先の興行収入ばかりを考え、筋の通らないことは長続きしないのではないだろうか。やはり日本シリーズは両リーグの1位同士のチームが戦うべきだ。興行成績を考えるなら、6チームを一緒にして同時に日本シリーズをやるべきだろう。

リーグを3つ(4チーム×3リーグ)に再編成して決定戦を充実させたり、サッカーのように1部、2部を作って入れ替え戦をしたり、いろいろな方法がありそうだ。従来のままでは人気の凋落に歯止めがかからないだろう。

最近、大相撲の体質が問題になっているが、日本のプロ野球も似たところがある。要するに経営する立場の者または組織が弱体なのだろう。環境の変化を敏感に読み取って常に先取りして変革をするのは会社経営でもスポーツ界の経営でも同じだろう。監督に外人が増えたが、むしろ経営陣に外国の実績のある経営者を入れて根本的にファンの楽しめる野球に変革する必要があるのでは?

2007年10月3日水曜日

定期健診並びにジェムザール6回目の点滴

昨日(10/2)は先々週9月18日(火)に続いて定期検診だった。同時に下記の検査結果の説明及び今後の治療方針。
9月21日(金) PET-CT撮影(半年に1度) 
ガンの動き及び肺以外(脳はMRI)への転移の有無を確認する。
9月25日(火) CT撮影(3ヶ月に1度)  
ガンの動きを詳細に確認するために行う。

朝病院に到着して、いつものようにすぐ採血とレントゲン撮影を行って、11:00の診察を待った。今回は上記のようにPET-CTとCT撮影を行ったので、その結果の説明と今後の治療方針の説明もある。予定時刻ちょうどに呼び出しのベルが鳴った。

診察結果
・PET-CTとCTとも前回と変化なし。
・白血球の数値は3,500と正常範囲(3,900~9,800)とやや低めだが、点滴は可能。
・好中球も異常なし。
・肝臓の数値等は正常値。
・レントゲン画像には異常は見られない。

心配していたPET-CTとCTの結果は「前回と比較して変化なし」だった。ガンが縮小することが望ましいが、変化なしでも最低限の安心は得られた。ジェムザールの効果は明確ではないが、ガン腫瘍が進展していないので、あと3ヶ月(今までどおり1週間おきで)継続する。

白血球はやや減少しているが、好中球も正常値なので本日の点滴は可能。診察後すぐ通院治療センターへ行って点滴の予約をする。1時間待ちなので早めの昼食をとる。ちょうど1時間後呼び出されて、吐き気止め30分+ジェムザール30分、両方でも1時間の点滴を行った。

2007年10月1日月曜日

今日から後半期

今日は10月1日。4月1日や1月1日などと並んで区切りの日。
サラリーマン時代は1月から12月の1年間以上に、4月から翌年の3月に大きな意味があった。1年決算の会社は3月の末が大切だが、10月も後半期のスタートとして重要な意味があった。数字目標や実施事項の施策などを部門ごとに作り、各階層ごとに発表したり、部下に通達したりした。リタイア後はこの種の呪縛から解き放たれたが、40年もこういう生活をすると今でも時々夢に見たりすることがある。

衣替えもこの日に行われる。といっても本社などは制服がないが、制服のある職場や工場などでは作業服などが今までの夏服から冬服に変わる。季節の変わり目を実感する風景だった。

10月1日で思い浮かぶこととして、赤い羽根共同募金がある。募金期間は10月1日から12月31日だという。街に出ると子供達や学生が赤い羽根募金を呼びかけるのも風物詩になっている。我が家の近所ではいつ頃からか分からないが、街角の募金だけでなく、自治会費の中から一括強制納入して、赤い羽根が各家に配布されてきたりする。

テレビの番組の編成が大きく変わるのが4月1日と10月1日なのも放送局が会社組織だからだろうか?この時期連続ドラマの多くが新しくスタートし、特別番組が多く放送されるのも年中行事になっている。

2007年9月29日土曜日

松坂投手、ご苦労様

今日は松坂のレギュラーシーズン最終戦。この半年、イチロー、松井と並んで大リーグでの日本人の活躍を楽しませてもらった。私のようにリタイア組で自宅で過ごす者にとっては朝放送される大リーグ観戦は大きな楽しみの一つだ。

「1億ドルの男」松坂は半年間苦しみ続けた。最初から最後までハラハラしながらの観戦だった。そうはいっても終わってみれば1年目からチームで唯一ローテーションを守り抜いた。これが一番大切なこと。調子のよしあしがあっても、首脳陣の期待に応えることができなければマイナーに落ちるしかない。それに加えて、日本人としてはいずれも野茂以来2人目となるシーズン200奪三振、200投球回に到達しただけでも、賞賛に値する結果だろう。地区優勝を決めた記念すべき試合でこれまた記念すべき15勝目を挙げたことは何かを持った選手であることは間違いないようだ。

戦前の予想は過剰なものが多かった。それは横浜高時代の甲子園や、国・地域別対抗戦・ワールドベースボールクラシックで診せたような「伝説」があるからだろう。いくら超人でも1年を通してすべて良い成績を残すことは難しい。本当に調子の悪いときもあったが、そうでなくとも8割ぐらいの力で長期間を見すえた省エネピッチングをしていたように見えた。大リーグは甘くはない。そこを何回もガツンとやられた。それでも週間朝日に自身が書いている連載などを読んでも、1試合ごとに現状を冷静沈着に実態把握ができている点はなかなかのものだ。来期は今年以上の数字が残せそうな予感がする。

日本では9月27日の広島・ヤクルト戦には広島・黒田博樹投手を見にアメリカから4人のスカウトが視察に来たという。来期はマリナーズあたりに黒田投手が登場すれば大リーグ観戦にまた楽しみが増える。

2007年9月27日木曜日

高齢者の運転

最近高齢者の運転が話題になる。暴走や高速道路での逆走などで事故を起こすことが多いからだろう。私も今年から65歳の高齢者の仲間入りをしたので、こういうニュースには人ごととは思えないところがある。自分の場合で考えてみると、確かに運動神経や反射神経などは若いときより落ちているが、通常の運転ではまだ不自由だと感じたことはない。ところが、これはあくまでも自己採点、高齢者本人は誰も自分から運転不適格と認める人は少ないようだ。軽い認知症などの病気にかかっても、家族がそういう人から免許証を取り上げるのは至難の業のようだ。

一方では危険運転は年齢ではないという思いもある。高齢者の運転と、若者の運転を比べると、実際には若者の運転のほうが、乱暴で無謀運転が多く、何倍も危険率は高いことが証明されている。高齢者も自分の若い頃を思い出せばよく分かる。格好をつけて無意味にスピードを競ったり、他の車に抜かれたりすると意味もなく悔しいことなどがある。多くの高齢者はそれがなくなり、無理をしない安全運転をするようになる。

それでも高齢者になると身体的な衰えだけでなく、各種病気になる確率は高くなる。車は便利な道具であると同時に凶器に変わることを考えれば、運転の条件は若いときと同じというわけにはいかないだろう。高齢者といっても個人差が大きいので、何歳になったらと線引きをすることはできない。免許更新の際の高齢者向けの試験を厳しくして、運転をする人をフルイにかけることはやむを得ない。

そして高齢者側も運転に不適格と自覚したら思い切って返還する勇気も必要だろう。地方自治体によっては高齢者が免許証を返還するとタクシーやバスなどの割引券を支給するところがあるようだ。

同時に環境問題のことを考えても、車社会からの脱却も考えても良いのではないだろうか?高齢者だけでなく、子供や車をもたない人も含め誰でも簡単に便利に利用できる新交通システムを全国に普及するといったプラン造りも必要のようだ。

2007年9月25日火曜日

室内で乗馬

夏やせという言葉があるが、私の場合は例年夏には必ず太る。暑さのために体を動かさないせいだろう。今年も例外ではなく2キロほど体重が増えてしまった。今年は抗がん剤治療をしていることもあって、余計体をかばうことも運動不足に拍手をかけたようだ。

そんなこともあり、運動不足対策として、8月にナショナルの「JOBA」を買った。テレビCMでもお馴染みの乗馬を模した運動器具だ。「エクササイズ」「ウェスト」「ヒップ」「脚力」「お好み」などのボタンがあり、選択によりそのゆれ方が違う。速度も変えられる。いずれも1回15分で止まるので、過度な運動にはならないようになっている。私の場合はそのうちから毎日4つのコース、15分×4回=合計で1時間やるように心がけている。付属のDVDを見ながら上半身のエクササイズもするようになっているので、15分続けると結構汗をかく。

宣伝文句ではウォーキングの倍の運動効果というのが謳い文句、効果のほどはある程度の期間をやらないと良く分からないが、テレビを見ながら気軽にできるせいか今のところ毎日欠かさず続いている。今までもいくつか運動器具を衝動買いしたが、いずれも長続きせず、近所の家に移動してしまっている。
あまり激しい運動ではないので、運動不足になりがちな高齢者には良い運動器具のように思う。但し、飽きずに続けば・・・だが。

2007年9月23日日曜日

異常気象

「暑さ寒さも彼岸まで」というが、今年は彼岸になっても異常に暑い陽気が続いている。我が家でも今日も暑くて冷房をしている。お彼岸に冷房をするのはあまり記憶がない。

「異常気象」というのは、「一般には過去に経験した気候状態から大きく外れた気象を意味し、台風や低気圧に伴う大雨や強風などの数日程度の激しい現象から、干ばつや日照不足など数ヵ月程度の現象が含まれる。また、それぞれの地点で過去30年間に観測されなかったような値を観測した場合」だそうだ。

最近はいつも世界中のどこかで異常気象に襲われたニュースを目にしているような気がする。WMO(世界気象機関)の統計では竜巻、高潮、熱波などさまざまな自然災害によって世界中で毎年25万人もの命が奪われており、500~1000億ドル(6.5兆~13兆円)もの損害が出ているという。
上のように定義されている異常気象も、最近のように頻繁に発生すると異常気象とは呼べなくなってきており、それが普通の現象となるのは怖い。これも地球温暖化が影響しているという意見の学者が多いようだ。

アメリカをはじめ先進国は温暖化対策より目先の対策に血眼になり、中国をはじめとする発展途上国は今まで先進国が行わなかった対策に真剣になるわけはなく、世界中が対策を先延ばしにしている。
ある時気がついたら、取り返しのつかない状態になっていたということになるのだろうか?まるで、SF映画のように。

お彼岸なのに異常な暑さに汗を拭きながらこんなことを考えた。

2007年9月20日木曜日

小さな訪問者

9月も半分を過ぎているというのに連日暑い日が続く。
今週は写真のような小さな訪問者があって賑やかだ。
横浜に住む次女が孫を連れて1週間ほどの予定で里帰りしている。ご主人には1週間ほど何かと不便をかけて申し訳ないのだが、私がこのような病気になっているので、孫の顔を見させることが最高の薬になるという考えでご協力いただいている。いつも感謝に絶えない。

孫は1年と2ヶ月になり、前回の訪問のときと違い靴を履くようになった。どこへでもスタスタと歩いていく。目に触れたものは何でも触り、そして口に入れる。家の中でも外でも決して一人で自由にさせることはできない。

家に来て早速リビングのテーブルの角に頭をぶつけて大泣きしたので、早速ホームセンターでテーブルやピアノなどの角々にはゴムのガードを貼り付けた。すると今度はそのガードを力任せにはがすことが面白いらしく片端からはがして歩く。正に話の通じないチビッコギャングである。

小さな子がいるといつもより来客も増える。笑ったといっては大騒ぎ、泣いたといっては大騒ぎ、常に中心にはこのチビッコギャングがいる。大人たちがこの子を囲んで大騒ぎをしているときはいつも平和である。

まだ会話はできないが、子供の笑顔というのはどうしてこのように大人に慰めを感じさせるのだろう。

子供の笑顔を眺めていると、正に"Relay of life"。命が続いていくんだなということを実感する。

今週は戦場のように賑やかだが、来週になるとまた静かな家庭に戻る。

2007年9月18日火曜日

定期健診並びにジェムザール5回目の点滴

本日は先々週9月5日(火)に続いて定期検診並びに5回目のジェムザールの点滴を行う予定。

前回に白血球はジェムザール点滴後約2週間後で元に戻ることが確認された。今日も果たして前回と同じ結果になるかどうか・・・。白血球が元に戻れば本日点滴を行う。

朝病院に到着して、すぐ採血とレントゲン撮影を行って、11:00の診察を待った。予定時刻ちょうどに呼び出しのベルが鳴った。

診察結果
・白血球の数値は4,100と正常範囲(3,900~9,800)内だった。

・好中球も異常なし。
・肝臓の数値等は正常値。
・レントゲン画像には異常は見られない。
心配していた白血球も好中球も正常値だった。2回連続で4,000を越える数値なので、ジェムザールに対する副作用の状況は把握できた。来週、PET-CTとCT撮影をして癌組織の確認を行うので、その結果を見て今後の治療方針を決める。


外来での点滴は通院治療センターへ行く。受付をしてから、1~2時間(混み具合で異なる)待たされる。順番が来るとポケベルで呼び出されるので、病院内ならどこにいてもよい。今日はゆっくり昼食を摂り、図書室で週刊誌など見ながら時間をつぶした。

ベッド、またはリクライニングシートがずらりと並んでおり、希望があれば選択できるようだ。ベッドならばテレビを見ることができるし、リクライニングシートなら本を読みながら点滴ができる。前回も今回も指定はしなかったが、リクライニングシートだった。

吐き気止め30分+ジェムザール30分、両方でも1時間で終わった。


2007年9月13日木曜日

安部首相の辞任にはびっくり

昨日の午後の安部首相の辞任のニュースには驚かされた。
ニュースや、特集番組などを見てもやめる理由がさっぱり分からない。ご本人の会見では「テロ特措法は絶対必要だ。小沢さんに会談を申し入れたが、断られた。自分が身を引くのが解決の早道だ」というような内容だった。やめる理由にはなっていない。議員や評論家を集めた特番でも、誰もが首を傾げるばかりで、これがやめる真相だ・・という決定的な理由は見つからない。

脱税説や、健康不安説まで飛び出しているが、どうやら首相就任前から腸の持病(それもかなりの難病)を抱えていて、本人はその都度何とかもつだろうと思っていたが、ここで急激に悪化した・・という説が真実に近いのかという感じだ。背景には次から次から襲い掛かる難題に気持が萎えてしまったということもあるだろう。もし、健康が理由ならば、その通り発表した方が影響が少ないように感じるが。 政治家の健康不安は表に出さないという不文律があるが、時と場合のような気がする。 【ちょっと前の情報→記事

それにしても、やめるタイミングはあまりに悪すぎる。小泉首相のときの安部さんは後継者としてあれだけ嘱望された若手の断トツナンバー1だったのに、この辞め方では後世に残るのは悪名ばかりであまりに気の毒だ。周囲にいて強くアドバイスをするような友人やスタッフには恵まれなかったのだろうか?

昨日ネットを見ていたら、「麻生太郎内閣総理大臣登場への期待から、アニメ関連株が高騰」などというニュースまで出ていた。麻生太郎がアニメオタクだからだそうだ。首相ともなると、「もうやーめた」ではすまない。日本だけでなく、世界にまで大小の影響が出るのだろう。

安部さんの涙ぐんでいるように見えるうつろな目を見ていると、この先日本はどうなっていくんだろうと不安を感じてしまう。

2007年9月10日月曜日

生きる

9月8・9日の黒沢リメーク版ドラマを見た。
両作品とも原作をなぞった忠実な作りになっていた。両作品とも時代を現代に置き換えているので、両方を見た人にはやや不自然な点も感じることがあるだろうが、そんなことは細かいこと、出演者も芸達者な俳優を揃えてよく仕上がったドラマだと思う。

「生きる」の感想。
この映画は2つの部分に分かれている。主人公ががんの告知を受け、余命を知って、役所を休んでヤクザと遊び回って今まで知らなかったことを一気に知ろうとしたり、元部下の天真爛漫な女性職員から何か人のために作り出すことを教えられるまで。ここでいきなり主人公の葬式場面になる。原作を見たときはあまりに早く葬式場面が出たのに驚いた。でも物語が進むに従って納得した。後半は葬式に出た個性的な人々が、主人公が公園を作るために孤軍奮闘する場面を回想で描いている。この構成は原作と全く同じ、実に巧みな描き方で見る人を引き込む。

この作品は「全国市長会推薦作品」にすべきである。最初の部分に市民の要望を「たらい回し」する場面が登場する。役所なのに自分たちで「休まず、送れず、働かず」などという。
舞台は昭和27年だが、今の役所はそれほどひどくはない。社会保険庁は例外として、お役所の対応はずいぶん改善されている。それでもときには「たらい回し」になることがあるが、それは縦割り行政のせいで、職員のせいではない。しくみの欠陥に手を入れない上層部の怠慢には腹が立つが。

重箱の隅をつつくようなことだが、原作は胃がんだったがドラマはすい臓がんに変わっている。これは50年前は胃がんは死の病気だったが、今は検査技術の発達で胃の全摘でも生きられる時代になったので、現代でも発見の難しいすい臓がんに変わったのだろう。

原作で志村喬が劇中で歌う「ゴンドラの歌」。ドラマで主人公が口ずさんで耳に残るが、今の定年前の50代男性でも、この歌を口ずさむだろうか?65歳の私にも相当古い歌だが。でもリニューアルで何の歌にすればよいかと考えるとき・・・あまり思いつかない。これしかないか?

この映画はトム・ハンクス主演でハリウッドリメイクが予定されているそうだ。

2007年9月8日土曜日

天国と地獄

最近、1週間ぐらい前からテレビドラマで黒澤明監督の「天国と地獄」「生きる」のリメイク版を放送するという予告がよくされる。今日と明日放送されるようなので今から楽しみだ。
私の年代は映画ファンが多い。私も例外ではなく、若い頃は平均以上の映画ファンだった。特に黒澤明監督の映画といえば他の監督とは一線を画した評価だった。「天国と地獄」(1963)は私が大学生の頃封切された。「用心棒」(1961)「椿三十郎」(1962)続いて公開された。黒澤監督は映画を時間と金を
かけて丁寧に作るので、年に1本のペースでしか発表されなかった。それだけに映画撮影中から新聞雑誌で大変な話題になり、封切りのときは大変な騒ぎになった。私もワクワクしながらバイトを休んで映画館の列に並んだのを覚えている。

「天国と地獄」といえば他の黒澤作品といろいろ違う性格があったのでよく覚えている。まずは時代劇の傑作を取り続けた監督が久しぶりに作った現代劇で話題になった。当時でも他の映画は殆どカラー(総天然色といった)になっていたのに、黒澤監督はモノクロにこだわった。そのなかでもこの映画は一部だけ彩色した部分がある。身代金を入れたかばんに薬剤を縫いつけておき、燃やすと煙に色が付くという設定で、この部分だけをモノクロ画面にマスキング合成でピンクに着色して話題になった。トランペットの音楽とともに、焼却炉の煙が突然モノクロからピンクになる画面が未だに目に焼きついている。スピルバーグ監督が「シンドラーのリスト」でその手法を借用して話題になった。

映画にも登場するが、当時幼児誘拐の罪が軽かった。未成年者略取誘拐罪で3ヶ月以上5年以下の懲役、営利略取誘拐罪で1年以上10年以下の懲役。監督はこのことを訴えることも映画製作の目的にしたが、一方で不幸なことに映画公開の後に都内を中心に誘拐事件が多発した。有名な吉展ちゃん誘拐殺人事件も犯人は逮捕後、『天国と地獄』の予告編を見て思い立ったと供述している。その他にも数件、この映画を模したと思われる事件が起こっている。国会でも問題として取り上げられ、刑法が現在の罪に一部改正されるきっかけになったという。

三船敏郎、仲代達也、香川京子、三橋達也、加藤武等々の芸達者な主役陣に新人山崎努が犯人役として抜擢されて話題になった。

2007年9月7日金曜日

人事も経理も総務も中国へ

9月3日放送のNHKスペシャル「人事も経理も中国へ」には考えさせられた。私はサラリーマン時代は製造業にいたので、生産現場が中国へ移転する話はいやというほど見せられた。そして多くの生産現場が下請工場とともに日本から消えた。この放送は人事、経理、そして今までは決して外国に出すことは無理だといわれた総務までもが出ていっているという現実がテーマだった。

放送ではカタログ販売で有名なニッセンの総務部を舞台として、総務仕事の一部を大連の会社へ移す過程を導入の計画段階から実施までをカメラが追った。担当役員からこの命題を突きつけられて拒否反応を示していた課員が、尻を叩かれながら、いやいやながらも仕事をマニュアル化し、OA化することで中国移転を可能にしていく様子が映し出される。実際の話なのにドラマのように切実感があった。中国側の受け入れ体制も想像を超えている。日本語を訓練された大学卒の優秀なスタッフを多数揃えていて、今や現実に日本の企業の2,500社が事務仕事を移しているという。企業にとってコストダウンは避けて通れない。中国の人件費は日本の5分の1、企業がそこへ目をつけないわけがない。そして知恵のある一つの会社が何かの手段を成功させると、右にならえで一斉に真似をするのも日本企業の特徴だ。

この放送を見ながら、少々複雑な気持になった。生産現場も、人事も経理も総務も中国に移してしまったら、会社の実態は一体どうなるのだろう。私達の孫の世代が成長した頃には勤める職場が果たしてどのくらいあるのだろうか?これからはグローバル化の時代だから、発想を変えて学生の頃から留学して、仕事の舞台は世界中になる時代がくるのかもしれない。

とはいっても国内の職場の絶対数が少なくなれば、今以上の格差が開く恐れはないのだろうか?農業政策もそうだが、必要なものは国が舵取りをしなければ、将来の日本はどうなってしまうのだろう?

2007年9月5日水曜日

定期健診並びにジェムザール4回目の点滴(再)

昨日は定期健診日だった。

先週28日(火)は検診並びに4回目のジェムザールの点滴を行う予定だったが、白血球の低下で抗がん剤点滴を断念した。昨日は前回の点滴から2週間経ったので、白血球が元に戻れば点滴を行う。

朝病院に到着して、すぐ採血とレントゲン撮影を行って、11:00の診察を待った。昨日は主治医のY先生が出張でM先生の代診だった。予定時刻ちょうどに呼び出しのベルが鳴った。

診察結果

・31日に行ったMRIの結果は異常なかった(頭部への転移なし)。
・白血球の数値は4,130と正常範囲(3,900~9,800)内だった。
・好中球も異常なし。
・肝臓の数値等は正常値。
・レントゲン画像には異常は見られない。

知人から戴いた健康飲料がよかったのか、白血球も好中球も正常値に戻った。ここのところ低い数値が続いていたので、4,000を越える数値は久々だった。

外来での点滴は通院治療センターへ行く。ベッド、またはリクライニングシートがずらりと並んでおり、希望があれば選択できるようだ。ジェムザールの場合は吐き気止め30分+ジェムザール30分、両方でも1時間で終わる。

2007年9月3日月曜日

白血球を増やす食材

横浜に住む娘が骨髄抑制に苦しむ私のことを心配して、白血球に関するサイトを探して送ってくれた。

白血球の数値を上げる食材があれば、すぐにでもトライしたいのだが、主治医の先生にも「残念ながらそのような食材はない」といわれたくらいなので、あまり医学的に根拠のある情報は見つからない。

送られてきたサイトの内容を読むと実験では「ニンニク、しそ、たまねぎ、しょうが、キャベツ、長ねぎ」などが良いとある。日ごろ摂取している食材が多いし、幸い特殊な食材ではない。効果の程度が試験管の中だけの微量なものなのかもしれないが、心がけても害になるようなものはないようだ。このような食材を常にメニューに加えるように家内に依頼した。

他にも記事にある注意事項等は心がけて悪いことはない。
この種の記事や情報があるということは同じような悩みを持つ人が多いということの裏返しだろうか?

白血球を増やす食材
http://www.asahi.com/health/jhcolumn/030830/030830d.html
http://skrsk.blog39.fc2.com/blog-entry-32.html
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1658278.html

日光浴も白血球を増やすのによいらしい。http://www.geocities.co.jp/Milano/1286/nikkou.html


白血球の数値が下がったら気をつけることhttp://blog.goo.ne.jp/setoyamaosm/c/acdd581cd91b95f5842fa42f182dee1d

2007年9月1日土曜日

姫井先生と横峰先生

昨日は定期健診ではないががんセンターへ行った。半年に1回のMRIの予約日だった。頭部への転移の有無を確認するためである。予約時間は9:00で朝一番なので早めに呼ばれ20分ぐらいですべてが終了した。結果は定期健診の際説明される。

早く終わったので、病院内の図書室へ寄った。ここの図書室の蔵書はガン関連の書籍が中心だが、他にも新聞とか週刊誌、雑誌、一般書籍も結構あるので待ち時間などによく寄る。今日は固い本はやめて週刊誌をぱらぱらと見ていたら、先日の参議院選挙で初当選した民主党の姫井議員と横峰議員のスキャンダルが週刊文春と週刊新潮に大きく取り上げられていた。

「姫のトラ退治」で有名な姫井先生、自民党への逆風に乗っかり、大物の片山虎之助先生を破ったのですっかり有名になった。でも、このスキャンダルはまずいでしょう。この記事は不倫相手の元高校教師が手元に持っている長期間のツーショット写真を洗いざらい週刊誌にぶちまけて、その写真が何枚も掲載されている。週刊誌の記事は大半は信用できないことが多いが、写真は嘘をつかない。これだけ証拠を見せられたら信じざるを得ない。姫井先生ちょっと偉くなったので、生真面目な年下の不倫相手を冷たく袖にした結果、相手の深い恨みを買ったようだ。一見可愛く見えるこの先生、顔に似合わず大胆のようだ。刑事事件ではないものの、国政に携わる者としてはこのスキャンダルは議員活動に支障をきたすことは間違いなさそうだ。さて、この結末は?

もうひとつの横峰先生のスキャンダル、記事が出てから懸命に否定して週刊誌を相手取って訴訟など起こしているようだが、このお方は元々その程度のお方、じたばたしても運命は尽きている。娘の七光りでテレビに登場した当初から、どう見ても国政は似合わない胡散臭さを漂わせたお方。 今このふたりに投票した人は後悔していることだろう。

大体、衆議院にも杉村某という似たような議員がいるが、このような品格のない議員に国政を任せなければならないことが悲しい。国政の舵取りはそれなりに見識や品格を持った人物に任せたい。こういう人を選ぶ国民の側の問題だという人もいるが、党が公認する以上は国政を担うことのできる最低限の資格を持った人に限定してもらわなければ国民だって分からない。そして、間違って当選したのなら、一刻も早く退場してもらいたいものだ。

2007年8月30日木曜日

免疫システムのしくみ

人間の体は約60兆個の細胞でできており、そのうち免疫システムを担う免疫細胞は約1兆個、重さにして約1kgほどになる。その免疫細胞も1日に100億個が入れ替わる。体内を流れる血液にも多くの細胞が存在する。人間の身体を守っている「免疫」という自己防衛システムにおいて、重要な働きをするのが白血球。この白血球には「顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)」と「リンパ球(NK細胞・T-細胞・B-細胞)」と「マクロファージ」があり、それぞれ60対35対5の比率になっている。その自己防衛システムの役割は顆粒球は大きなサイズの異物を食べて処理し、リンパ球はウイルスなどの微小なサイズの異物に対して抗体と呼ばれるタンパク質を使って攻撃し、マクロファージは異物の浸入を顆粒球やリンパ球に知らせる役割をもつ。

以上は人間の体内で免疫システムがどのように働いているかのごく一部を抜粋したものである。こういう文章を読むと、自分の体内ではミクロ単位のいろいろな細胞が複雑な働きをしていることを知り驚くばかりである。

自分がガンという病気にかかったのも、免疫システムに不具合が生じた結果であり、今治療中の身で白血球やその中の好中球の減少で悩まされているのも、これまた免疫システムが抗がん剤で新たな不具合を生じている結果だと思うと複雑な気持だ。

複雑な免疫システムを詳しく知ってもどうなるものでもないが、今健康な人はどうすれば病気を予防できるかのヒントぐらいは掴めるはずである。情報スクラップにリンクを貼らせていただいた。ややこしい専門用語は出てくるが、読みやすく書かれているので、一度はお読みになることをお勧めしたい。

情報スクラップ「免疫システムを知ろう!」

2007年8月28日火曜日

定期健診並びに4回目の抗がん剤

先週21日(火)は検診並びにジェムザール(1・8・15日)の内の15日目の点滴を行った。その前週が白血球の低下で抗がん剤点滴を断念して3回目を行い、今日は先週から1週間しか経っていないので、白血球が元に戻っているかどうか不安だ。

朝病院に到着して、すぐ採血とレントゲン撮影を行って、11:00の診察を待った。今日は主治医のY先生の診察。予定時刻ちょうどに呼び出しのベルが鳴った。恐る恐る診察室に入った。

診察結果
・白血球の数値は2,300と前回より低い。
・好中球は基準値より低い。
・肝臓の数値等は正常値。
・レントゲン画像には異常は見られない。

好中球が低いと、抵抗力が低く感染の危険が大となるので、本日はジェムザール点滴を行うことはできない。案の定、1週間では白血球は元に戻らないという結果だった。

今までの骨髄抑制が強く出る傾向は長期間抗がん剤を連続しているせいかもしれない。従ってどこかで骨髄を休めることもことも必要と考える。取りあえずは1週おきにジェムザール点滴を行う方針で行って、9月の末に行うCTの検査結果をみてその後の診察計画を練り直す。現時点では次週火曜日に再度血液検査+点滴を予定する。

2007年8月25日土曜日

チャイナフリー

先日ニュースでアメリカのある健康食品会社が自社の商品に「China free(中国産品は使っていません)」のシールを貼り付けている映像が流れたが、これには驚いた。その会社の製品価格は同等の商品より2~3割高いが、人気は上々だという。安値で世界を席巻したかに見える中国製品も赤信号のようだ。

最近は暇があるので家内の買い物に付き合い、スーパーへよく行く。家内も大分以前から中国製品には恐怖心を持っており、必ず商品の裏を見て「中国産」という表示を見るとすぐ商品棚へ戻した。それを見ながら、私はその表示は信用できるのか?とつぶやく。なぜなら、今中国製品の輸入量は想像を越えている。表示は消えても、物が消えるわけはない。現状は残念ながら中国製品なしでは日本の製造業も商業も飲食業も成り立たないはずなのだ。

私の子供の頃、海外に輸出される「Made in Japan」という言葉は「安かろ悪かろ」粗悪品の代名詞だった時代があった。それが今では日本製は世界に誇れる商品を多数を持つようになった。欧米の映画を見ると登場するカメラには殆ど日本の会社のロゴが入っている。一般家庭の中には日本製の電気製品や車も欧米と肩を並べて登場している(やや韓国製品に押され気味だが)。映画の舞台で日本料理店が普通に登場するようになったのはここ2、3年のことだ。粗悪品の代名詞から地位を確定するには50年とか、60年とかの年数がかかるのが普通のようだ。

今や中国は世界の工場だということは動かしがたい。品質保証だけでなく、安全や環境に対するコストはかけるということを要求しなければならない。あれだけの人口の国、人件費は容易に上がりそうもないが、諸々の技術で先輩として日本が助けることはまだたくさんありそうだ。

2007年8月23日木曜日

思いがけないプレゼント

昨日、私の病気のことを心配した知人からうれしいプレゼントが自宅に届いた。体に良いとされる漢方薬や食品を組み合わせて作ったお手製の健康飲料である。

ベースは紹興酒と梅酒でそこに漢方薬として有名な梅花鹿(バイカロク)の角と当帰、加えてわさびの葉、蜂蜜を溶かし込んだ自家製の健康飲料である。

梅花鹿の角は高級漢方薬として有名で、主として強精、強壮、老化防止、免疫力アップ等々の薬としてよく耳にする。同じく当帰(漢方)も漢方薬として有名で、当帰芍薬散、大全十補湯、加味逍遥散などに含まれるようだ。昔から家庭薬として、主として婦人系疾患の薬として有名だ。

二つの漢方薬は大きく括ると滋養強壮ということになるが、細かくみると具体的にはいろいろな効能が伝えられている。私の場合、その中で最も期待しているのは造血作用(赤血球・白血球・リンパ球)に効果があるとおいう点である。抗がん剤の治療において副作用で散々骨髄抑制にダメージを受けているが、食品による改善は期待できないので、何千年の歴史をもつ漢方にその効能があ ればありがたい・・と期待している。

わさびは静岡県が生産地なのでその効能は良く知っている。かつて文芸春秋のグラビアで紹介されたことがある湯ヶ島温泉のある旅館には何度か行ったが、そこの90歳になる有名女将から生わさびの効能はよく聞かされた。殺菌作用、血栓予防作用の他に抗ガン作用もあると教えられている。温泉に行くたびに生わさびを買って帰る。

蜂蜜はオーストラリア・ブリスベン市で製造されたもの。蜂蜜は各種のビタミン、鉄分を含んだ栄養源であることはもちろんのこと、抗酸化作用、殺菌作用、整腸作用などをもち合わせた自然健康食品。
これだけ強力な成分で作られた健康自然食品は手に入れたくても手に入らない。
数々の効能に期待をするのはいうまでもないが、それ以上に手間をかけて作ってくれたその思いやりがありがたい。

そのありがたさを感じながら、早速昨日から食前に飲用している。

2007年8月21日火曜日

定期健診並びに3回目の抗がん剤(再)

先週14日(火)は検診並びにジェムザール(1・8・15日)の内の15日目の点滴日だったが、白血球の低下で抗がん剤点滴を断念した。ジェムザール点滴は通常(1・8・15日)の3回点滴で1週間休みというサイクルが標準治療だが、私の場合は骨髄抑制が強く出るので、2回点滴+1週間休みのサイク
ルで試みようという旨が先週説明された。

朝病院に到着して、すぐ採血とレントゲン撮影を行って、11:30の診察を待った。今日は主治医のY先生の診察。予定時刻少し前に呼び出しのベルが鳴った。恐る恐る診察室に入った。

結果は
・白血球の数値は3,200と前回より回復している。
・肝臓の数値等も正常値。
・レントゲン画像には異常は見られない。

ということで、本日3回目のジェムザール点滴を行う。1週間後の来週の火曜日も同じように採血を行って正常値ならば今日と同じように4回目の点滴を行う。

効果があるかどうかは別問題だが、抗がん剤の点滴が行えないのでは話にならない。今日は取りあえず点滴をすることができて一安心、胸をなでおろした。効果の確認は9月末に行うCT、PET-CTで行う。

2007年8月18日土曜日

酷暑の夏

日本全国の異常な暑さが連日のトップニュースになっている。40度を超える気温も今では珍しくなくなっている。40度の気温は経験はないが、体温を超えているんだから長い時間は室外にはいられないだろう。

伊豆長岡温泉は近いので、家内と日帰り温泉に時々出かけるが、そこには低温(50度)のサウナがあって、1回15分ぐらい我慢をして、時間を置いて2~3回入る。気温40度といえばそのサウナよりちょっと低いだけだからその異常さは想像が付く。

私の住む地域はさすがに熊谷ほど暑くはないが、それでも連日例年より気温が高いような気がする。

先日のブログで夜はエアコンのない部屋に寝ていると書いたが、昨日はさすがに汗をびっしょりかいて目覚めたので、たまらず昨夜からはエアコンのある部屋へ布団を運んだ。ニュースで高齢者が室内にいるのに熱中症で死亡したというニュースを聞いたことも気になったこともある。あまりやせ我慢はしないことにした。

とにかくここのところ、通常の夏の暑さを超えていることを実感している。やはり温暖化等々の地球の異常の現れの一環なのだろうか?

2007年8月16日木曜日

祭りのあと


先週末はいつも静かな我が家も年に何度かの賑わいを見せた。二人の娘も帰省し、孫も4泊ほどした。他にもお墓参りに来た親戚が何組か私のお見舞いに寄ったり、知人が訪れたり、千客万来だった。


孫が前回我が家に来たのは私の入院中だったが、そのときはようやくつかまり立ちの状態だったが、今回は1歳と1ヶ月なので、ちょこちょこと家中を歩き回る。大騒ぎをしながら誰かが追い掛け回し、いつも賑やかだった。お客さんが集まっても、いつも主役の座を占めるのはこのおチビちゃんである。

一昨日は娘と孫を三島駅まで送り、私の通院の帰りには家内と2人で三島大社へ立ち寄ってお参りをした。一昨日の夜から昨日にかけては「祭りのあと」の状態になった。それにこの猛暑と検診の結果が重なって、すっかり脱力感に襲われた。そんなことから昨日まではパソコンを開く気にもなれなかった。
今日は休み中に撮影したデジカメ写真を整理しているうち、殺風景なブログの飾りとして、いつものジジバカぶりで一昨日撮影した孫の写真を載せる気になった。もう少し大きくなると「勝手に私の写真を使わないで」などと叱られそうなので、使えるのは今のうちだけだろう。ちなみにこの孫は時々外で「僕ちゃん」などといわれるが女の子である。

2007年8月15日水曜日

定期健診並びに3回目の抗がん剤

昨日14日(火)は検診並びにジェムザール(1・8・15日)の内の15日目の点滴日だ。
1日目と8日目は入院で実施したので、今日は始めての外来による点滴となる。

検診時間(11:30)より1時間ほど早く病院に入り、採血とレントゲン撮影を行った。混雑している割りには両方ともスムーズに終わり、時間まで陽だまりダウンジでコーヒーを飲んで過ごした。

予定時間をやや過ぎて11:40頃呼び出しを受けて診察室に入る。入院中お世話になったI先生から説明があった。

本日採血した血液の白血球数が2,620と少ない。好中球も少なくなっているので本日予定したジェムザール点滴は見送る。今まで2回行ったが、1週間間隔をあけて、来週採血結果を見て本日予定した点滴を行う。

ジェムザールは副作用は弱いとはいえ、骨髄抑制の副作用がある。残念ながら1週間延期をせざるを得ない。抗がん剤の副作用によって、抗がん剤を継続できないというのは薬の効能以前の問題なので、誠に残念なことだ。

2007年8月11日土曜日

エアコン嫌い

私のエアコン嫌いについては一昨日書いたが、その続きを・・・。私はどういうわけか、エアコンをかけた状態で寝入ることに恐怖心がある。何となく風邪を引くのではないかと思うせいだろう。だから、私の・・というか夫婦の寝室だけには未だにエアコンはない。そして暑さを嫌う家内はエアコンのある部屋へ逃げてしまって久しい。私のような高齢者の体は夏は暑く、冬は寒いという環境の中に何十年も慣らされたので、文明の利器で暑い夏に無理矢理に寒くすることに拒否反応を示すのだろう。

それでも一時期、東京で単身赴任した時期に夜エアコンをして寝た時期があった。それは仕事で東南アジアに行った後だった。6月に何箇所か回る途中でタイのバンコクとマレーシアのクアラルンプールに何泊かした。その時のホテルの冷房は熱帯地域だけに半端ではなかった。一晩中、ガンガン冷やして、寝具を肩からかけないと寒くて寝られないほどだった。そのせいで快適に眠ることができた。暑い場所の生活の知恵である。その後日本に戻って夏に入ったので、しばらくはエアコンをかけて寝た時期があった。でも、寒いほどに冷やせばいいのだが、日本では真夜中はそれほどの暑さではないので、そうはしない。何時間かたったら消えるように設定するのも方法だが、それも面倒で、またいつの間にかエアコンを切って、汗をかきながら寝るようになった。

子供時代にはもちろんエアコンなどなかった。どこの家でも風を入れるために窓も開けて寝たものだ。でも、今は日本全国防犯上の理由でとても窓を開けたままは寝られない。こんな田舎でさえ、どこそこに空き巣が入ったなどという話を聞く。今は年寄りでも簡単に殺されてしまう時代なので、2階でもしっかり窓を閉めて寝る。これも昔とは変わってしまったことのひとつだ。

2007年8月9日木曜日

暑中お見舞い

7日に退院し、3日目になる。その後抗がん剤の副作用らしきものは感じない。最初の頃は手先のひびれがあったが、それもいつの間にか軽くはなっている。問題は骨髄抑制だが、これは自分では分からない。入院中も体調がよいのに白血球の数が減っているということがあった。自覚症状はないし、自宅療養で白血球を増やす対策などもないので困る。

それにしても毎日暑いですな。自宅にいるときは普通の生活をしても良いといわれるが、自宅に帰った途端にこの猛暑である。散歩なども控えざるを得ない。あと1ヶ月ほどは暑さに耐える生活が続く。暑さはエアコンで防げるのだが、私は元々エアコンが嫌いなので困る。サラリーマン時代は周囲に合わせるのに慣れて、それほど苦にはならなかった。寒いと思うときは上着をはおっていた。

家では家族が暑いというときに自分だけ寒いと言ってよくもめた。

子供時代はエアコンなどなかったので、汗をかきかき、ウチワであおいだものだ。そんな時に風鈴を鳴らして吹き抜ける涼風が実に気持よかった。エアコンでガンガン冷やすよりも、暑さの中の一瞬の涼風の方が何倍も心地良い。それにしても、そんな時代は子供だったので分からなかったが、多分大人の世界では仕事の能率はガタ落ちだったのだろう。
それにもう一つの風物詩、7月になると、夜に蚊帳(かや)をつるのが子供心にうれしかった。蚊帳の中は別世界でよくはしゃいで母に叱られたのを覚えている。蚊帳を知る世代は今60代以上だろうか?

2007年8月7日火曜日

【入院第16日 本日退院】

ジェムザール2回目点滴2日目 

今日は予定通り午前中退院した。
ジェムザールの副作用はこれから出るのかどうかだが、今のところ感じられるものは何もない。この薬は通院で投薬可能なので、しばらくは入院はなさそうだ。

朝、家内が来てくれて会計もすべて済ませた。病院は自宅から車で30分の場所にある。従って外来検診の時は自分で運転して車でくる。ところが不便なことに家内が30年来のペーパードライバー、私が入院すると不便なことこの上ない。電車を乗り継いで、バスを使って病院まで来るのに倍以上の時間がかかる。着替えなど持って、ほぼ毎日のように来てくれるが、これが大変な労力になる。最近私が入院がちになっているので、家内が再び車の運転に取り組もうという気になっているようだ。教習所のペーパードライバーコースにも通い始めている。
50代後半なので、運転できてもあと10年位だろうが、自分で運転できればまた楽しみも増えるだろう。特にこの辺は大都市圏と違って、すべてが車社会になっている。買物も食事も娯楽も車がないと利便性は半分しか享受できない。

今からできるのかどうか心配もあるが、物事に挑戦することは良いことなので全面的に応援している。

2007年8月6日月曜日

【入院第15日】

ジェムザール2回目点滴日

朝採血した。9:00頃病室のモニターで結果を見ると、白血球が2,170で前回よりさらに下がっている。これではジェムザールがいくら副作用が弱いといえども今日予定している点滴は中止になるのか・・・と思っていたら、I先生が病室に見えて、今日予定通り点滴を実施するという。私の心配そうな表情をみて、「ジェムザールは単液による点滴なので、こういう症状の人にも適用できるのが長所」といわれた。

この抗がん剤でさえ恐れていたら、私にできる抗がん剤はなくなってしまうだろう。積極果敢に挑戦しよう(やや、おおげさ?)という気持になった。

午前10:00 点滴開始
①カイトリル(吐き気止め)100ml(30分)
②ジェムザール225ml(30分)

今後の予定 明日午前中に退院して、1週間後14日外来にて3回目の点滴を行う。3回点滴を行ったところでPET、CTで効果の確認をする。転移の有無の確認にMRI検査も行う。

2007年8月5日日曜日

【入院第13~14日】

点滴6~7日
今日もジェムザールの副作用はない。明日朝採血するので骨髄抑制の結果がどうなっているかが分かる。

インターネットの資料で調べるとジェムザールにも副作用として骨髄抑制があると書いてあるので油断はできない。先生の説明では副作用は全体に前の抗がん剤より弱いと言われたので、骨髄抑制も相対的に出方が少ないのだろう。

http://www.gsic.jp/medicine/mc_01/03/index.html
  ↑ この資料が細かい内容が載っているので抗がん剤について知りたい方はどうぞ。

予定では明日ジェムザール2回目の点滴をして異常がなければあさって7日に退院する予定だ。

骨髄抑制について私が特異な体質なのかというと、どうもそうではないらしい。同じような症状の方は同時に入院されている方にも多いようだ。入院中白血球が下がると、ドアが閉められ、表に「入室の際はマスク着用」という紙が貼られるのですぐ分かるのだが、あちこちに結構多く見かける。

そんな話をすると看護師さんにも「私も白血球が少ないんです」という人が2人もいた。「あなたもこちら側に来ないように注意しなければ」とつい余計なことを言ってしまうので、嫌われているかもしれない。

2007年8月3日金曜日

【入院第12日】

点滴5日目

点滴して5日目になるが、ジェムザールの副作用と思われるものは殆ど感じられない。体調は明らかに日々良い方向に向かっている。これはジェムザールの副作用が前の抗がん剤よりマイルドなせいだろう。心境は複雑である。
これで効果が良ければいうことはないのだが・・・。


ところでお気づきの方もいると思うが、「tamyのつぶやき」のトップページのいちばん下に「おまけ」をつけた。「YouTUBE」からお借りした動画である。ここには1週間に一度位、お笑い関係とかユーモアのあるような動画を掲載することを考えている。

少々気になるのは「闘病記」という性格のサイトにはそぐわないと感じる方がいるのではないか?ということである。この欄を追加しようとしたのは次のような背景に基づく。

毎日このサイトを覗く200~300人の方々は、100%近くがご自分がガンの方か、ご家族にガン患者がおられる方々だろうと推測している。
自分が同じ病気を抱えているだけに「闘病記」を覗く時は暗~い気持になっている。そんな方々が少しでもほっとする、慰められる一瞬があったら・・・という気持から載せることにした。

厳しく言えば、その役目はこの種のサイトではない・・ともいえるが、中途半端なものではあるが、見る人が楽しいと思えるならばそれなりの役割を果たすだろうと思う。いちばん下に遠慮勝ちに掲載したので、この種のものが嫌いだったり、見たくない人は無視してくれればよいとも思う。

2007年8月2日木曜日

【入院第10~11日】

点滴3~4日目
点滴して4日目になるが、ジェムザールの副作用と思われるものは殆ど感じられない。31日に出たオデコのかゆみも薬を付けたら次の日には治まった。朝夕に先生方が回診に見えるが、看護師さん方から情報が入っているせいか、ひとこと「異常はないようですね」といって去っていく。

東海地方は1週間前に梅雨明け宣言がされたが、関東では昨日ようやく梅雨明け宣言がされたようだ。
子供の頃、梅雨明けは豪雨が降って、雷がなると梅雨明けだと思っていた。最近はその境目ははっきりせず、大分過ぎてから1週間前のこの日が梅雨明けらしい・・などという発表の仕方が多いようだ。天候も昔とは様相が変わってきたのかもしれない。

梅雨は春なのか、夏なのかよく分からない。そういう意味では春夏秋冬の四季とは違う別の季節のような気がする。そういう意味では五季ともいえる。とはいっても、北海道には梅雨はないのでそういうわけにはいかないが。